ひと頃ムーブメントを起こしたパワーストーンを基とした、架空の大陸、架空の神話の存在する世界の話です。
作中では「聖石の使徒」と呼ばれる登場人物たちが石の持つ性質に関連した力を持ち世界のために働いている…と言った設定は興味深い。
「天秤」
あたりまでは面白かったです。アーク、ミイノ、ガネルの3人がそれぞれ師匠のところを飛び出して以降がブレブレ。文章もダラダラ。物語の構成を手抜きしているとまでは言いませんが、ライトノベルということを差し引いても気を抜きすぎではないでしょうか。
作者が「こうしたら面白そう♪」と筆を走らせ迷走を始め、作者自身が回収できずに本編の新作が完全に止まってます。
迷走の最たるものが、「パルムローリの剣」セイとカーラの関係。カーラは命を狙われたのではなかったんでしょうか。「狩人」ではほぼ真逆ですが。こういう矛盾があちこちに見受けられるため、読者としては気になって仕方ない。最初の設定をちゃんと活かしてほしいです。
番外編がたまに出てますが、やはり「焔〜」「力〜」が1番面白かったです。「水〜」が完結していないので、「水〜」の完結までは読もうと思っています。20年近く待ってますけどね。
イラストも最初は異世界風の雰囲気で好きだったのですが、年月経ち過ぎてカクカクした線になってしまいました(失礼!)イラスト担当ではなく作者の責任だと思いますけどね…。
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