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小説・実用書
読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する
1巻配信中

読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する

1,000pt/1,100円(税込)

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作品内容

あふれる情報の中で時間に追われ、なおかつプレゼン能力が重視される昨今、読むという行為が疎かになっていないだろうか。本来、書き手の意図を正しく汲み取れて、初めて議論や思索は成り立つのに。本書は解釈学、構造主義、ナラトロジーなど、西欧で発展した読む技法を紹介。詩、小説から評論、法律まで多様なテクストを例示し、技法を応用して読み解く。より深い読解力を身につけたい読者のための、実践的な入門書。

はじめに 「読めたつもり」の危うさ

序 章 「読解力の教室」開講の目的と意義
読解力とは何か/さまざまなレベルの暗黙知/暗黙知を自覚する/前提としての文化的コンテクスト/日本語と「論理」/西洋で発展した読む技法/速読・多読は役に立つのか/文学はむしろ実用的

第一講 自己解体としての読書 〈地平の融合〉-- 村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む
「読む」意義はどのように変容してきたか/地平の融合/評論の基本構造/結論を先に押さえる/村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む/文章から骨組みを抜き出す/「喜ばしき学問」とは/まとめと発展

第二講 論理は書き手の意図を探るために 〈法的解釈〉-- 日本国憲法を読む
法解釈の理論はなぜ役立つのか/法令用語ならではの特徴/法令の「及び」「並びに」「かつ」はどう違うのか/法体系の構造化/文理解釈と論理解釈/論理解釈の種類/同性婚に関する法廷の憲法解釈/まとめと発展

第三講 読みの可能性を広げる〈精読・注釈〉--岡倉天心『茶の本』を読む
「馬鹿」は罵倒のことばなのか/注釈をつけながら読む/1 文彩(レトリック)/2 アイロニー/3 引用/4 時代状況/5 土地の刻印/まとめと発展

第四講 同じテーマや同じ書き手を比較する〈テクストの横断〉-- 佐藤春夫「愚者の死」と与謝野鉄幹「誠之助の死」を読む
テクスト論の現在/同じテーマをめぐるテクスト1 「愚者の死」/同じテーマをめぐるテクスト2「誠之助の死」/伝記的読解/書き手の意図に辿りつくために/同じ書き手によるテクスト1「レーダーホーゼン」/同じ書き手によるテクスト2「風の歌を聴け」/まとめと発展

第五講 作者や歴史を超える思想〈構造主義〉--芥川龍之介「蜜柑」と梶井基次郎「檸檬」を読む
ソシュールの一般言語学/構造主義と文学/小説の構造=筋/共通構造を抽出する/「構造」の意義/色彩の物語としての「蜜柑」/「蜜柑」に秘められた複雑な構造/「檸檬」の文学性/まとめと発展

第六講 語っている/聴いているのは誰?〈ナラトロジー〉--芥川龍之介「藪の中」を読む
ナラトロジーとは何か/1 時間/2 叙法/3 態/オースティンの言語行為論/芥川最大の「問題」作/比較断章法 藪の中の論点整理/解消されない齟齬/ナラトロジー 藪の中へ/「藪の中」のリアリズム/傍証としての言語行為論/傍証としての伝記的読解/まとめと発展

第七講 味読のための堂々めぐり〈解釈学的循環〉--神吉拓郎「ブラックバス」を読む
「循環」と呼ばれる理由/なぜ繰り返し読む必要があるのか/深く読むために通る道/神吉拓郎「ブラックバス」を読む/「ブラックバス」のミステリ構造/タイトルの意味/まとめと発展

最終講 声なき声に耳を澄ます--宇野邦一『反歴史論』を読む
難解なテクストに挑戦する/中島敦「文字禍」の注釈/問題を正確に捉える/主張を先取りする/歴史と歴史学/歴史と記憶/闘争の場としての歴史学/歴史と自由/ナポレオンをめぐって/歴史の喜びと苦しみと重さと/まとめと発展

おわり

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  • 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する

    1,000pt/1,100円(税込)

    あふれる情報の中で時間に追われ、なおかつプレゼン能力が重視される昨今、読むという行為が疎かになっていないだろうか。本来、書き手の意図を正しく汲み取れて、初めて議論や思索は成り立つのに。本書は解釈学、構造主義、ナラトロジーなど、西欧で発展した読む技法を紹介。詩、小説から評論、法律まで多様なテクストを例示し、技法を応用して読み解く。より深い読解力を身につけたい読者のための、実践的な入門書。

    はじめに 「読めたつもり」の危うさ

    序 章 「読解力の教室」開講の目的と意義
    読解力とは何か/さまざまなレベルの暗黙知/暗黙知を自覚する/前提としての文化的コンテクスト/日本語と「論理」/西洋で発展した読む技法/速読・多読は役に立つのか/文学はむしろ実用的

    第一講 自己解体としての読書 〈地平の融合〉-- 村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む
    「読む」意義はどのように変容してきたか/地平の融合/評論の基本構造/結論を先に押さえる/村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む/文章から骨組みを抜き出す/「喜ばしき学問」とは/まとめと発展

    第二講 論理は書き手の意図を探るために 〈法的解釈〉-- 日本国憲法を読む
    法解釈の理論はなぜ役立つのか/法令用語ならではの特徴/法令の「及び」「並びに」「かつ」はどう違うのか/法体系の構造化/文理解釈と論理解釈/論理解釈の種類/同性婚に関する法廷の憲法解釈/まとめと発展

    第三講 読みの可能性を広げる〈精読・注釈〉--岡倉天心『茶の本』を読む
    「馬鹿」は罵倒のことばなのか/注釈をつけながら読む/1 文彩(レトリック)/2 アイロニー/3 引用/4 時代状況/5 土地の刻印/まとめと発展

    第四講 同じテーマや同じ書き手を比較する〈テクストの横断〉-- 佐藤春夫「愚者の死」と与謝野鉄幹「誠之助の死」を読む
    テクスト論の現在/同じテーマをめぐるテクスト1 「愚者の死」/同じテーマをめぐるテクスト2「誠之助の死」/伝記的読解/書き手の意図に辿りつくために/同じ書き手によるテクスト1「レーダーホーゼン」/同じ書き手によるテクスト2「風の歌を聴け」/まとめと発展

    第五講 作者や歴史を超える思想〈構造主義〉--芥川龍之介「蜜柑」と梶井基次郎「檸檬」を読む
    ソシュールの一般言語学/構造主義と文学/小説の構造=筋/共通構造を抽出する/「構造」の意義/色彩の物語としての「蜜柑」/「蜜柑」に秘められた複雑な構造/「檸檬」の文学性/まとめと発展

    第六講 語っている/聴いているのは誰?〈ナラトロジー〉--芥川龍之介「藪の中」を読む
    ナラトロジーとは何か/1 時間/2 叙法/3 態/オースティンの言語行為論/芥川最大の「問題」作/比較断章法 藪の中の論点整理/解消されない齟齬/ナラトロジー 藪の中へ/「藪の中」のリアリズム/傍証としての言語行為論/傍証としての伝記的読解/まとめと発展

    第七講 味読のための堂々めぐり〈解釈学的循環〉--神吉拓郎「ブラックバス」を読む
    「循環」と呼ばれる理由/なぜ繰り返し読む必要があるのか/深く読むために通る道/神吉拓郎「ブラックバス」を読む/「ブラックバス」のミステリ構造/タイトルの意味/まとめと発展

    最終講 声なき声に耳を澄ます--宇野邦一『反歴史論』を読む
    難解なテクストに挑戦する/中島敦「文字禍」の注釈/問題を正確に捉える/主張を先取りする/歴史と歴史学/歴史と記憶/闘争の場としての歴史学/歴史と自由/ナポレオンをめぐって/歴史の喜びと苦しみと重さと/まとめと発展

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読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解するのレビュー

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最新のレビュー

見えない部分を読み取る力
こういう場所でレビューをしているとき、いつも「自分はこの作品を正しく理解しているのかなぁ…」っていう不安があって。
少しでも作品に対する理解を深めるために手にしたのがこの本でした。

読解力についての本。
読解力とは、文章の意味にとどまらず、書き手の『意図』を汲み取る力のこと。
その大切さと、意図を読み解く方法を、いろんな例をあげながら解説しています。

読み解く対象は小説の他に評論、詩、法律など。
個人的に一番「へー!」って思ったのは、意外なことに第二章の「日本国憲法を読む」でした。

この章の最後のほうに、同性婚についての話が出てきます。
なぜ日本では同性婚が認められていないのか。同性婚に対して法律の壁がいかに高いのかがわかりやすく説明してあって、とても勉強になった。

現代のネット社会では様々な罵詈雑言が飛び交って、それに脊髄反射的に言い合うという不毛な争いが絶えないけれど。
その罵詈雑言の裏に何があるかまで読み取ること。
短い言葉だけを切り取って理解したような気にならず、前後の文脈を読み、その背景を調べ、相手の意図を探ること――その相手を知る努力によって、共感はできなくても、理解はできるかもしれない。
理解できない相手を切り捨てて、自分が共感できる範囲でのみ生きるのはとても危険ですよと。

最初はただ本の読み方について学びたいから手に取った本だったけど、日常の中でも意識したほうが良い見識がたくさん詰まった本でした。
冒頭の試し読みの部分、かなり難しく感じるかもしれないけど…その次の序章はもっと読みやすいです大丈夫多分大丈夫……

かなり難しい部分もあったのでとても全部を理解したとは言い難いのですが、でも本当に読んでよかったなと思った本でした。
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6件
2026年6月12日

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