建築と料理は同じ?音楽のようにリズムがある?
「見立て」から建築を理解できる画期的入門書
建築を見ること、使うことは、誰もが始められ、資格は必要ない。身近な建築をよりよく味わえば、世界が違って見えてくる。衣食住の中で住としての建築は、生活を豊かにする手段として認知され始めた。そんな建築の新しい味わい方はなんだろうか。一般に建築の鑑賞の第一歩はその歴史を知って、建った時代に思いを馳せることだが、本書は目の前にある建物そのものの味わい方をお伝えする。方法は建築を何かに見立てること。実は建築家である筆者は見立て=類推を使って建築を設計している。創ることと味わうことは物事の表裏だ。7つの対象に建築を見立てることで建築のもつ多様な側面に光を当てる。
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【目次】
序章──見る技術としての類推
生活必需品としての衣食
1章──料理のように建築を味わう
2章──服が大きくなると建築になる
建築の起源としての人と自然
3章──建築と人間の相似
4章──新宿のビル群は峡谷のようだ
創作としてのアート・音楽
5章──建築とアートの相互関係
6章──建築を見ると音楽が流れる
バイナリーコードとしての広告
7章──町に溢れる広告と建築