主人公は「世間」から幾度となく無力感、劣等感等を痛感させられる。その上、良かれと思った行動が完全に裏目になったりもした(このところの話は、とても単なる話や他人事とは思えなかった程だった)。
だがそれでも彼は、「世間」と必死に戦い、抵抗し、
仕事をした。だからこそ、「世間」に軽く扱われいても黙々と仕事し続ける"太郎"に、感情移入できた。
最初このマンガのタイトルを見た時に、タイトルの「最強」とは"格闘等における最強"の事なのか?…と思い込んだが、物語を読むにつれ、段々と"負けると解っていても、必死に抵抗する不屈の心"こそが、作者の言いたかった"最強"なのではないだろうか?と思うようになった。
ラストの、「みんな」の温もりとそれに主人公が感謝するところ、不覚にも涙が出てしまった…。この「温もり」こそが、主人公に対しての最高の称賛だろう。
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