驚きました。作者さん初コミックスだとか。完成度が半端なく高くて、スゴい作品です。
題材選びから、掘り下げられた完璧なストーリー展開です。
『口(舌)』『マスクの下』『ホクロ』これでエロス的要素満載です。さらには隠された秘密を知りたい、見
たい、暴きたい、という人間の心理をうまく使い、そこから始まる2人の急接近は自然かと思います。暴きたい側は秘密だけではなく、本人自体にも興味がそそられるし、恋心に発展しても不思議じゃない。一方マスク男子の佐山は、周りに壁を作りぼっちでしたが、やたらとかまってくる才川が気になる存在に変わるのも自然な気がします。
佐山にとっては自己防衛かつ、言葉で相手を傷つけないための『蓋』であり、トラウマを引きずってましたが、才川といる事で一歩前に進めて良かったです。才川も目が笑っていないけど、愛想笑いでやり過ごして来ましたが、佐山の前では素に戻れて、お互いに必要な存在なんでしょうねぇ。
後半才川がデレます。好き好きオーラがいっぱいで、ラブラブな2人がめちゃくちゃ可愛いんです。
もうとにかく面白い。よく出来た作品で感心しきりです。
で、2巻が出ました。なんと佐山にちょっかい出す才川のライバル?登場で波乱含みです。普通のやきもちよりも、避けられる方が辛い。才川の抱える問題も浮き彫りとなり、ちょっと辛かったけど、となりで佐山が笑っていてくれたら大丈夫。敦賀もまた佐山みたいに不器用なんだけど、一枚皮が剥けたような気がします。親友も信用も失った過去は辛いけど、悪びれて解決するものでもないし、女の嘘に騙されたとはいえ、やっぱり親友の女と寝た事は判断ミスだなと思う。そこは突っぱねないと…噂は独り歩きするとはいえ、ヤった事実は変わらない。反省して前に進まなきゃ。佐山にちょっかい出しても、二人は揺るがないんだから、それこそ自分を知りなさい。と、思います。
佐山は優しい子だねぇ。放っておけない優しさを持ちあわせている感じ。そのままでいいと思うけど、才川を不安にさせないくらいは、気をつけてねぇ。
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