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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPライトノベルライトノベルKADOKAWA電撃文庫安達としまむら安達としまむら9
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作品内容

安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。
 私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。
 安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。

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1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  13巻まで配信中!

  • 安達としまむら

    530pt/583円(税込)

    体育館の二階。ここが私たちのお決まりの場所だ。今は授業中。当然、こんなとこで授業なんかやっていない。 ここで、私としまむらは友達になった。好きなテレビ番組や料理のことを話したり、たまに卓球したり。友情なんてものを育んだ。 頭を壁に当てたまま、私は小さく息を吐く。 なんだろうこの気持ち。昨日、しまむらとキスをする夢を見た。 別に私はそういうあれじゃないのだ。しまむらだってきっと違う。念を押すようだけど、私はそういうあれじゃない。 ただ、しまむらが友達という言葉を聞いて、私を最初に思い浮かべてほしい。ただ、それだけ。
  • 安達としまむら2

    550pt/605円(税込)

    今まで興味なんかなかった。ないフリをしていた。だれにも、なにもほしがらなかった。だけど今年は違う。私が初めて願うクリスマスプレゼントは、しまむらとのクリスマスだった。 今までなんとなく毎年過ごしていた。強い関心があるわけでもなかった。だけど今年は違う。少し気を遣って、安達へのクリスマスプレゼントを選ばないといけない気がしていた。
  • 安達としまむら3

    550pt/605円(税込)

    2月4日、バレンタインデー10日前。放課後に二人で出かけたモール内のドーナツ屋の前で、安達が聞いてくる。 「14日に、しまむらはなにか、用事ありますか?」 「ないですけど」 「ないなら、14日に、遊ぼうという……」 鼻の上に加えて、手の甲まで真っ赤に染まっていた。そんな安達の決意や覚悟に感心して、私はこう応える。 「いいよ。今年はバレンタインをやっちゃおうか」 2月14日までの10日間。安達のどきどきな10日間が、しまむらの日常に彩りを与える。そんな二人のお話。
  • 安達としまむら4

    550pt/605円(税込)

    桜の季節、しまむらと同じクラスになれた。でも、しまむらは近くの席の女子とお昼を食べるようになった。……なんか嫌だな。私はどうしたらいいんだろう。 ある日の昼休み。近くの女子集団に声を掛けられた。なんとなく安達の方を見ると、目が合った途端、顔を逸らされた。女子集団の輪に入り、もう一度安達の方を見たら、一人で教室を出て行ってしまった。私もパンを買いに行くのになぁ。まあ、行く途中で見つければいいか。 しまむらと前みたいに仲良くなるには……そうだ、お泊まりだ!?
  • 安達としまむら5

    550pt/605円(税込)

    夏休みはしまむらと会えなくなる……お祭りに行ったり、プールで泳いだり、一緒にアイス食べたり、やりたいことがいっぱいありすぎて……そうだ、やりたいことリストだ! かきかきかきかき……。 夏休みはいいものだ。なにがいいって朝、無理して起きなくていい。でも、やることがなくて、時間が過ぎるのが遅い。安達は何をしてるんだろ。バイトかな。っと、電話だ。花火大会? 別にいいけど──。 安達としまむらの夏休み。去年とは少し違う、高校二年の夏休みが始まる。
  • 安達としまむら6

    550pt/605円(税込)

    喧嘩の仲直りを経て、元の関係に戻ったかに見えた安達としまむら。しかし、安達のしまむらへの想いは、現状維持で満足することを許してくれず、流されるのでは無く、自ら先へ先へと進もうとしていた。「しまむら、遊ぼう!」「え、無理無理。お盆は祖父ちゃんたちの家に行くから」「そうなんだ……何泊?」「三泊四日の予定でございます」「じゃ、じゃあ。四日後、また来ても……」 「あー、じゃあ帰ったら電話するから」「待ってる」 しまむらを待ちきれず、電話とメールで連絡をしてしまう安達。そんな様子に、しまむらの中でも安達への想いが変わりつつあった。そして迎えた花火大会の夜。浴衣を身に纏い、お祭りの喧噪の中を歩く二人。安達のしまむらへの想いは、花火とともに大きく舞い上がる。
  • 安達としまむら7

    550pt/605円(税込)

    しまむらと付き合うってことは、うーん、まず、い、一緒に登校するとか……でいいんだよね……。でも、何時に迎えに行けばいいのかな。自転車どうしよう……しまむらは歩きだし……早く学校始まらないかな。安達と付き合うことになったけど……、何か今までと変わるのかなー。……安達は変わるんだろうか。でも、付き合うってどうすればいいんだろ。うーんよくわかんないな。大丈夫なのかね。お祭りでの告白から、彼女と彼女になった二人。夏休みも明けて新学期。これまでとちょっと違う高校生活が始まる。
  • 安達としまむら8

    590pt/649円(税込)

    高校二年生の十月は修学旅行の季節らしい。となると班決めがあって、席を素早く立つ安達の姿が目に飛び込んで来る。
    「なにかな足の速い安達」
    「班は、一緒で」
    「うん」
     当然そうなるのだ。
     ただ問題は、班を作るには五人必要ということだ。安達の性格からして、二人きりじゃないと不満だろうし、どうしたものか。
     意識して準備する物もないし、二泊三日の旅行で私服が必要なわけもなく。流れるままに、ぱーっと、出たとこ勝負でいいかな。
  • 安達としまむら9

    590pt/649円(税込)

    安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。
     私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。
     安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。
  • 安達としまむら10

    630pt/693円(税込)

    私は明日、この家を出ていく。しまむらと一緒に暮らすために。私もしまむらも、大人になっていた。

    「あーだち」
     跳ね起きる。
    「おぉでっ」
     派手に後退した私を見て、しまむらが目を丸くした。両手をおどけるように上げる。下りて目にかかる髪を払いながら、左右を見回して、ああそうだと理解していく。マンションに移り住んだのだった。二人きりなのか、これからずっと。
    「よ、よろしくお願いします」
    「こっちもいっぱいお願いしちゃうので、覚悟しといてね」

     私の世界はしまむらですべてが出来上がっていて、これからの未来になにも不安などないのだ。

レビュー

安達としまむらのレビュー

平均評価:5.0 5件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 続松の炎
    電次さん 投稿日:2023/4/15
    自分の想いと相手の気持ちはもちろん異なるもので、いくら片方が強く激しく熱いものであろうともう片方がそれに応えられるかはわからない。しかし、そんな異なる人間同士が理解しあい一体となるような瞬間は確かに存在するのだ。彼女たち二人はその希望である もっとみる▼

高評価レビュー

  • (5.0) 主人公たちの感情の波が流れ込んできます
    Tanuki Kさん 投稿日:2019/10/20
    最初は無料コミックを読んで本作を知りました。 続きが気になって小説版も読んでみました。 結果、圧倒的に小説版の方が個人的には素晴らしいと思います。 主人公たちの感情、気持ち、情景が強制的に、飲み込むように入り込んできて、想像力と相まっ て、世界観が広がります。 また、文章の端々にちりばめられている主人公たちの変化、成長などに気づいたとき、ハッとさせられるものがあります。 あと、もちろんコミック版も良いので、小説版と合わせて補完的に読むとまた違った良さがあります。 もっとみる▼
  • (5.0) 7年ぶりに読み返し再評価
    70さん 投稿日:2015/8/31
    【このレビューはネタバレを含みます】 安達がしまむら大好きなかんじ。 なんか温度差ありそうで、安達の頑張りを見てるとこっちがハラハラします。 追記 しばらく放置していましたが、久しぶりに読み返し最新刊まで読みました。8巻で本編は一応の完結を見せているようですが、通して読むと世界観に心を持って行かれる。安達がしまむらのことを大好きで世界の中心に据えていて、しまむらがどう応えるのか心配で仕方なかったですが、この二人らしい?答えの出し方をしていてまたそれがいい。 続きを読む▼
  • (5.0) 色々な2人の話
    匿名さん 投稿日:2022/12/12
    【このレビューはネタバレを含みます】 この話は、安達としまむらだけの話ではありません。しまむら母とヤチー、日野と永藤、妹と謎の宇宙人?、謎の美女としまむら、バスケの先輩としまむら….でも、やっぱり、安達としまむらの話が1番!次回の本で最終巻なんて寂しい!しまむらの妹の未来とか、知りたいし、安達としまむらシリーズに時々出て来る誰だかわからない一瞬の登場人物の正体が知りたいです。 続きを読む▼

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