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女性マンガ
残酷な神が支配する 7
10巻完結

残酷な神が支配する 7

580pt/638円(税込)

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174pt/191円(税込)

作品内容

更正を約束し、ハムステッドでイアンとの新生活を始めたジェルミ。しかしそれは、ドラッグと売春に溺れる生活に戻りそうになる危うい日々であった。イアンとジェルミ、迷走する二人の感情は新たな苦悩を生んでゆく…。

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レビュー

残酷な神が支配するのレビュー

平均評価:4.6 126件のレビューをみる

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高評価レビュー

愛と死と再生の物語♦
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ガールフレンドもいる健全なアメリカの少年ジェルミが、壮絶な地獄巡りを経て人生を取り戻すまで。。。サスガ巨匠萩尾センセ👑 とてつもない『愛』のドラマに仕上がってます♦
15才の少年を罠にハメる義父の卑劣さと怪物ぶりに、身の毛もよだつ思いで3巻まで読み、母親のあまりの愚かさに目眩を覚え、あまりの辛さにラストを読んでから、全巻読了致しました📚  4巻以降、ジェルミは母親が知っていたコトを知り、更なる地獄へ転がり落ちてしまいます♠ 彼の精神を引き裂き、バラバラにした諸悪の根源は、母親だったワケです💦
作中、ジェルミを愛してると告げるイアンに、ジェルミは『愛』が分からない、と答えます。そりゃそうですよ😓 たかだか15才の少年が、最愛の母親から人身御供にされてたコトを知ってしまったのだから、誰も愛せなくなります💦
このへん、もーツラい😓 ナボコフ『ロリータ』では、少女は逃げ出して自由を得ますが、ジェルミは殺人という形を選んで、自我が引き裂かれてしまう。彼を愛してるはずのイアンでさえ、どう扱っていいか解らない。。。4巻以降、義父と母親を亡くしてから、そんなジェルミを取り巻く人々もまた、様々な親子問題を秘めていたコトが描かれ、イアンとジェルミのストーリーも苛烈を極めますが、ようやく落としドコロへ2人がたどり着き、精神の崖っぷちで、再生への光を見るラストでした♦
歪んだ暴力から始まったストーリーは、死と呪いの森で迷路を巡り、遭難し、崖っぷちに留まるコトで、解決したのでしょうか?
この苦しみに、救いはあったのでしょうか?
登場キャラ全てに起こった、事件も苦しみも、愛も救いも、1度起こった事実は取り消しようのない、恐ろしい傷です。しかし、人につけられた傷は、また人と関わるコトで、形を変え、かすかにでも癒されてゆく。
ジェルミは生き残りました👑
親は子供にとって神、子供は神に捧げられた供物。。。作中、何度も語られたモチーフが、胸に突き刺さります。
願わくは、世界中で今も現実に起こっている、あらゆる暴力が消え、互いを思いやる人間固有の感情『愛』が、世界を満たしますように。
ジェルミにイアンがいてくれて、本当に良かった。
イアンもまた、ジェルミと共に愛を学び、愛を見つめて生きて欲しい♦
家族間の愛が薄れ、傲慢と無知と無視の罪があふれる現代、人間の原罪にまで切り込む、愛と死と再生の物語でした👑
いいね
14件
2017年1月31日
萩尾先生こそが神では…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ まずタイトルからして他の追随を許さない。

私個人は
この先生の真骨頂をSFだと思っていますが、この現代劇の表現方法にも取り入れられて目を見張ります(特にジェルミの心象風景など)

お語は重く重く、最愛の母に生贄として差し出される少年ジェルミが壊れてゆくさま、
彼の内面と、それを追う美貌の義兄イアンの情動が中心になりますが
まさに破壊、崩落、再生の物語。

その流れを季節や日常風景を交えて
繊細で叙情的な美しい絵が彩ります。

本当に、比肩するもの見当たらずと言う感じの画力。
最近他の大御所先生が絵の劣化で叩かれまくっているのに
(私も叩いてますが…)
全くの衰え知らずって何なんですかね。

その最高峰の筆致で描かれる
生き生きと活動的なボストンでの生活と
イギリス郊外の深い森の奥で貴族の館のようなお屋敷に捕らわれる日々、
時代さえ遡行したかのような対比が凄いです。

おっとりと少女のように可憐な母親、サンドラのファッションも
童話の世界のよう。
その彼女が保身と欲望の為に息子を裏切るのは余計に恐ろしさを際立たせます。

これほど重厚なお話なので登場人物も多いのですが
(キャラという名詞が似合わない。登場人物です)
それぞれに物語があり、背負うものもリアル。
そう、リアルなんですよね。
こんなヘヴィーな内容なのに。
さすがの熟練、匠の技とカルマです。


ジャンルは少女漫画にもBLにもヒューマンドラマにも括りにくく、そのどれもに当てはまるように思います。

私はプラチナブロンドのイケメン義兄イアンが好きなんですが、
余りに真っ当で健康的で(心が)
普通過ぎるように見えて来てました。
ジェルミがアビーと呼ばれる中で出逢った人々の中では
双子がとても印象的でした。

この重さをじっくり味わいたい、どっぷり侵食されたい人に読んで頂きたいです。
☆5では足りません。
いいね
16件
2018年6月29日
名作!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 私にとって萩尾先生の作品の中でBEST1の文学的作品。昔雑誌掲載時内容に衝撃を受け、ジェルミが救われるのかハラハラしながら読んでいました。電子で買い久しぶりに読み返してみましたが、物語の構成といい、絵の美しさといい、先生の才能の凄さにひれ伏します。義父からの性的虐 待、義父と実母殺害という内容が重く、初回読んだときはジェルミに感情移入してしまいつらく作品の細部まで見る余裕が無かったため、二回目イアンに焦点あてイアンとジェルミの二人の関係性の変化に注目して読むと、萌え満載で物語の隅々まで楽しむことができました。英国の寄宿学校や上流階級の生活が見れたり、物語にシューベルトの歌、ポーの黒猫、イェイツの詩、ワルキューレのお話を入れてくる所も素敵だし、詩のようなフレーズ、芸術的な絵のカット、がいくつもあってしびれました。特に心象風景の描写が秀逸で、美しい表現方法もあれば仮面を使い義父の狂気、異常性、ゾクゾクした怖さを強調していました。物語の上で金髪長髪の美しく魅力的なイアンの存在が大きく、精神も体もタフなイアンじゃないと、罪の意識に悩み苦しみ堕ちる所まで堕ちてしまったジェルミを支えきることはできなかっただろうと思われます。義父はもちろんのこと、実母が知っていたのに知らないふりをしていた事が1番衝撃受けました。才能溢れる先生がなぜこの題材を選ばれたのか考えるのも面白いです。数々の残酷な出来事があったジェルミの魂をイアンの献身的な愛により救済、を描きたかったのかなぁなどと思案に暮れました。後世に残したい先生の才能溢れる名作です。
いいね
20件
2022年10月25日

最新のレビュー

親が神だったとき
子供のころに絶対的な親の存在が、子供にとっての悪魔だったら?
そのトラウマは誰にも共有できない、したくもないものだったとき、「何が」この暗い奈落の底から引きずり出しえるのかーー?

相手をイアン(男性)にしたのは、女性だと自ずと男は跪いて脚にキスができますが、男はそうはいかない。ということで同性にしているというのは、解説で読んだ記憶があります。

萩尾先生の視点で、共有できない精神の深いところに踏み込む過程をじっくりとノワール小説のように体験できる傑作です。
海外の犯罪小説とかがOKな方は受け入れやすいとおもいますが、耐性ない方にはややハードかもしれません。

はじめて読んだのは高校生のころですが、かなりやられながら読みました笑
いいね
0件
2025年7月13日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

引き込まれる展開
営業:亀(シーモアスタッフ)
物語のはじまりはジェルミの母サンドラの交通事故死からはじまります。運転者は義理父のグレッグでした。ある年の6月末にサンドラとジェルミは、マサチューセッツ州のボストンにて仕事の際にたまたまサンドラのお店に立ち寄ったグレッグと知り合います。最初の印象こそ悪かったグレッグでしたが、偶然にもサンドラが持ち合わせていた日本刀の桜のツバのもう一方を持っており、そこから二人は意気投合していきます。グレッグは大金持ちで英国紳士、サンドラは婚約しましたが、ジェルミの毎日は地獄のように変化していくのでした。「マージャル」「メッシュ」などを描いてきた萩尾望都先生の作品。静かなタッチで独特な魅力がある作風のヒューマンドラマです。

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