図書館のバイトをするオトヤと、公務員のトウゴの話。中庭さん初めてで、ヨミホでさがのひをさんを検索したら小説が出てきて、試しに読んでみました。挿絵も表紙もとても好きです。
星が輝くのが見えるような、光が印象的な可愛い話でした。オトヤが小さい
頃からイジメのようなことをされて育ってきて、社会に出ても同じで、精神的に壊れてしまった時にトウゴに出会い、という話で。オトヤの過去は切なすぎて読んでて辛かった。凪良さんの「いとしのニコール」を思い出した。月や星や街灯や部屋の灯りなど、文章を読んでるだけで目にその光が浮かんで不思議な感覚だった。こんなに光が印象的な小説は初めてかもなあ。
アラシさんの話は必要だったのかな、とか、シングルマザーがバイトで大丈夫なのか、とか、オトヤの一人暮らしの費用はどうなってたとか、気になるところがちょくちょくあるし、どうしてもトウゴがぼんやり感じてしまったりしたけど、オトヤのターンとトウゴのターン、そしてキラキラした文章でとても楽しめました。
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