新庄くんと笹原くん 1

説明不要の新笹です。萌え補充したい時には腰乃先生作品で間違いないです！
先生の作品好きとしてはもうこの文字の多さがたまらない、会話劇の面白さに改めて唸る1冊！
毎度思うのでまた書きますが一コマ一コマが本当に面白い！他の作品なら1ページで表現するであろうシーンを一コマに詰めるのが腰乃先生。なんという高コスパ！(ｽﾐﾏｾﾝ褒めています)
先生が表現したい感情のために全部必要なセリフ達。好きです！目を酷使しても隅々まで読みたい！

真希ちゃんと新庄くんが2人だけの幸せを手に入れるまでの長い道のりは読み手も消耗するくらいに全力で。
それでもやめられない止まらない、どこから来るのそのパワー！若いって恋するって素晴らしいな!!

いっぱいある2人のセリフをやりとりを細かく真希ちゃんが語るモノローグがめんどくさくて好き！
新庄くんの言葉や仕草を思い出しては噛み締めて、自分の至らなさを嘆いてみたり。一喜一憂する様は計算なんてもっての外、取り繕うことさえ出来てなくて恥ずかしい。
恥ずかしいくらいダダ漏れの無防備さがめちゃくちゃ愛しい!!
腰乃先生の作品は剥き身の感情全力でぶつけてくるから熱い！自然と涙も出てきちゃう。
新庄くんだっていっぱいがんばってた！つい暴走する真希ちゃんに諦めずに言葉で伝えてあげるのは本当愛。
やっとの思いでたどりついた2人の長いえちシーンは決して綺麗じゃなくて。みっともなくて生々しい。なのにそのやりとりはめちゃくちゃドラマチックで。
想いが通じ合う恋の素晴らしさ、それを噛み締める真希ちゃんに胸がギュッとしました。

最初から最後まで愛せます!!腰乃先生がBLを描いて下さるこの時代に生きていて良かったなとしみじみ。

あっ私の激萌シーンを1つ(全部萌えましたが)
新庄くんに告白して、ぐすぐす泣きながら席に着く真希ちゃん…隣の席の女子！そこ替わって下さい…可愛すぎて昇天しかけました。
男子の泣き顔好きさん必！見！です！ありがとうございました萌補給完了です。

作者さん買い。「鮫島くんと笹原くん」のスピンオフです。笹原くんの弟CPがメイン。前作CPもたくさん登場するので、「鮫島くん〜」読んでおいた方がよいです。
DK二次元オタク笹原くん弟が、リア充らしき新庄くんを好きになるのかどうかわからないとこから始まる話。笹原くん弟が変に二次元から知識があるもんだから、素っ頓狂な方向で強引だったりオクテだったり、モダモダを1巻半くらいかけてやってます。そして、この作品もやっぱり、クるとこはかーなーりエロい。もだエロ描写っていったらいいのかな。初めてでやり方分からないものだから、それを逐一絵で説明してくれて、読者のほうはこれは誰得？、読者得だ、待ちに待ったその分大サービスありがとう、とまたもや感涙に咽びます。鮫島くんと同じ流れですね。。。
このシリーズ、「俺は頼り方〜」や「滅法矢鱈〜」よりコメディ色や胸キュン色は薄めです(私自身はこの2作品の方が笑いがあって好きでした)。この作品はその分青春のモダモダ感が強い。ふたりのキャラクター造形難しかったろうなー。作中、次に何をするのか、全く想像つかなかった。たぶん、キャラクター本人たちもどうやって反応したら良いのか分からないからだと思う。相変わらずセリフ書き込みは多いし、前作CPの4コマ登場も多いし、2冊の読みごたえありますよー。

真希の恋愛偏差値がもう底辺どころかマイナスぐらいのところからスタートです。いや、恋愛だけじゃなく人間関係全般か。
そんな真希が新庄に出会ってから、階段を一歩上っては暴走し、また一歩上っては迷走し、ジタバタしまくりながら成長していくのが可愛い。特に、恋愛感情に目覚めてからがほんっとうに可愛かったです。
卑屈なんだけど気が強いのが何だかリアル。そして、あのお兄ちゃんの弟だなあって気がします。お兄ちゃんはスピンオフ元の主役だけど、こちらの「お兄ちゃん役」の方が好きかも。無神経で横暴だけど面倒見のいいお兄ちゃん、すごく良いです。
どちらの作品も単独で読めるけど、両方読むなら間をあけずに続けて読むと、前作を踏まえた小ネタがちょこちょこあるのがわかって楽しいです。
新庄も、最初はいかにも余裕ありげなtheリア充かと思ったら、意外なキャラでこちらも可愛かった。
DKものらしい爽やかさとか甘酸っぱさとはかけ離れてるのに、なぜかきゅんとさせられてしまう二人でした。
恋なんてめんどくさい。恋なんてみっともない。はじめはそう思っていた真希ちゃんが、あんなに変われたなんて……お赤飯でも炊いてあげたい。