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ライトノベル
エス 【イラスト付】
8巻完結

エス 【イラスト付】

850pt/935円(税込)

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作品内容

警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対五課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る、言わば拳銃押収のスペシャリストだ。その捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。椎葉は新宿の武闘派暴力団・松倉組に籍をおく男を情報提供者として工作している。ある日、寝起きの椎葉に一本の不明な電話がかかってくる。おまえのエスに気をつけろ、と。劣情と矜持、孤独が交錯する男たちの物語!!  ※本作は過去に配信していた「エス」に挿絵を加えたものです。ストーリーに変更はございません。

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レビュー

エスのレビュー

平均評価:4.8 44件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) デコイが1番面白かった。
    まりりんさん 投稿日:2024/3/28
    エスシリーズの中ではデコイが1番面白かったです。2カブの対比が効いていました。殺し屋刑事(記憶喪失)、ヤクザ部下ヤクザ上司(ふたりはほぼ対等の相棒)。ヤクザの加賀谷那岐カップルが英田作品史上1番好きかもしれません。特に報われない片思い を抱えて一途に那岐を支える加賀谷がたまりませんでした。最期はラブラブになりますが。殺し屋カブの方はそうはいかず、受けが攻めを憎みながら、一緒に海外に出て行きます。 次に好みなのは、最果ての空。篠塚義兄さんがお気に入りなので。篠塚義兄さんは、妻を亡くした生粋のノンケだし、一人で生きていくと決めているので、もう誰とも結ばれません。が、そこがいいのです。 エス本編はそこそこ好きです。あのカップルはそんなに好みじゃないかも。 もっとみる▼

高評価レビュー

  • (5.0) 好きになってはいけない人に惹かれてしまう
    ririkoさん 投稿日:2021/2/18
    エス本編は全4冊で第1巻であるエスは本編+宗近視点で描かれている短編が収録されています。本編は全て椎葉視点ですので宗近視点の短編は初めて宗近の心の内を垣間見る事ができて楽しかったです。その後第2巻の咬痕(かみあと)、第3巻の裂罅(れっか)、 第4巻の残光(ざんこう)と続いてフィナーレです。 エスの短編集がstill recallです。構成は短編7つ+奈良千春先生の漫画一つという形です。これは本編中の時系列のものもありますが、大部分は本編終了後の話です。メイン二人の視点だけではなく他の主要人物からの視点で描かれたものもあり、本編では分からなかった過去なども語られています。改めてこの物語のバックグラウンドの深さを感じました。 デコイの2冊はエスのスピンオフ作品です。デコイ第1巻が囮鳥、第2巻が迷鳥という感じで連続した一つの物語です。エスの世界観の上に二組のカップルの話が描かれています。本編とは全く別のストーリーです。宗近と椎葉はほんの少し登場します。 最後、最果ての空。これは本編に出てくる椎葉の義兄が中心の物語です。これにはちょいちょい椎葉が登場します。そしてこれもまたデコイと同じようにこれだけでも読める、全くの別のストーリーです。 私はこの物語が大好き。そもそもこの物語はBLっぽくない。本編はあんなにも二人の絡みがあるのにも関わらずです。最果ての空に至ってはほぼ絡みもない。文章もライトなノベルではなくて本格的な文芸小説のようです。ライトと思って読んで本格的な文章が襲いかかってくるのでそのギャップにびっくりするのも分かります。でもそのリアルな文章を読みこなす頃にはこのエスの世界観に魅せられています。そしてよくあるサスペンスなら主人公と共に謎を解き明かしてここで終わりですが、これはBL本です。まぁ二人が絡む絡む。最初は身体の関係だけ。そこに心は無い……と見せかけて本音を隠し必死で耐える。それが切ないんです。その描写たるや……作者は天才としか言いようがないです。そしてお互いのことが好きすぎて耐えきれなくなり、関係が破綻する。 はぁー、最高です。 めっちゃ楽しかったです。 もっとみる▼
  • (5.0) 禁断の関係に相応しい世界観にハマる
    TJKさん 投稿日:2022/2/12
    本編4作読み終わりました。『DEADLOCK』シリーズが凄く良くて、作家さん繋がりで何となく読み始めましたが…BLというよりミステリー重視とも言えるような肉厚な内容でした。謎というか事件の真相や、そこに至るまでの過程も全く予想がつかなくて驚 きの連続でした。私の勝手な解釈ですが、『DEADLOCK』より『エス』の方が重い気がします。何というか人の死に対して容赦がないです…『DEADLOCK』は本格的アクション・ミステリーの中にありつつも、そこまで徹底的な悲劇は少なかったように思うのに、『エス』は椎葉に感情移入しすぎると辛くなるくらいでした。「BL というより〜」なんて偉そうに言いましたが、BL としても良かったです。何となく「作家さんが同じだとシリーズが違っても似たような表現になるんだろうな」という偏見がありましたが、全然!!でした。『DEADLOCK』のような甘さ優位な感じではなく、そもそもの【禁断の関係】に相応しく濃くて苦しい、重みのある世界観にどっぷりハマってしまいました。小説は読むのに時間がかかるので、普段はチマチマ読むのですが、これは読みたい気持ちが止められなくて次々と一気に読んでしまいました。気持ちが冷めないうちにレビューして、この後ゆっくり番外編を読みたいと思います。 もっとみる▼
  • (5.0) 続きを読む手が止まりません!
    シガオーツさん 投稿日:2021/3/31
    【このレビューはネタバレを含みます】 拳銃押収のスペシャリストの刑事・椎葉と、その情報提供者(エス)となったヤクザ・宗近の禁断の恋です。ビジネスに徹するつもりがお互いに強く惹かれあい、苦しさを募らせてしまう…刑事とヤクザの行き着く先はどこなのか。 本編4冊→アウトテイク1冊→スピンオフ2冊→椎葉の義兄が主役となる最終巻1冊で、絡みのシーンもたっぷりで愉しめますし、全巻通して英田サキ先生の造詣が大変深く、刑事モノとしても申し分ないです。 個人的にはエスから数年を経た「最果ての空」が大好きです。このシリーズの完結は、あれで良かったと心から思えます。 1巻目を購入したら最後まで大人買いしてしまうのは確実ですが、オススメです! 続きを読む▼
  • (5.0) 面白い!
    monoさん 投稿日:2019/11/7
    【このレビューはネタバレを含みます】 お仕事シーンが長過ぎると飽きてしまうことが多いんですが、この本はお仕事シーンが面白くて夢中で読み進めてしまいました。椎葉も宗近もカッコよくて魅力的なんですが個人的には安東が不憫で…。安東にも餌やってよ!!て気持ちになりました笑 早い時期から宗近に惹かれてたんだとは思いますが誰にも懐かない山猫のような性格から、色仕掛けでも使える手札は使う!的な感じに途中からなるのがちょっと気になりました。でも、それ以上にエスという関係性が魅力的で続編もすぐ買ってしまうくらい面白かったです。 続きを読む▼
  • (5.0) BLの全てが詰まってる
    Casaさん 投稿日:2024/1/18
    冷酷で情にあつくて不器用な宗近と、清廉で漢気があってただならぬ色気を放つ椎葉の、切なく苦しい、そして美しい魂が惹かれ合うような愛の形を見ることができます。何度も読み返しています。作品に流れる硬質な雰囲気が大好きです。互いにこれ以上ないくらい 想いがあるのに離れなければならないシーンがあり、読んでいて辛くなりました。大人としての愛し方、選択、配慮・・「だって好きになってしまったから」だけじゃない、その先にある愛が描かれています。素晴らしい作品です。 もっとみる▼

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