強く言われたり、暴言を聞くと反射的に「パワハラ」とレッテルを貼り、抵抗もせずただ拒絶し扉を閉ざす。そこからは何も生まれない。梶山くんは萎縮せずにスルーするという小さな抵抗から始めることで、本人の意図とは違ったけど、関係性に変化が生まれる。こ
れは意外と現実世界でも大事で、パワハラや亭主関白はそれに付き合う人がいるから存続する。終身雇用や一生添い遂げるという幻想が消え去った現代であれば、勇気を出して梶山的抵抗をするのは無駄ではないと思う。いやぁ、意義のある作品だ、と思いながら読んでいたけど、BL的にはあんまり萌えなかったので、★1個減らしました。攻受が逆なら良かったかなぁ…。あ、作中でははっきりしてないから勝手にそう思っておきます。
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