没落貴族が援助目的で自分の身を売りに出す…というざっくりした説明からは良い意味で裏切られまくりの一冊でした。エロエロ展開に行くでもなく、じゃあトンデモのコメディかと言うとあれれ?
公爵が見た目は完璧な王子様なのに、畑仕事や薪割りまでこなす
ような人であったり、主役のレイが自らは「お金のことしか考えてない成金」と言いながら、情に熱い良い人であったりキャラが立ってます。そういうキャラ立てのうまさ、やはり榎田先生は抜群ですね。
脇役の執事とハウスキーパー、その他の招待客たちもそれぞれに良い味を出していました。一冊でサクッと完結しているので気軽に呼んで見てくださいとオススメしたい一冊です。
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