キャラが可愛い。だから全ての瑕疵を見逃す。
特に序盤にヒロイン(都塚さん)の内面描写が足りないとか、時々マンネリに陥るとか、それを打開するサブキャラのストーリーが寒くて正視に耐えないことがあるとか、全体的に中身が薄くて底が浅いとか、アラは探
せばありますけれど全て
「可愛いから許す。これからもどうぞよろしく。」
…と、以上はオババ目線です。
中高生の若い読者はジェンダー問題を考察する端緒になさるのも良いと思います。
女性に参政権が‘与え’られ、男女雇用機会均等法が施行され、ジェンダーフリーの時代になったと言われるけれど
「これって何なん?どういう意味?」
と考える視点の一つに。
大人が読むには物足りない作品ですが、「乙男」の秀逸なワンアイディアを社会に向けて発信したという事実だけで5点に相当すると考えます。
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