◎それは奇跡か、それとも病か?◎
かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。
彼女の趣味は「人とは違う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。
だが、論文を読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。
ある日、十年間集め続けた論文の山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活をしているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。
【目次】
序 章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう
第1章 完璧な記憶を操る
第2章 脳内地図の喪失
第3章 オーラが見える男
第4章 何が性格を決めるのか?
第5章 脳内iPodが止まらない
第6章 狼化妄想症という病
第7章 この記憶も身体も私じゃない
第8章 ある日、自分がゾンビになったら
第9章 人の痛みを肌で感じる
終 章 ジャンピング・フレンチマンを求めて