文明史的スケールの問題に挑む!
21世紀末、日本の人口が約半数になる? この大きな変化に対して私たちは何をなすべきか。
人口減少社会の「不都合な真実」をえぐり出し、文明史的スケールの問題に挑む“生き残るため”の論考集。各ジャンルを代表する第一級の知性が贈る、新しい処方箋がここに。
【目次】
・序論 文明史的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹
・ホモ・サピエンス史から考える人口動態と種の生存戦略 池田清彦
・頭脳資本主義の到来
――AI時代における少子化よりも深刻な問題 井上智洋
・日本の“人口減少”の実相と、その先の希望
――シンプルな統計数字により、「空気」の支配を脱する 藻谷浩介
・人口減少がもたらすモラル大転換の時代 平川克美
・縮小社会は楽しくなんかない ブレイディみかこ
・武士よさらば
――あったかくてぐちゃぐちゃと、街をイジル 隈 研吾
・若い女性に好まれない自治体は滅びる
――「文化による社会包摂」のすすめ 平田オリザ
・都市と地方をかきまぜ、「関係人口」を創出する 高橋博之
・少子化をめぐる世論の背景にある「経営者目線」 小田嶋 隆
・「斜陽の日本」の賢い安全保障のビジョン 姜尚中
内田樹×藻谷浩介の特別対談「世界の人口動態と帝国再編」を収録
※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。