にやま先生の得意な、テキトーお兄さんが登場します!
ヤミ金事務所の社長さんの愛美(まなみ)さんは男子が好きな男性。借主が好みの男子なら、借金の一部を自分が気持ちいい、あることをさせることで返済したことにしちゃうという、しょうもない社長さん。
それにぴったりはまってしまったのが、借主の息子の金蔵真君。借主のお父さんが失踪してしまい、返済のお鉢が息子の真君にまわってきてしまったという訳です。真くんは、誠実そのもので、ガタイのいいノンケのイケメン君。借金返済の一部になると言えど、男同士でそんなことと戸惑う金蔵君でしたが、自分を認めてくれて人の良いヤミ金の社長さんに、だんだんと絆されていって、というお話です。
この作品の魅力的なところは、なんと言っても出てくる人物が、みんな可愛らしく憎めない人ばかりというところです。
誠実な真君はもちろんですが、社長の舎弟の哲も、お年寄りに親切だし気はきくし、真の弟も屈託無い性格でザ・次男という感じです。
しかしなんと言っても、一番可愛らしいのは社長の愛美さん。惚れっぽくて商売っ気はないし、テキトーだしとしょうもないところばかりみたいですが、生業とは真逆の心根の優しい、人情に厚い人なんです。真君でなくても、この社長さんにかかっては心許してしまうと思います。
とってもあったか〜い気分になる素敵な作品なので、皆さんに読んでもらいたいな、と思います。
もちろん、あんなこんなもバッチリ!です。
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