日野不倫OL放火殺人事件を扱った短編ですが、原作担当の方は裁判記録にも目を通していない様子です。本作は受刑者の獄中手記(出版社代筆)それに基づくWikipediaなどを丸写しでコマ割りしたようで目新しさも奥行もありません。
この獄中手記は多
くの映像や小説のベースとなったものですが、2011年現在でも被害者遺族が執拗なバッシングを受けている理由の一つに、長年に渡りこれに基づくイメージが垂れ流された事が挙げられるでしょう。
私は、犯罪者を叩けと言っているのではありません。被害者遺族への配慮を忘れないでほしいのです。
それにしても、単なる転写作業にこんな有名な作家さんを使うなんて無駄というか贅沢ですねぇ。
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