まずヒロインがすごく素敵です。幼い頃から国と民を思う名君の器であり、理不尽な仕打ちの中でも自分を奮い立たせてがんばる凛々しい姫君ですが、そんな彼女が恋を知り、戸惑いながら一喜一憂する姿は可愛らしくて、応援せずにはいられません。重くシリアスに
寄ってしまいそうな設定ですが、キャラクターや会話にいい感じで笑いの要素が散りばめられていて、明るく温かくテンポの良いラブコメに仕上がっています。ヒーローが要所要所ふい打ちでヒロインに仕掛けてくる甘い揺さぶりにキュン。パッと見はのらりくらり余裕そうに見える彼の愛の深さにもキュンです。終盤の出来事はやや駆け足でまとめられてしまいましたが、2人の気持ち自体は十分丁寧に表現されていたので満足です。もっと読みたかった気もするけど、引っぱりすぎずスッキリした完結も◎でした!
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