作家様買い大当たりの巻〜。良かったぁ〜。面白かったぁ。好きだぁ〜。いい!
オメガバースに、新しく特殊な設定をプラスした藤河先生の発想が素敵。Ωが粘膜接触すると、体のどこかに相手の血統のマークが浮かび出る。斬新!
ヒートが一度も起きた事が
ない『出来損ない』のΩと言われる吉田。(その言い方がヒドイよね)
突然訪れた発情期に、臨時教師の日高に襲われ…
吉田の額に現れたバラの紋様。これに賛否あるご意見が様々とありますが、私的には前髪で隠して、見えそうなギリギリのところだからいいんです。バラの形も皮膚に浮かび上がる紋様だから、あれでいい。くっきり、はっきりじゃ逆に違和感です。濃く出るほど愛された証なんだから、紋様の発想も素晴らしくロマンチックです。まっ、それは置いといて…
発情期が来てしまう身体になった吉田のホルモンを安定させる為に、日高とセ*レとなりますが、もうなんだか甘く感じるんですよぉ。きゃっ。
αである日高が、Ωに対する偏見も持たずに優しさを感じます。Ωとして受ける侮辱などに慣れるな、なんて言われたら……きゃ〜、落ちそう、私。
吉田は、本気の気持ちになる事を避けるように、キスを拒み、番になる事を怖がる。αの番を亡くしたΩの行く末を知るが故に、その想いが切なくて哀しいんです。一生、恋もせず独りで生き抜くには辛すぎる。だって、人は誰かを好きにならずにいられない。誰かを愛さずにはいられない。誰かを想う気持ちは止められるはずがない。
一方、日高は…親の敷いたレールに従う人生に疑問を持ち、好きな道を選んで一生懸命に生きる吉田に惹かれて行くのはとても自然なことだと思います。
運命の番云々ではなく、フェロモンに引き寄せられた二人でもなく、互いを知って惹かれ合う二人の恋の過程がすごく素敵。きゅ〜んとなります。
独りで発情期のつらさに耐え抜こうとする吉田に、日高の熱い想いが届く瞬間。はぁー、感動。すごくいいオメガバースに出会いました。エチも藤河先生の官能的エロ爆発。そして名前呼びはたまらん。
と〜っても好きな作品になりました。
過去作品で、印象深いオメガバと言えば、さちも先生の『かしこまりました、デスティニー』ですが、諸事情で今や紙媒体も電子の販売もされなくなり、残念です。大人の諸事情はファンを落胆させますよ……かしデス以来の良作オメガバ見つけた気分です。 マーキングオメガ好きーーーっ。
もっとみる▼