妖精の加護を持つ証といわれる瞳の色を持ち、宰相の養子として育てられたメルヴィン。王子アシュリーと親友のように育つが、彼は突然、幼い息子を残して亡くなってしまう。親代わりとして皇太子アレクシスの世話係を担ったメルヴィンは、ある日、妖精を捜しに行ったアレクシスを追いかけて、妖精と初めて遭遇。眠っていた《時渡り》の力を覚醒させてしまう。目覚めた先は――20年後の世界。自分が姿を消したせいで、アレクシスは「冷血王」と恐れられる存在になっていて…?
【電子特別版】chi‐co先生の書き下ろしショートストーリー「妖精の未練」を電子版だけに特別収録!