『ラブネスト』『ラブネスト2nd』が好きすぎて先生の他の作品が読んでみたくなりこちらを。
表題作のみ、253P。
事故で家族を亡くし、小学生の甥・歩を引き取り育てることになった勇一。
引っ越してきた海辺の街で総菜屋を営む陵と出会い
…。
いやー、もうめっちゃ良かったです!
やっぱり南月先生の作品好き!
陵の恵まれない生い立ちや、過去の周りや自分を傷付けるような生き方がすごく辛いんですが、そんな風にしか生きられないぐらいの苦しみを抱えていたんだろうなと思うとこれまた悲しくて…
幸せに育った勇一が陵の深い部分を理解するのは難しいのかもしれないけど、幸せや愛の温もりを知るお日様みたいな勇一だからこそ、陵を暖かい陽だまりに連れて行けるんだと思います。
通じるものがある陵と歩の関係、歩の勇一への想い、後半の3人の関係、どれもこれも良かった。
ページ数が多くて読みごたえもたっぷりです。
先生の作品は心理描写が丁寧で胸をギュッと掴まれ切なくなるんですが、最後は優しくて温かい気持ちに包まれます。
3人のこれからをもっと見ていたかったです。
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