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完璧な病室

小川洋子

（5.0）投稿数1件

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作品内容

弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる－－病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」に、第二短篇集「冷めない紅茶」を加えた、かぎりなく透明で瑞々しい最初期の四短篇。

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完璧な病室

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作品情報

ジャンル

：小説・実用書

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出版社

：中央公論新社

雑誌・レーベル

：中公文庫

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2014年5月28日

ファイルサイズ

： 0.2MB

ISBN

：

9784122044432

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

完璧な病室のレビュー

平均評価：5.0 1件のレビューをみる

最新のレビュー

花蓮さん

(女性/40代) 総レビュー数：316件

文章が素晴らしかった

某サイトで評価が高かったので、購入しました。『博士の愛した数式』の優しくて温かな世界観を求めて読むと、そのギャップに衝撃を受けると思います。４編の短編が収録されていますが、どれもほの昏く、儚く、そしてひたひたと冷たい足音が聞こえてくるようなお話ばかりでした。生と死、清潔と不浄、愛情と憎しみ、正常と異常、その狭間で揺れ動く主人公の心情を非常に丁寧に繊細に描いています。食べ物がとてもグロテスクに描かれているのに、圧倒的な透明感を感じるのは、小川さんの筆力のなせる技ですね。救いのあるお話ではないので好き嫌いはハッキリ分かれるとは思いますが、小川さんの瑞々しい文章力と表現力を存分に味わうには最高の作品だと思います。特に『ダイヴィング・プール』の主人公の恋心の描き方は素晴らしかったです。