壊れそうな
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そっと触れないと壊れてしまいそうな、そんなふたりの切ない恋。愁は5年間、隣に住んでる従兄弟の千紘に片想い。千紘はそんな愁の気持ちも知らず、毎晩、愁の部屋に冷房を求めてやって来る。アパートの隣室、鍵は毎晩開けられたまま。
ある日、寝ている千紘にキスをして抜いてるところを母親に見つかってしまい、女の子と付き合い始める愁。一方、千紘も窓を開けたまま、女の子を押し倒しているのを偶然見ていた愁。
終わりにしなきゃ、としたキスがバレてしまい、千紘はその日から愁を意識するようになりますが。夜、忍んできては関係を求める千紘の本意が確かめられず。
夏野先生らしさがいっぱい!
「25時、赤坂で」が好きすぎて、夏野先生のすっかり虜になってしまいました。「25時」が好きな人はきっと、ハマれること請け合いです。
線の美しさ、息を飲むキャラの表情、視線を持っていく間、そして静かで質量感のあるストーリー。夏野先生の真骨頂が表れたマンガです。
夏野先生ファンには絶対おすすめ。
しかしあの、エロの湿度はなんなんだろう? 湿度高すぎて、スマホを持つ手にじっとり汗をかきそうです。
話は一直線ですが、大切に、大切にしたいマンガです。また宝物が増えた気分。
夏野先生初めての方にも、もちろんおすすめ。
繊細で壊れそうな恋を、どうぞ堪能してください。(閉じる)
レビュアー:hiro