評判が良いから手に取ったのだが、私にはそこまで共感出来るところがなかった。
ヒロインとお父さん、バレエとヒロイン、彼とヒロインの起業、彼の養父母と執事、養護施設の仲間と別離後の状況、・・いろいろとブツプツ入ってどれも落ち着かない。
二人
が警戒しているわりに葛藤なく安易に会い続け、簡単に関係が発展する。相手の魅力に引きずられたのなら、言い訳がましくていいからそこをことわっておかないと、言ってることとやってることが目の前で違うのを、ゴロゴロと放置されておいてけぼり感。
他のポイポイ代わっていた女性たちとはヒロインが違う、という場面を形式的にも一応設けて欲しかった。
絵は、バレエのシーン、タターニャ?、代役の火の鳥のひと頁くりぬきのコマは良かった。
ストーリーの繋がりに、ひとつのストーリーの構成を支える一つ一つという感じが薄い。ぶつ切りでフォローアップの展開がない。
進行に串を刺すような、何かがあれば良かったかも。
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