はぁ〜〜〜っ!!いい空気吸った〜〜〜!!!と読み終わった後に、一旦深呼吸しながら天を仰ぎ見たくなるタイプの尊さを孕んだ作品でした。絵の綺麗さもさることながら、言葉選びが尋常じゃないくらい丁寧です。「よおく分かった」だとか、文字の使い方が色っ
ぽい。ひとつの大正文学を読んでいるような気分にさせられる。この作者様、絶対明治、大正あたりの文豪好きだろ。特に太宰治が好きそう。そんでもって、そこらへんの文豪が好きな腐女子はこの作品もハマると思おう(独断と偏見でものを言っています)
ただ基本的に胸が苦しくなる物語ですし、最後メリバに近いような描写もあります。ハピエンしか勝たん卍厨は読まない方がいい。物語中に二組のカップリングが登場しますが、1組が文句なしのハピエンの割に、もう一組がメリバに近い感じの表現です。私はそこにロマンとエモを感じますが、片方がハッピーなだけに、もう片方に残念さを感じてしまう人もいるかも。逆にメリバ厨は、絶対買って。
追記...雑談ですが、三味線ブギウギという曲で「踊る阿呆に踊らぬ阿呆だよ、同じ阿呆なら踊らにゃ損だよ」という歌詞があります。とても古い曲なので知ってる人は少ないですが、もしそこからインスピレーションを受けて描いているのなら、この作者さんは時代背景を心の底から重んじて、大切にしているんじゃないかな。と思いました。もし興味がある方は検索してみてください。
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