昨日、読みホで読んでから、ずっとこの作品のことが頭から離れませんでした。何度か読み返して、結末もセリフも知っているのに、読むたびに涙が出て、どうしようもありませんでした。知人のお子さんが、昨年夏に小児がんが再発して入院し、時々、治療のことや
体の状態を聞いたり、病室での写真を見せてもらったりしていました。私はそのとき、どう向き合っていただろう、どんな言葉をかけていただろうと思い返して、遥馬の言葉の一つ一つが突き刺さって、たまらなくなりました。どうしたって分かりえないことはあるけれど、知ろうとすること、伝えること、間違うことがあっても何度でも向き合うこと、そういったことをきちんと心に置いておきたいと思いました。本に書かれていることは、フィクションなのだと思いますが(追記:実体験に基づくとのことです)、現実にもきれいごとばかりでない場所であがいてもがいている方もいるのだと思います。そういったことを考えるきっかけになったことも良かったです。私も、必死で書ききったであろう手紙の文字がたまりませんでした。レビューを上げてくださったフォローさん、本当にありがとうございます。紙で購入して職場に持っていこうと思います。
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