毎日無料からはまり、続きを読みたくて購入しました。
ルネサンス期のイタリア・フィレンツェで、アルテという貴族出身の女性が画家を目指すという話です。
身分制社会で、男尊女卑が当たり前、という社会にあって、ルネサンス期ではあるものの芸術家個
人の尊厳などというものはなく、徒弟制で、工房に属し、まわりから認められていかなくてはならないという時代の話です。
問題は山積みですが、ひとつひとつ笑顔で突破していく主人公が見ていて楽しく、応援したくなります。
貴族出身、女性というハンデをときに強みに変えながら、フィレンツェを出て、ヴェニスに行き、さらにはスペインにまで行きます。
主人公のモデルとなった人物はこの時代の人ではなさそうですが、ほぼ史実に沿った内容なので、歴史を頭に入れながら読むとさらに面白いです。
15巻でスペインへと向かった彼女がどんな活躍をするのだろうと16巻を開いたら、あっという間に時間が経っていて、少々驚きました。きっとあとから回顧形式で描かれるのでしょうか。そうであるといいな。
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