有能な小説家、竜之介に憧れ、自らもコツコツと物書きを目指す宰治。ある日竜之介の小説を買いに出た処、目の前に突如竜之介本人が現れる。宰治は思わず竜之介に告白をしてしまうのだが、その時こそ宰治が恋に落ちた瞬間だった。そんな真っ正直な宰治を気に入った竜之介は自分の書生となるように声をかける。「オレを愛しているのならオレの云う事を訊くだろう?」意味ありげな竜之介の言葉の真意とは?一方的で身勝手な竜之介に振り回されながらも恋心を募らせる宰治。二人の思いが倒錯する切なすぎるラブストーリー。「修×中哉」をはじめ、「森×志麻崎」「宰治×竜之介」「夏目×正岡」を含む全4編。