1部も2部も併せてのレビューとなると難しいですが…ちなみに「とりかえばや」とはまったく違うストーリーですw「入れ替わってる〜」な主人公と悪役の少女二人が最初はお互い目先のことでわちゃわちゃするものの真の敵はお互いではなく実は背後に大きな黒幕
が…!?というお話。ゆーてこういうジャンルに黒幕はよくある展開ではありますが、お飾り黒幕ではないため読みごたえはあります。
金瓶梅のように勢力に偏りがありすぎて雛宮ものとしては誰が皇帝を射止めるのか〜みたいな描写はほぼないです。男女の惚れた晴れた描写もあまりないですが確実に芽吹くものはあり、主張し過ぎないニュアンスでそれを表に出してくれているのが良きです。
主人公は少々人間離れした人柄ですがハッキリとした性格と揺るぎない信念が少年漫画の主人公のようでコミカルさと信頼感を持って楽しく物語を読み進めていけます。
一方悪役の少女は逆に人間らしさがあり、精神的に未熟な部分には共感が持てて愛着がわきます。
某国の漫画だと例え黒幕が別にいても、協力関係を結んだことがあっても、ライバル女や悪役女には無慈悲で悲惨な結末が待っているパターンが多かったりするのですがその点コチラは安心して読めるとだけお伝えしておきます。
1部では主人公の活躍9割なのですが、2部ではW主人公と言っても過言ではないように多極的に話が進み1部とは違った楽しみ方が出来ます。大体6:4くらい?いや7:3…?
困難をバンバン解決していく有能主人公側は1部から2部に移っても変わらずできっとなんとかしてくれるだろうと安心して観れる面白さ。成長途中なもう一人の主人公側は綱渡りながらも自分に出来る精いっぱいで一歩ずつ困難に立ち向かうさまをハラハラワクワクしながら観れる面白さ。そんな2種類の面白さを2部では楽しめます。
早く続きが観たい作品のひとつです。
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