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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 【改訂版】LUNA SEA COMPLETE WORKS PERFECT DISCOGRAPHY 30TH ANNIVERSARY

    LUNASEA

    出会いは中学時代だったにも拘わらず…!
    2026年4月5日
    90年代後半、自分の中学生時代はV系バンドの全盛期でした。男子はX JAPANやLUNA SEA、女子はGLAYやL'Arc-en-Cielにハマっている子たちが多かった印象。

    当時の男友達も漏れなくX JAPANとLUNA SEAに傾倒しており(ドラマー志望だった)、毎日のように話を聞かされておりました。けれどその頃某男性アイドルグループに夢中になっていた私、あーハイハイと適当にいなしており、結局のところは一回りも年上の(見た目が少し怖い)このお兄様方に興味を持つことはありませんでした。

    しかしその数十年後、もっと真面目に話を聞いていたらと後悔する日が来るとは。今頃になってすっかりハマってしまいました。恐るべきバンドLUNA SEA…!

    2月にドラマー・真矢さんが亡くなられ、その明るく気さくなお人柄は以前から存じ上げていたので、オススメされていた曲を追悼の気持ちで聴いてみたところ…。あれよあれよという間に虜に。
    25年夏には某有名ファーストフードチェーンのCMで彼らの楽曲・ROSIER(の替え歌)が使用され話題になったようですね。30年以上前の曲なのにすごい!しかもカッコいい…。

    個人的にはこのROSIERが収録されているアルバム「MOTHER」と、その次にリリースされた「STYLE」がすごく好き。「STYLE」収録曲はヴォーカル・RYUICHIさんの声と歌い方がよりセクシーになったと私は感じます。そしてV系随一といわれる歌唱力はやはり圧巻。

    また、それと同時期(95~96年頃)のRYUICHIさんのヘアスタイル・鋭さと妖艶さを併せ持つ容姿は本当に魅力的。まるで魔界のプリンスです(しかしながら翌97年の“河村隆一”名義のソロ時代はまさに黒→白というか、すっかり毒気が抜け白馬の王子様のような爽やか美青年に変貌で衝撃でした)。
    とりわけヘアスタイルに関しては現在流行っているものとほぼ同様で、流行は巡るんだな~としみじみ。

    ブーム全盛期から数十年経ちましたが、メンバーの皆様は若かりし頃の面影をしっかり残し、現在はめちゃくちゃイケオジになられています。
    真矢さんのことは本当に残念ですし、RYUICHIさんもご病気を経て、お喉の調子にも波があるよう。
    そんな中でも止まらず走り続けるLUNA SEA、本当に遅ればせながらですがSLAVEとなった私も絶賛応援中です。
  • 天稟

    たかせりえ

    待望の1巻!
    2026年3月15日
    単話版からずっと追っており、丁度一年ほど前にそちら側でもレビューを書かせていただきました。
    ですが、“あまりにも本格的な時代物・なのにしっかりBL”というこの作品を、未読の方々にぜひ知っていただきたく…。僭越ながら単行本側でもレビューを。
    舞台は江戸時代、大名家から持ち去られた二振りの名刀。その行方をめぐり交錯する、実直な藩士と美しき介錯人の物語です。

    私は“BLはファンタジー”という風に柔軟に考えることができない面倒な人間でして、どんな物語でも設定に矛盾や粗があると途端に冷めてしまうたちです。
    ですがこの作品には、大袈裟じゃなくそういった粗が全く見当たらないんですよね。ここまで緻密に!と感嘆してしまうほど、とにかく素晴らしい。もう本当に語彙力がなくなって素晴らしいとしか言えなくなるのです。

    長年時代物を描かれている作家様ということで、まず屋台骨となるストーリー構成は実に見事、文句の付けようがありません。時代劇に慣れ親しんでいる私は心が躍りました。
    そして何より言いたいのはエグいほどの画力の高さ。単話版側でも同様のことを書いたので重複してしまうのですが、美麗の一言に尽きる。主役二人、とりわけ受けの和泉の妖艶さには鳥肌。特に表紙のような流し目が堪らない…。加えて少年時代の愛らしさも言葉になりません。

    物語の展開は前述のように非常に本格的ですので、ともすれば時代物特有の言い回しや刀の部位の名称など、読みづらかったり難しく思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、美麗な作画をひたすら眺めるだけでも価値がある!と思えてしまうほど。

    それともう一つ忘れてはいけない、主役二人以外にも男前のキャラたちがおりますよ。回想シーンでちらっと登場した和泉の兄・長門(やはり和泉によく似てる気がする)や、主役たちとは真反対のタイプの鎺龍之介も!
    和泉の因縁の相手であるこの鎺とは、今後どのように相対することになるのか。目が離せない…。

    だいぶこだわりが強い上ひねくれた自分でさえ、“これはすごい!”と素直に感じた作品。物語良し作画良し、気になった方はぜひお手に取ってみて下さい。心からオススメです。
  • 東京物語

    滝沢聖峰

    テストパイロットとその妻と
    ネタバレ
    2025年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あらすじと試し読みで即購入した作品。昭和初期の陸軍航空隊がテーマ、私の趣味嗜好ドンピシャでした。
    舞台は戦時中、物語の始まりは昭和十八年。陸軍の戦闘機乗り・白河大尉は転任で航空審査部のテストパイロットに。久々に東京に帰還し、妻の満里子と夫婦二人の生活が始まるが…。

    戦時中の飛行機乗りのお話というと大抵が海軍、そして名高い零戦や紫電改がメインに描かれるものが多い中、こちらは珍しく陸軍。それもテストパイロットが主人公というあまり見ないもの。個人的に陸軍航空隊には親しみが強いので興味深く読ませていただきました。
    作中には隼をはじめ飛燕、疾風、屠龍など多くの名機が登場。漫画では初めて目にした戦闘機の試作・試乗についてはもちろん、米軍機との交戦も。
    日本軍機を嘲笑うかのような敵の重爆は圧倒的、まるで巨大な悪魔そのもの。日本軍が追いつけないほど進化していく“空飛ぶ要塞”の恐ろしさが嫌というほど伝わってくる。
    しかし緊迫した場面だけではなく、白河大尉と満里子の日常は優しく温かい時間が流れます。試乗・交戦・私生活と、良い塩梅にお話が構成されているなと。

    白河大尉が途中で知り合うことになる、海軍航空隊の石本少尉。戦闘機乗りらしく好戦的で我が強い一面もありますが、悪い人ではなく。
    白河の義妹・加代と婚約し、夫妻とも懇意になる彼。陸海の戦闘機談義で熱くなり喧嘩まで始めるところ、当時もこんなやりとりが実際あったのかもなぁと思ってみたり。
    加代や家族たちと語らうホッコリした平和な一時。嫌いじゃなかった石本、もっと長く登場して欲しかったな…。

    そしてこの作品、大好きなテーマにもかかわらず星を減らした理由はただ一つ。結末がどうしても受け入れ難かったからです。
    詳しくは書きませんが、上巻と下巻の表紙を見比べて切なくなってしまった。最後のあれは蛇足中の蛇足だったと感じます。

    全体的にほぼ満足、しっかりまとまっているし本当なら満点を付けたい。
    その思いは山々なんですが、やはりラストに納得いかない部分が大きくて。そこはどうしても妥協できず、この評価にさせていただきました。
  • 毎分毎秒

    雁須磨子

    オムニバスかと思いきや…
    ネタバレ
    2025年10月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雰囲気もメニューも素敵な喫茶店“AWAY(アウェイではなくアワイ)”。そこには時間を操ることができる店長・間(あわい)と、何かワケありな様子のイケメン店員・鏡が。
    間が言うには、キャンペーンの“景品”として自らが行きたい時間=やり直したい時間が選べ、実際にタイムリープできるらしい。
    お客の一人であるみどり目線で描かれていく、ちょっと不思議なお話です。

    ほわっとした絵柄も相まって、当初は“毎度主人公が変わり、タイムリープで人生をやり直して幸せを掴む物語”かと。…違いました。これが思いのほか複雑で奥の深いストーリーだった。
    まず第一にオムニバス形式とは少し異なり、ヒロインみどりは一貫して登場。“AWAY”に通う中で鏡と打ち解け始め、徐々に店の秘密についても知っていきます。

    そんな中、唐突に戦後すぐのエピソードが描かれ始めて…。
    「!?」と思っていたら、どうやらその時代は鏡と大いに関係がある模様。彼は現代の人間ではない上、もしかしたらもうすでに…?
    次第にその謎が明らかになりそう…という場面で1巻が終了😣いいところで“2巻へ続く”になってしまった~😵

    前述の通り、サクッと読めるオムニバス作品だと勘違いしておりました。安易なハッピーエンドではなさそうな、謎が謎を呼ぶ展開の行く末が気になります。
    続き物になっていますので、1話完結型のストーリーを求めている方はご注意下さい。

    2巻発売はまだまだ先なのかな…。気長に待ちたいと思います。
  • キラキラセブン

    ARUKU

    やはり全編が沁みる
    ネタバレ
    2025年10月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BLではないARUKU先生の短編集。7編の収録作品は男女の淡い恋やBL未満のブロマンス風など、BLでなくとも「これぞARUKU先生!」と唸ってしまうエピソードばかり。

    “キラキラセブン”という作品タイトル+1話目の“アンダースタンド”読了後の爽やかさ・清々しさ。1冊まるまるフレッシュなテイストでいくのかと思いきや、読み進めるごとにARUKU先生ワールドが広がっていきます。

    “フィッシュスケール”の儚くも美しい恋の世界に浸り、“ブリード”では生き物に対する考え方について心から身につまされ…。
    “レインキャット”のイルカくんと猫のほのぼのライフに癒されていたところ、まさかの展開に本当に声が出た…。唐突に差し込まれた“いけすかねえ奴”がずっと気になっていたのもあり、「あぁ、そういうことだったのか…!」と。
    ご本の表紙にもなっているこの1編は、ストーリーだけでなく結末についても大満足。抜きん出て好きなお話でもあります。

    また、おのおの独立した物語かと思いきや、実は同一世界での出来事だったりするものも。レビュアー様方がすでに書かれておられますが、“昨日、君が死んだ。”のプロトタイプのようなお話もありますね。

    どれもこれもストレートではなく変化球。ラストが予想できないものばかりで、ページをめくる手が止まりませんでした。
    男女ペアのお話含め、全編が期待以上。色んなテイストが楽しめる短編集、今後もお待ちしております…!
  • 画家と音楽家

    ARUKU

    さすがの世界観
    ネタバレ
    2025年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。ARUKU先生の短編集。
    期待通りのARUKU先生ワールドです。5編が収録されており、一つ一つの世界観と台詞・モノローグがどれも強く心を打つ。どのシーンも目が離せなくなります。

    “画家と音楽家”、“何処無市ラブストーリー”、“地上で最も美しい生き物”を読んでいる時は、ふとオスカー・ワイルドの童話が頭をよぎりました。
    色々な感情がこみ上げ、胸がギューッと締め付けられる3編です。特に表題作の“画家と~”は、読み手の受け取り方でラストの印象も変わってくるかと。
    このどちらとも取れる終わり方…、画家の未来も幸せなものだったと私は思いたい。そうであって欲しい…!

    そして他2編はオフィス&サラリーマン物。“ここは、愛の惑星。”と“家に帰るまでが遠足”は、前述の3編とは少し毛色の違うエピソード。クスッとしたりホッコリしたり。
    “ここは~”のラスト、エレベーター内の誰だかわからないあの人はきっと…、おそらくシェイプアップした“彼”ですよね!?もしこれが想像通りなら、例の二人の間で何かが始まる予感…。

    そんな5編の物語、全てしっかりと堪能しました。その中でも“何処無市ラブストーリー”は、特にARUKU先生らしい唯一無二の設定だった気がします。もう本当に発想力が凄まじい。

    以前拝読した短編集“極東追憶博物館”同様、この世界観から抜け出せなくなりそうなほど浸らせていただきました。
    ARUKU先生のご本の中ではマイナーな方かと思いますが、ぜひ多くの方に知って欲しい1冊です。
  • 兄だったモノ

    マツダミノル

    一番ヤバいのは?
    ネタバレ
    2025年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前ピックアップでお目にかかってすごく気になっていた作品。2巻分無料になっていたのでこの機会に手に取りました。
    主人公は女子高生の鹿ノ子。彼女の亡き兄・騎一郎には聖という男性の恋人がいた。
    彼には変わり果てた姿の“騎一郎だったバケモノ”がしがみ付いている。鹿ノ子にはハッキリ見えるその“バケモノ”に、聖は全く気付いていないようで…。

    無料分をあっという間に読了。幾重にも謎が張り巡らされたホラー&ミステリー。ほのかにですがBLの香りも漂います。
    読み始めはやはり“バケモノ”が一番ヤバそうに思えましたが、物語が進むとそうとも言えなくなってくる。鹿ノ子にも闇があり、聖もさらに…。
    また生前の騎一郎の人となりに関して、登場人物によって証言が全く異なっているのが何とも不気味。喉に小骨が刺さったままのような、スッキリしない気持ちの悪さ。
    聖に関しても同様で、一見好青年だが鈴蘭にたとえられる魔性の男。無料分ではまだ彼の本性がしっかり見えてこず、いびつな人間関係も含め、これは先を購入せねばと気持ちが逸ります。

    あと個人的に「おっ!」と思った部分、僧侶でもある藤原さんの名がまさかの“頼豪”。
    “頼豪”といえば“鉄鼠”がすぐに思い浮かびました。僧侶キャラによりによってその名を付けるとは、何だか意味深。しかも名字までが関連性のある“藤原”…。
    そして聖の担当編集者が“犬上静真”だと。浮かんだのはもちろん“犬○家の一族”の“青沼静馬”。あの有名な死に様が脳裏にちらついてしまった。

    これらの名前も伏線か何かになっているのかな。それとも単に思い過ごしなんだろうか。そこも含めて気になってしまう…。
    それと随時変化する“バケモノ”の顔が、“オチョナンさん”に見える時があってキモ怖かったです😣
  • ネオ・キャット

    青化

    うわぁ~好きすぎる😻
    2025年10月20日
    ピックアップでたまたま表示され、お目にかかれたことに本当に感謝…!
    “猫が社会進出して人間とともに働く世界”という、奇想天外な発想の作品です。
    キュートな猫ちゃんたくさん!私の好みドンピシャじゃないか~。ピックアップよありがとう!と早速拝読。

    オムニバス形式で進んでいくストーリー。表紙はもちろんなんですが、本編の作画も綺麗な上に洗練されていてものすごくオシャレ。そして猫ちゃんたちの表情豊かなこと…!
    この作品では彼ら猫ちゃんたちは二足歩行で会話もします。しかも人間たちと同じように軽快に(?)仕事までこなすのです。

    街の人混みの中、オフィスで働く人間の中、フツーに猫ちゃんが混じっているという珍妙さ。
    どれも猫ちゃんまみれの可愛すぎるエピソードの中、私は“ジジ・ネコン”のシュールさに死ぬほど吹きました。それ以外のエピソードももれなく絶妙!作者様センスありすぎです😹

    さらに、ただ面白いだけではなく結構深い。猫目線から世の中を俯瞰した台詞は何とも考えさせられます。また1話1話独立したエピソードになってはいるも、実は全て繋がっていたり。

    こんなにツボな作品を今まで存じ上げなかったなんて損した気分😣そしてぜひ猫ちゃんたちに“ちゅ~る”を差し入れしたい、作中でむさぼっている時のブサ顔が堪りませんでした😸
  • ストレンジ【電子版特典付】

    つゆきゆるこ

    温かなブロマンスの短編集
    2025年10月20日
    ブロマンス特集でお目にかかった作品。表紙とあらすじに興味を惹かれました。
    BL未満の物語は、もしかしたら本格的なBL以上に…と思うくらい好き。“ブロマンス”という言葉自体を知らなかった時から、男性同士の深い友情・恋愛までに至らない甘酸っぱさに何とも言えない良さを感じていました。
    本作は短編集。男&男(男×男ではない)、6組のエピソードが収録されています。

    立ち読みの1話分がとても素敵だったこともあり、「全話は無理かもだけど、他にも幾つか刺さるエピソードがあればいいな」くらいに思っていましたが…。
    “幾つか”どころじゃない。大袈裟じゃなく、私は全話に心を掴まれました。あまりにも良すぎ…!

    6組全てが、本当に小さなことがきっかけとなって交流を持ち始める。みな本来なら関わることさえなかったかも…と思うような二人で、そこも意外性があり興味深くて。
    どのエピソードも灯りがともるように温かい気持ちにさせてもらえます。キュンとしたり、癒されたり、読後感は最高。
    どれが一番だなんて選べない。甲乙付けがたいとはまさにこのことだ…。
    そして本編終了後に描かれる彼らのその後、ホッコリしました😌

    作者様、本作が初めての単行本だったとは驚き。素晴らしかったです、たくさんの方にオススメしたい。
  • 零戦 その誕生と栄光の記録

    堀越二郎

    零戦設計技師の自伝
    2025年10月18日
    零式艦上戦闘機、通称“零戦”の設計技師として名高い堀越二郎さんの著書。ジ○リ映画“風立ちぬ”の主人公のモデルになった方。件の映画の主人公の名はまんま“堀越二郎”ですね。
    私は堀越技師と同郷でして、それを知った時は「あの零戦を設計した方がこの田舎の地に生誕されたのか…!」と胸熱でした。帝大工学部卒の非常に優秀な方です。

    最近何気なく赴いた地元の民俗資料館で、埴輪や土偶に混じって明らかに違和感ありまくりの零戦や雷電の模型の展示が。
    「なぜに!?」と混乱した私ですが、その資料館がある場所はまさに堀越技師が生まれ育ったゆかりの地。僥倖にも技師の特設コーナーが設けられていたようで(やはり地元の星)。
    もはや埴輪や土偶そっちのけで戦闘機(模型)や関連資料に食らいついていた変な人間(わたくし)。端から見たらだいぶヤバい奴だったと思います。

    その展示に触発されて、久々に当時の航空機関連の本を読みたくなってしまい…。検索したら堀越技師ご本人の著書が!早速手に取りました。

    零戦開発への夢や苦悩が、ご自身の文章で綴られています。
    やはり零戦に関する記述が大半を占めていますが、三菱入社から海軍とのやりとり、果ては当時の軍部や外国に対する率直な思いまでも。

    当初はお名前や実績しか存じ上げなかったのですが、拝読することでご本人の人となりが生き生きと浮かび上がって来ました。
    また私は海軍機の中では零戦がいちばん好きなこともあり、設計技師自ら零戦を語るこの著書、たいへん心躍るとともに興味深かったです。

    零戦のスタイルの良さは、個人的には当時の陸海軍機の中でもトップオブトップではないかと。佇む姿さえ美しい。
    手持ちの模型を眺めるたび、そんなことを思っているオタクです。
  • 昨日、君が死んだ。

    ARUKU

    星5じゃ足りません…!
    ネタバレ
    2025年10月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。とてもショッキングなタイトル、というのが第一印象でした。
    舞台は終末後の世界です。死んでしまった想い人・護堂。その人型を、ある者から与えられた魔法のミシンで見事に縫い上げた仕立屋・羽繕。命を吹き込まれたように動き会話する“ゴドー”とともに、その“たましい”を探す旅に出発します。

    これはもう上手く文章をまとめるのが難しいほど素晴らしい作品でした。
    基本旅をしていく物語なので、毎度毎度異なった地を訪れ、異なったキャラたちに出会っていく。
    その引き出しのあまりの多さ!まずそこに驚かされました。凡人の私などには到底思い付かないような斬新&奇抜な設定、可愛くて格好良くて不気味でもあるキャラデザ…。1話読み終わるたび、次はどんなテイストのお話が来るのかなと楽しみでもあり。

    私は悪魔の夕塵がお気に入りだったので、一回きりのゲストキャラでは勿体ない、また登場して欲しいと思っていたところ…。その後もたびたび顔が見られるとは!
    また軍服大好きでもある私、美しい天使軍と妖艶な悪魔軍がどちらも素敵すぎて目移りしてしまいました。

    絵本や童話のようなタッチでありながら、一皮剥けばダークでとんでもないエグさも併せ持つ。一筋縄ではいかない、どこまでも壮大でファンタジックな世界観。
    終末後ということで、やはり全体を通して“死”というものが描かれていきます。“たくさんの死”です。そんな中でも、ただ切なく悲しいだけではないのが本作。
    羽繕が魔法のミシンを駆使し“縫う”ことで、大切な人との再会や新たな出会いさえ生まれていく。暗闇の中に一筋の光がスッと差し込むような、ささやかな希望を感じられる内容になっています。

    ぜひ多くの方の目に留まって欲しい作品の一つ。前述の通り、私の拙い文章ではこの作品の良さを十分に伝えられないのがもどかしいです。
    未読の方は、どうか他のレビュアー様方の巧みなレビューをご覧になっていただきたい…!そしてこの作品を手に取る方がもっともっと増えていって欲しいと思っております。
  • 便利屋アズマは星を数えない

    一樹らい

    国宝級?
    2025年10月16日
    高評価レビューが多く、あらすじも興味を惹かれるものだったので試し読み部分だけでも…と拝読。
    ストーリー的には嫌いではないんですが、柊月くんに関して。“国宝級イケメン”とまで言われていますが、私には全くそう見えなかった。表紙も初見ではまず手に取らないタイプ。

    確かにフツメンかイケメンかといえばイケメンの方だと思いますが、国宝級と言われると頭の中が???の嵐。国宝級?どの辺りが…?と。
    作中でイケメンイケメン言われているも、私には騒ぐほどの容姿には見えず(私の目が腐ってるのかも)。モブたちのしつこいほどのイケメン連呼にだんだんと萎えてきてしまいました。

    東の方はというと、やたらといい人風な台詞が何だか薄ら寒く、空々しくも感じられてしまって。おそらく自分とは合わない作品なんだろうと思います。
    高評価の中水を差すようで申し訳ないのですが、嘘はつけない性分なので自身が感じたことを正直に書かせていただきました。
    こういう意見の変わり者もいるということでお許し下さい。
  • 雨傘で凌げないほどの恋

    ARUKU

    ストーリーは好きです
    ネタバレ
    2025年10月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。学生時代、同級生の天花寺のアウティングのせいで心に傷を負った五映が主人公。
    試し読みの物悲しい雰囲気から心をギュッとされ、楽しみにしていたのですが。
    拝読し終わり、いつも大満足のARUKU先生の作品と異なり少し違和感のようなものが残りました。
    おそらく天花寺のキャラクター性、それが私にはよく掴みきれず、感情移入できなかったことが大半の理由です。
    五映への謝罪にしろ妻との離婚にしろ、あまりにも突拍子がなさすぎて着いていくのがやっと。五映が混乱するの、よーくわかります。
    こちらが望んでもいないのに、恐怖心すら湧くようなやり方。あそこまでされてしまったらもう受け入れるしかないし、ある意味脅迫に近い感じ。
    20年も音沙汰なかったんだから、今更怒濤の謝罪攻撃されてもなぁと。実はその裏には“取材”があったことも大きいのかもしれませんが…。
    私は当て馬の鍵原の方が、天花寺よりずっと格好良く素敵に見えました。20年間ずっと感情にブレがなかったので。

    それともう一つ。“36歳”という設定の割に言動・行動が幼すぎて、ちょっと引いてしまったんですよね。
    ほわほわラブラブな微笑ましい雰囲気は先生の他作品でもお見かけしますが、こちらはしっかりアラフォー設定。なので、やる事なす事あまりの子供っぽさに徐々に冷めてしまった。
    外見も若見えしすぎて、とてもアラフォーには感じられない。他のレビュアー様と同意見で、20代設定なら許容範囲だったと思います。

    ストーリーについては切なさあり、温かさありでいつも通り素晴らしいと思えたのですが…。今回は天花寺というキャラクターにハマりきれませんでした。
    私は断然鍵原推しですね。
  • 俺がおまえに恋してやんよ

    ARUKU

    二匹の雄鮭の恋の行方は…?
    ネタバレ
    2025年10月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。ARUKU先生の世界に本格的にハマり始めたところ、幻冬舎作品半額クーポンをゲット。ありがたや~✨と早速使わせていただき、ARUKU先生作品を爆買いしたところです。
    本作の主人公は自己肯定感かなり低めのサラリーマン・蛍茶屋。彼女が出来ればきっと幸せになれるはず!と行動を起こすも、ことごとく上手くいかない。
    しまいには美人局に引っかかり、失意のどん底にいたところを会社のカースト最上位男・刑部に見られてしまい…。

    蛍くん家族思いなんですよね。病気があまりよくないお母さんのため、身を削って仕送りしている。
    やたら彼女や結婚にこだわるのは、お母さんの記憶がしっかりしているうちにお嫁さんを見せてあげたいという切実な理由も。当初はそんなに無理して彼女作ろうとしなくても…と思ったのですが、それで少し腑に落ちました。
    自己肯定感低すぎな彼ですが、目立ちはしないものの良いところがたくさん。まさに野の花。
    実は刑部くん、そんな蛍くんをずーっと以前から見ていたんですね。きっと蛍くんは刑部くんのために彼女いない歴=年齢だったに違いない!そんな気がしてならない😣

    二人が心を通わせるようになってからは、とにかく幸せオーラに溢れてて。とっても可愛くて微笑ましくて、こちらもニマニマしっぱなし。
    いつも泣いてしまうARUKU先生の作品ですが、今回は泣かずに読めそうだな😊と思っていたところ、まさかの…!最後の最後で結局泣かされた…。

    四年も離ればなれでいたけれど、二匹の雄鮭、再び巡り逢えましたね。背中を押した妹ちゃんもグッジョブでした。
  • ホテル・メッツァペウラへようこそ

    福田星良

    ワケあり少年と温かい人々
    2025年10月12日
    以前から気になっていた作品で、丁度セール中のこともあり手に取りました。
    当初はタイトルと表紙の印象で、単に“素敵なホテルマンが迎えてくれる素敵なホテルのお話”だと思っていたのですが…。
    表紙に描かれている少年・ジュンくんがとんでもなくワケありだったのです。

    舞台は北欧フィンランドの小さなホテル・メッツァペウラ。二人の老紳士が切り盛りしています。
    ある吹雪の日にホテルに現れた謎の少年。それがジュンくんなのですが、まだたった17歳なのに、背中一面から太腿にまで見事な和彫りがガッツリと。
    まさか裏社会の…?でも根っからの悪い子ではなさそう。これはもうワケあり以外の何なんだ!?

    困っている人間を放っておけないのが男気ある老紳士たち。ジュンくんをスタッフとして迎え入れてくれ、彼はそこで身も心も癒されるとともに成長していきます。その中で、気になりすぎる過去も徐々に明らかに…。

    フィンランドといえばサンタクロースやサウナ、シモ・ヘイへくらいしか知らないほど無知な自分でしたが…。
    どこまでも続く雪景色をはじめ、自然の厳しさ・美しさ、美味しそうなお料理…。改めて北欧って素敵だなと。
    ジュンくんを取り巻く登場人物もみな温かくて、読んでいてすごく心地良かった。もちろん作画も素晴らしい、文句なし!上質なヒューマンドラマだと思います。
  • リハーサル

    ARUKU

    優彦が少し羨ましい
    ネタバレ
    2025年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ARUKU先生の短編。1話完結の読み切りです。
    主人公は町医者の息子・優彦。ある夏の日、隣家に住む幼馴染みの紡が彼のもとを訪れ、とんでもないことを言い出します。自分の葬式のリハーサルをして欲しいと。しかし、紡は現在重い病気で入院しているはず…。

    拝読しながらまた泣いてしまった…。ARUKU先生の作品は涙なしには読めない気がします。
    私は今まで夢中になった作品のテーマ柄、登場人物の死にはだいぶ耐性が付いている方だと思っていたのですが…。ARUKU先生の作品を手に取るようになり、それは思い込みだったんだなぁと強く実感。

    優彦と紡、物心ついた頃から側にいた二人。紡のことが好きだった優彦。彼らの人生が、31ページの中にギュッと詰め込まれています。
    淡々と進んでいく物語だからこそ余計に、その深い内容、そして一日一日の大切さが心に沁みていく気がしました。

    ハッピーエンドかどうかは、もしかしたら読み手の受け取り方で変わってくるかもしれません。
    私は純粋に優彦が羨ましいなと。私にもまた逢いたい人たくさんいるよ…。

    ひまわりが咲く時期になるたび、このお話をきっと思い出してしまうだろうな。
    切なくも優しい、どこかあったかい作品でした。
  • どこにもない国

    草間さかえ

    目次さえあれば…
    2025年10月8日
    ずっと気になっていた作家様。そして戦中戦後の物語に興味があるので手に取りました。表題作をはじめ、大まかに分けると3つの作品(シリーズ)が収録されています。

    ハッキリ言ってしまうと、少し肩透かしと言うか残念な気持ち。
    表題作とその続編が短すぎました。それも何だか中途半端なところで終わってしまっているというか。
    真ん中に収録されている高校の同級生シリーズの方が長編ですし、そちらの方がメインと言ってもいいくらい。なんなら単行本のタイトルや表紙はそちらにした方が良かったのではないか。逆に、なぜそうしなかったんだろう…?
    私はあらすじと試し読みで表題作目当てで購入したので、まさかこんなに短くアッサリ終了してしまうとは思わず…。まるまる表題作ではないと理解してはいましたが、期待していただけにガッカリ感が強くなってしまいました。せめて目次を作って欲しかった。
    決してお話がつまらなかったというわけではないんです。単行本の構成にちょっとだけ不満が残りました。
    やはり目次が無かったことが…。それさえあれば一目で収録内容が理解できたので。

    あと一言だけ表題作に物申すとしたら、髪の色や独特な瞳の描き方のせいか、早川がどうしても敵兵に見えて仕方ありませんでした。
    当初は混血児の設定なのかと思いましたが、違うようだし…。個人的には黒髪の方が良かったんじゃないかと思います。
    差し出がましいようで申し訳ありません。
  • 飼ってない猫

    関口かんこ

    猫様とニンゲンの攻防
    2025年10月7日
    “くさっても猫なので”が最高に面白かったので、こちらも手に取らせていただきました。
    作者様・関口先生のアパートになぜか続々と押しかけてくる野良猫=“飼ってない猫”たち。彼らとの攻防が描かれた、こちらも爆笑必至の猫エッセイです。

    これもう1ページ目から笑えます。傍若無人で理屈の通じない猫様…、しかし彼らはそれで良い!
    ブサカワ猫ちゃんの描写が絶妙なのと、変な鳴き声の文字起こしが非常に秀逸です。あと、何で図体のデカい子ほど声が可愛かったりするんだろう…(謎)。

    彼らが持ってきてくれてしまう“嬉しくないプレゼント”、ほんとに嬉しくない…😱写真に収めてしまう先生は勇者だと思います…💦
    また、特に何もしていないのに猫ちゃんの方から集まってくるとは、彼らはもしかしたら猫好きの人間を察知できるのかもしれないですね😺

    家では虹の橋を渡った子たちも含め、最大時は雄4名・雌2名の計6名と同居していました(現在は半分に…)。
    猫を飼うまでの彼らへのイメージは、“ミステリアスで気位が高い生き物”。しかし雄猫たちと同居してみると、そのイメージが真逆!個人差はあると思いますが、ほぼ犬みたいなフレンドリーで甘えん坊な子たちばかりでした😅
    雌猫はお姫様(女王様)気質、こちらの方はイメージ通りかな。甘えたい時とそうでない時がハッキリしてます。そして何より雄猫たちよりずっと強い(大笑)。本作のミケと同じです😊彼女ほど凶暴ではないですが😓

    “くさっても~”を読まれた方や猫好きの方、猫飼いの方には超絶オススメの作品。私は笑いと元気をもらえました😄
  • 軍人流求婚【単行本版】

    萩原ケイク

    軍服+ツーブロ=最強&最高
    ネタバレ
    2025年10月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 軍人さん大好きなので、以前からずっと気になっていました。しかし、もともとは私の苦手ジャンルでほぼ読まないTLだったそうで。こちらの単行本版の方は、一般向けにかなり改訂が成されたそう。
    エロシーンがだいぶ削られたとはいえ、私が好きなのは某人気作品(海軍さんと奥様のお話)のような“もだキュン”…。
    かなり迷いましたが、表紙と試し読みでの武雄さんに骨抜きにされて結局購入。陸軍将校の大礼服、犯罪級の格好良さですよ…✨

    広告会社で働く俊奈。帰宅途中の彼女の前に、光とともに降ってきた謎の男性。彼・武雄は大正時代の陸軍中佐で、どうやら過去からタイムスリップしてしまったらしい…というストーリー。

    元がTLだからなのか、展開がだいぶ早くない?もっとモダモダしてくれていいんだよ~😊と私。
    そして現代の生活に馴染み始めた武雄さん、すっかりエリートサラリーマン風になってしまって…。
    オラは軍人としての武雄さんが見たいんだよ~、これじゃただのオフィス物じゃないか~😣
    と地団駄踏んでいたところ、二度目のタイムスリップ!今度は俊奈とともに、武雄さんの元いた大正時代へ。そこでも一悶着あり、彼が現代へ飛ばされた理由が明らかになっていきます。

    過去→現代→過去→現代と、結構忙しくタイムスリップしとる…。全体的には、なかなか面白い作品だったと思います。ラストシーンも素敵。
    ただ、私としてはエロシーンは無くても全然よかった。ご都合主義な展開も目立ったので、エロで尺を使うなら、その分もっと丁寧にストーリーを構成して欲しかったかな。
    一般向けでもエロ多いなと感じたので(個人的に)、TL版はどんだけなんだろう…😳エロ重視の方はそちらの方をぜひ。

    ただ武雄さんは文句なしに格好良く、実質彼に課金したようなものかもしれません😅軍服+ツーブロ、最高でした!
  • 明日屋商い繁盛

    ARUKU

    泣いてしまいました
    ネタバレ
    2025年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。和テイストで、もののけ・あやかしなどが登場する物語が大好きで手に取りました。
    事故で家族全員を亡くした秋緒は、遠戚から古道具屋を譲り受ける。そこには自称・唐傘お化けで男色家のキッカが居候している上、曰くありげな客や品が出入りする店だった。
    しかもキッカは、秋緒の友人・天宮と瓜二つ…。

    幻想的な世界観、この世ならざる者たちが数多登場するこの作品。当初は微笑ましいストーリー展開なのかと思いきや、良い意味で裏切られました。
    秋緒を惑わし“向こう岸”へ連れ去ろうという悪意を持つ者、思わずゾッとしてしまうような怪異の姿。それらが、一見ユーモラスなお話の中でピリッとしたスパイスにもなっています。

    もちろんそれだけではありません。自然と涙腺を刺激されてしまうような言葉や描写も、そこかしこにちりばめられています。
    近頃はこんなにも“生”と“死”というものの概念を考えさせられたことはなかったかも。作品のほぼ半分以上は泣きながら読んでいた記憶が…。

    そしてキッカと天宮が瓜二つだった理由、しっかりと腑に落ちました。
    また作中のゲストキャラたちが、現世でもそれぞれの縁で強く結ばれていることが窺え感無量。
    秋緒たちの今後も、絶対に幸せなものだと確信できる締めくくりです。

    恐ろしかったり、可愛かったり、切なかったり、温かかったり。たくさんの感情が溢れ出ました。
    最初から最後まで文句なしに素晴らしい物語。出逢えて良かった作品です。
  • 極東追憶博物館

    ARUKU

    大満足の短編集
    2025年10月5日
    ARUKU先生の作品は二作目の拝読。以前は癖のある絵柄が少し苦手かな、と思ってしまっていたのですが…。
    別作品を手に取った際、そんな思いなど吹っ飛ぶくらい素敵なお話で。他の著作も試し読みしてみたら、これが好みの世界観ばかり。絵柄で敬遠していた自分は本当に愚かでした、申し訳ありません😣
    あぁ読みたい作品がたくさん、次はどれを…と思う中、まず出版年が一番古いこちらの短編集から行こうと。
    あらすじで、全てハッピーエンドのエピソードだと書かれていたことも決め手になりました。

    別作品を読んだ際も思いましたが、台詞回しやモノローグがすごく自然というかセンス抜群というか…。変な引っ掛かりなどが一切なく脳内にスルスル流れ込んでくる感じ。
    上手い言い回しが見つからないのですが、文字を読んでいて非常に心地良い。どんどんページを捲りたくなる。

    バラエティに富む内容のエピソードは素晴らしいものばかり。その中でも私が特に好きなのは“ギャンブラー大竹”と“恋蜘蛛”。
    前者は大竹と斉木の夫婦漫才(違)が面白いのと、後者は大好きな帝国陸軍の軍人さんが登場するので(笑)。

    また、変な視点かもしれないですがモブの老人の描写がすごくリアル、誰もが実際にいそうな容貌。いい感じのおじいさまたちだな~と唸ってしまった。
    私の持論は“本当に絵の上手い方は年配の人物を巧みに描ける方”。つまりそういうことですね😊

    これはもう大満足の一冊でした。何度も読み返したくなる作品集です。
  • くさっても猫なので

    関口かんこ

    猫にもわかるように言って(笑)!
    2025年10月2日
    検索で偶然お目にかかったのですが、怪しい笑みを浮かべた青年が表紙にドーン!なのにタイトルに“猫”ってどういうこと!?と気になりすぎて…。
    猫好きの猫飼いとしては手に取らずにはいられない。そして拝読してみたところ、これはヤバい、面白い!なけなしの腹筋がバキバキに割れそうになりました😂
    主人公は小説家の陸郎。ある日彼の家に全裸の美青年が現れる。実は彼は以前陸郎に命を救われた猫で、恩返しをしに来たと言うのだが…。

    フワァ~ッと人間になることが出来たお蔭で、リクロー(陸郎)の家に居候が決まり“フジマル”という名までもらった美青年(猫ちゃん)。
    今の姿は人ではあるも、その中身はちゃんと猫のまま。なので人間の難しい言葉はチンプンカンプンらしい。
    「猫にもわかるように言って」からの「りかいした!!」が何とも可愛い+秀逸すぎてツボ。これ名言だと思う。

    猫ならではの自由さで、リクローの暮らしを掻き乱しまくるフジマル。恩返しのはずなのに全く恩返しになってないよ…😂😱
    けれどフジマルに一切悪気はなく、むしろ健気なんです。端から見ればとっても微笑ましいんですが、当のリクローはめちゃくちゃ大変だろうなとおもんばかってしまった😅

    うちのオジイ猫が無邪気で甘ったれな性格なので、もしこの子が人間になったら中身はフジマルタイプかもな…とふと思ってみたり😺
    猫飼いならクスッとしてしまうようなあるあるも多く、本っ当に面白かったです。個人的に超オススメのコメディ、犬派の方もぜひ!
  • (泣)-かっこ なき-

    西炯子

    “男の涙”がテーマのオムニバス
    2025年9月28日
    ピックアップで表示され、変わったタイトルに釣られました。
    西炯子先生の作品なんですね。お名前はよく存じ上げているも、今まで拝読する機会が一度もなかった…😣
    この作品はどちらかというとマイナーな方なのでしょうか。短編集、それも“男の涙”がテーマという、ちょっと珍しくて興味を惹かれる物語です。

    一話目の主人公はサラリーマンの岸田。彼は毎日早朝に出勤し、必ず会社のトイレにこもる習慣が。その日も誰もいないトイレでリラックス…と思っていたところ、一つの個室からすすり泣く声が!しかも、そのすすり泣きは毎日続くように。
    もはやルーティンであるトイレタイム、それを妨げられることに若干ストレスを感じ始めた岸田。泣いているのは一体誰だ?と探りを入れ始めます。

    トイレですすり泣き…、まさか怪奇現象!?と一瞬思ってしまいましたが、それではテーマに反しているなと😅
    泣き声の主は幽霊ではなくちゃんと人間です(笑)。未読の方は、それ以外はぜひネタバレなしで楽しんでいただけたら…😊

    “男の涙”…、実に良いです。普段男性が泣いているシーンなんて見ること自体が皆無なので、庇護欲を掻き立てられるとともにキュンとしてしまった😳
    また、全くBL作品ではないにもかかわらず、この一話目は見ようによってはほんのりBLの香りが漂っている気がしなくもない…。思わず物語のその先を妄想😓

    面白いオムニバスでした!オススメです。
  • あおに鳴く

    正解はわからなくとも
    ネタバレ
    2025年9月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示され、絵柄に惹かれて何となくクリックしたのですが…。
    正面の少年が手にしている飛行帽と、後ろ姿の青年の着衣に秒で釘付け。もしやと思いページを開いたらビンゴ、海軍航空隊の飛行機乗り…!
    これは読まずにはいられない。当時の飛行機乗り大好きなので、彼らが登場する物語は無条件で手に取ってしまう。初めてお目にかかった作品です、オススメよ表示してくれて本当にありがとう…。
    本作はタイムスリップ物。現代の高校生・司朗と、彼が保護した記憶喪失の青年・菊(仮名)とのお話。
    菊の古めかしい言動等で、まさか実際に過去から…?という思いがよぎる司朗。そんな中、菊の本当の名は鴻、さらに司朗の祖父・菊次郎とかつて懇ろな間柄だったことも明らかになっていきます。

    当初期待していた鴻が飛行機乗りとして活躍する場面は皆無に等しかったけれど、ストーリー全体としては満足いくものでした。
    結末に対して否定的なご意見もありますが、私はこの作品美しくて好きです。また、個人的には幸せな結末に違いないと感じました。

    もしあのゴム動力飛行機(鴻の搭乗機・二式水戦がイメージされている?)が着水することにより、過去と未来を行き来できるのだとしたら…。ラストシーン、もう一度飛ばした飛行機が着水した瞬間、司朗が視線を投げた先にはきっと鴻がいてくれるはず。
    「俺と生きてくれ」と、鴻がハッキリ司朗に告げている。空と海を渡る水鳥の名を持つ鴻です。過去から未来へと渡り、彼と司朗は再び出逢えているはず。

    作中の司朗の子供時代の写真が、祖父と二人きりだったものから両親と三人のものに変化しています。
    おそらく鴻が過去に帰り落とし前をつけたことで、彼の望み通り未来が良い方に変わった。菊次郎はしがらみから解き放たれ家族を愛すことができ、その息子もまた自分の子(司朗)を愛すことができた。
    そして今度は司朗の願いを叶えるため、未来から呼ばれた鴻は満を持して彼のもとへ。───作者様が明確な答えを出されていないので、これはあくまでも私の想像(妄想)に過ぎないのだけれど…。

    正解はわかりませんが、この物語はきっと幸せな結末なのではないかと。そうであって欲しいと思っています。
  • 魍魎の匣

    京極夏彦/志水アキ

    匣の中を覗いたが最後…
    2025年9月24日
    志水アキ先生のコミカライズ版“百鬼夜行シリーズ”、現在出版されている分は全て読破しております。
    その中でも取りわけゾッとした物語がまさにこの“魍魎の匣”。私的には最もグロテスクな描写が多いと感じ、当初は最も苦手なエピソードでもありました。

    しかしシリーズを何度も読み返しているうち、実はどれより心に焼き付いているのはこの物語かもしれないと思うように。
    二人の少女と若き幻想小説家の数奇な運命が交錯する…。戦後間もない昭和の時代と不可思議な事件が見事にマッチした、悍ましくも美しく感じてしまうストーリーです。

    物語冒頭、匣の中に入った少女が一言つぶやく「ほぅ」。このシーンが後々トラウマになりかかるくらい印象深かった。
    匣の中を覗いてしまったがゆえに、ある者の人生が狂っていく。やがて複数の事柄が絡まり一つになり、恐ろしい事件が浮き彫りになる。そして最後に古本屋兼神主・“京極堂”こと中禅寺秋彦が、その難解な事件を紐解いていきます。

    私は原作小説の方は未読なので恐縮なんですが、もはや京極堂といえば志水先生の作画で再生されてしまうほど。メインキャラの榎木津、木場、関口たちも、もう完全に作中のキャラデザで刷り込まれております。

    それと本作のゲストキャラのデザインで特にいいな~と思ったのが久保竣公。美青年風ながらどことなく神経質さが漂い、危うげな雰囲気も兼ね備えている。あとあの髪型も昭和のインテリな感じがよく出ていると思いました。
    そんな志水先生版・久保のイメージは、若かりし頃の鳥○実さんだそう。わかる…!初見では「誰かに似てるなぁ、誰だっけ??」と思いつつ本編を読んでいた思い出。
  • みいちゃんと山田さん

    亜月ねね

    難しくて根深い問題
    ネタバレ
    2025年9月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 話題の漫画なので気になっており、1巻分が無料だったので拝読してみました。
    取っつきやすい可愛らしい絵柄からは想像しづらい、だいぶハードな内容になっています。キャバクラ嬢の山田さんと、その友人となったみいちゃん。彼女が何者かに殺害されてしまったという衝撃的な結果ありきで、物語は過去に遡って描かれていきます。

    境界知能、もしくはそれ以上の…、と思われるみいちゃん。境界知能や軽度知的障害については、以前他の作品やネット等で詳しく知りました。知的なこと意外に判断能力に乏しく、結果、トラブルや犯罪に巻き込まれやすいのだそう。
    作中のみいちゃんの常軌を逸した行動(明確に言えば犯罪)に度肝を抜かれた私。誤解を恐れずに言うと、正直ここまでひどいとは。
    善悪の判断が全く出来ていない…。いけないことと懇々と説明しても理解してくれない(というよりも理解することが難しい)彼女、非常に歯痒く思いました。

    そんなみいちゃんの昔からの友達として登場するのが、同じく知能に問題を抱える女の子・ムウちゃん。
    彼女の場合は万引きを繰り返したことで逮捕され、それによって出所後にケースワーカーがつきます。そのお陰で、皮肉にも何とかまともな生活に引き戻された。しかしみいちゃんは…。二人の今後の明確な分岐点を見せられたようでした。

    みいちゃんについても何とか福祉関係に繋げられていれば、最悪のケースは免れたんだろうなと思ってしまいます。
    保護者の教育方針一つでその道が閉ざされてしまうとも知り、考えさせられました。

    みいちゃんの身に一体何が起こり、冒頭のような事態にまで行き着いてまったのか。心して見守りたいと思います。
  • 守り金魚

    m:m

    美しい兄弟愛と夫婦愛
    ネタバレ
    2025年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューで非常に興味を惹かれた作品。試し読みだけで「あ、これは絶対好き」と確信し、購入しました。
    拝読してみて大正解、“好き”どころか“大好き”な世界観。素敵なレビューありがとうございました😊
    時代設定は明記されていませんが、おそらく近代でしょうか。

    1巻は舞踊の家元の跡取りである藤清・松清の兄弟と、夏祭りで買った一匹の金魚のお話。
    モノクロームの中に映える紅い色が何とも魅惑的で、繊細で美しい作画と物語に即座に引き込まれました。
    溢れる才能を持ちながらも肺病を患い、余命僅かの藤清。兄を愛し慕う弟・松清は、せめて寂しくないようにと、思い出の金魚を彼の側に。
    ある晩藤清は夢を見ます。それはまるであの金魚にも似た不思議な少年の夢で…。

    2巻は成長した藤清と、彼のもとに縁あって嫁いできた志津がメインに描かれるお話。もだキュン系が大好きな私は、この2巻のストーリーがものすごく好みでした。
    美男子の藤清に対し、自身は特別美人でもないのに…と気後れする志津。そんな彼女への藤清の言葉がびっくりするほど男前なのです。
    外見も内面もいい男な藤清、これは惚れてしまう…😳そんなお兄ちゃん大好きな松清。取られたくないよね、すごくよくわかるよ…💦

    1巻は幻想的で美しく、2巻はほんのりと優しくて微笑ましい。巻ごとに少し印象が異なる物語です。
    兄弟の愛と夫婦の愛、どちらも見事に紡がれています。2巻を読み終えた後、すぐにその続きを読みたくて堪らなくなりました。
    これで完結だなんてもったいない。藤清と志津の日常をもっと見たかったし、松清も交えての三人揃った物語も見てみたかった…。十三年後の梅の木もきっと、綺麗な花を咲かせ実を結んでいることでしょう。
  • たったひとつのことしか知らない

    本田

    秀逸すぎる短編
    ネタバレ
    2025年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生時代にほんの少しの間だけクラスメイトだった藤ノ木と赤岩。なぜが気の合う二人でした。
    二十年経ちサラリーマンになった今、藤ノ木の楽しみは赤岩から不定期に、しかも非通知でかかってくる電話。赤岩は今どこで何を…?

    面白い設定のお話だなと思い手に取りました。二十年間お互いの顔も見ておらず、繋がりと言えば非通知の電話だけ。しかも、いつかかってくるかすらわからない。
    それでも二人にとっては大事な繋がりで、それが彼らの友情の在り方です。余計な詮索はせず、その時々の会話を存分に楽しむ。他者に何を言われようと、それは確固たるもの。

    赤岩は海外にいるらしく、単純な私は成功者になったのかな~などと軽く思いながらページをめくっていくと…。
    えっ、何これ!まさか…!?と予想すらしていなかった展開に驚愕。
    怒濤の流れの後、ラストの二人の三十年ぶりの再会で思わずホロッと。嫌な予感もあったので、その分どっと安心感が。
    おまけ漫画も良かったです。これからもずっと末永く続いていくのだろう二人の友人関係が感じられました。

    本当に久々に顔を合わせた二人は随分年齢を重ねていたけれど、赤岩を見て「ぜんぜん変わらない、その泣き方も知ってる」と口にした藤ノ木。三十年も会っていなかったはずなのに、ごく自然に出たその一言。
    子供時代から切れずに続く濃厚な友情、それが二人の間にいつまでも在り続けているんだなと。藤ノ木の何気ない言葉が非常に沁みました。

    この先の二人の物語ももっと読んでみたい。強くそう思いましたが、この作品はギュッと詰まった短編だからこそ味があるのかもしれません。
    読後感は爽やかで晴れやか、とても秀逸なストーリーでした。
  • noicomi鬼の花嫁

    富樫じゅん/クレハ

    人気作らしいけれど…
    2025年9月21日
    一時期ひっきりなしに広告が流れてきて、本編を読まずとも大体のストーリーの流れが把握できてしまった作品😅
    アニメ化するほどとは、人気作だけあってきちんと読めば面白いのかな。せっかく無料分もあるので読ませていただきました。

    その結果、ヒロイン柚子が私には魅力的に映らなかった。私が好きなのは自分から可能性を切り開いていくタイプのヒロインなので、柚子は真逆。特に何もせず男に守ってもらっているだけ。
    また他のレビュアー様の多くが書かれておられますが、より高いランクのあやかしに見初められた女が勝ちだなんて、何時代だ…💦その上どんなに最低な性格だとしても、相手が惚れてくれればそれだけでOKな世界なんですね。内面の美しさは一切無関係だなんて、ちょっとやるせないなぁ…。

    それとあやかしのランクについて。私はもともと妖狐が大好きなんですが、作中では鬼よりランクが下なんですね…。
    自分が今まで読んできた漫画では、妖狐と鬼って力が同等、ライバル関係として描かれることが多かったので…。あからさまに鬼の方が上の位置付けなのが、妖狐好きとしては残念だったな😣まぁ、性格悪い妹の婚約者の時点ですでにお察しなのですが😩

    また、ところどころ日本語が変…というか、言葉の使い方がおかしい部分があって気になりました。
    例えば、“妖狐のあやかし”という言葉。“頭痛が痛い”みたいな言い回しになってませんか?“狐のあやかし”もしくは単に“妖狐”だけでいいと思うのだけれど。読み始めからそれがずっと気になってしまい、物語に集中できませんでした。細かくて申し訳ない…。

    上記の理由で私はハマれませんでした。共感できる要素が皆無だったので。若い方向けのお話だと思います。
    絵柄は嫌いではないので、その分星1つプラスで。
  • 島さん

    川野ようぶんどう

    ぜひ読んでみて欲しい作品
    2025年9月18日
    以前別のサイトさんで無料の1話分を読み、好きな作風の漫画だなと。
    もっと読んでみようかなと思っていたところ、シーモアさんで全巻無料とは!太っ腹~😆早速拝読させていただきました。

    コンビニの深夜アルバイトのおじいちゃん・島さんを主役に描かれていく1話完結型の人間ドラマ。ベテランだけどおっちょこちょい、でも意外と頼りになったりもする島さん。
    何とその背中一面には、普段の彼に似つかわしくない立派な龍の刺青が。かなりワケありな過去を持っていそう…。

    最初はギャグっぽいテイストのお話かな?という先入観があったのですが、すごく深くて心に沁みるストーリーです。泣けます。
    仕事で疲れている時や嫌なことがあった時、無性に読みたくなるような物語。生きていれば色々あるけど、人生嫌なことだけじゃないよね。そんな風に感じさせてもらえます。

    もう島さんのあったかい言葉や行動が全身に刺さりまくり。作中のキャラたちも島さんに感化され、徐々にではあるもポジティブな考え方に変わっていくので、読者の私も嬉しくなります。
    そんな素敵なおじいちゃんである彼の過去、それを知ってまた涙。あの背中の龍にはそういった意味があったんですね…。

    これはぜひ多くの方に読んでいただきたい。島さんから元気をもらえること間違いなし。オススメです!
  • 軍人の新妻~怜悧な軍人と凍てついた令嬢~【分冊版】

    扇レンナ/三ツ葉やこ

    突っ込みどころ満載の叔父様
    ネタバレ
    2025年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示された作品。あらすじの“帝国陸軍”という四文字に思い切り釣られたのですが、表紙の軍服で物凄く嫌な予感。私の見知った陸軍の軍服じゃない…🙄
    思った通り、帝国陸軍と謳ってはいるものの架空の軍でした😵紛らわしい…😣
    でも、読んでみればもしかしたら予想外に面白いかもしれない。無料分もあることですし、せっかくなので拝読してみました。その上で感じたことをお世辞なしに書かせていただきます。

    登場する陸軍将校たち、みんな年齢の割にやたらと階級が高過ぎる。まずそこで萎えてしまいました。“若いのにとても偉い旦那様=ヒロインの格も上がる”という意図なのだろうか…。何だかな😩
    作中に表記してある年齢なら、全員2~3階級くらい下の方がリアリティがあると思う。架空の軍なので、すでにリアリティも何もないのですが…。
    また、それ以上に違和感がすごかったことが。ヒーローの上官がヒロインの実の叔父、ヒロインを非常に可愛がり心配もしている設定だと。ならばなぜ、継母たちにいじめ抜かれているヒロインを長年そのままの状況に置いていたのか。すぐに自分の養女にするなり、救い出す方法はいくらでもあったはず。
    “私の力が及ばず”って何…。まずはそこを納得できるように詳しく説明していただかないと。一体今までどれほどの事情があって可愛い姪を助けられなかったのでしょうか。
    姪のこととなると見境が無くなるほどなら、部下との縁談持ってくる前にすぐに行動起こしなさいよ…。

    突っ込みどころ満載の叔父様、そんな叔父様に器量良しと言われながらも全く美人に見えないヒロイン、ストーリーは二番煎じ…。続きを読む気は到底起きず、無料分まででサヨウナラですね。
    辛口評価で申し訳ありません。
  • ながたんと青と-いちかの料理帖-

    磯谷友紀

    お料理もストーリーも素晴らしい💮
    2025年9月14日
    お料理がテーマ、時代は戦後間もなくの頃ということで、好き要素満載のため気になっていた作品。
    夫を戦争で亡くした京都の老舗料亭の長女・いち日。傾きかけた実家を立て直す資金を得るため、大阪のホテル経営者の三男・周を婿に迎えることに。ですが、彼は何と15歳も年下の学生さん…。

    ひとまず無料分の3巻まで拝読しましたが、前述の通り好き要素に溢れたお話でした。
    まず第一にヒロインいち日。嫌味のないサッパリした性格で好感が持てます。大人の女性らしく、適度な落ち着き具合いが◎。よくありがちなバタバタ騒がしいヒロインではないのが逆に良い。
    そして旦那様の周、表紙の印象からおっとりした優しい人かと勝手に思っていたのですが…。真逆!
    ズバスバ物を言うし、なかなかキツいな~と。しかし裏を返せば正直なだけ。思ってもいないお世辞を言う人より余程信頼できる性格です。

    政略結婚で夫婦となったこの二人。料亭“桑乃木”の立て直しに早速取りかかるのですが、出てくるお料理がどれもこれもおいしそうで困ります。
    思わず「食べたーい!」と思ったのがいち日の周への“愛妻弁当”・だし巻き卵のサンドイッチ。これはもう完全に飯テロ漫画の側面もあると思います。
    そして夫婦関係はというと蝸牛の歩みで、私の好みでもある“もだキュン”系。15歳差の彼女らが徐々に…という感じが可愛らしくて堪らないです。ちょっとアッサリしすぎじゃない?とすら思える二人の関わり方が新鮮。

    いち日たちを取り巻く人間模様も面白いし、お料理はもちろん戦後のお仕事やファッションを見るのもすごく楽しい。時代背景などについてもしっかり構成された物語だと思います。
    また最初は不思議な響きのタイトルがかなり気になっていたのですが、意味を知って納得。いち日と周、夫婦二人を表す素敵なタイトルでした!
  • 口紅 美しき軍医の一生

    川端新

    切なくも美しい…
    ネタバレ
    2025年9月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 検索でお目にかかり、表紙の美しさに惚れ惚れした作品。まさにその中の麗人が身に纏っている帝国陸軍の軍服にも惹かれました。
    時代は大正、主人公は陸軍幼年学校の軍医・緒方朔。自身の父親もまた軍医であった。
    女性的な美しい容姿で、幼い頃から綺麗なものが好き。そんな彼は自身の性別に違和感を持っており、その想い人は、あろうことか姉の夫。

    心と身体が一致しないながらも、軍医の子であり長男でもある朔。父と同じ道に進みますが、その美貌のため本人の意思と無関係に嫌でも人目を惹いてしまいます。
    時代背景含め軍という男社会では、朔のような人々は取りわけ生きにくく辛い思いもしたはず。
    それでも彼は外見だけでなく内面も美しく誇り高い。格好良くて凜としています。

    そんな彼の一番の理解者だった姉、そして姉の夫───つまり朔の想い人でもある義兄で軍人の吉良。姉は関東大震災で、そして吉良は異動となった先のシベリアで不運にも…。しかもその異動は、朔に執着する者の嫉妬による策略。

    最愛の人たちを亡くした上、凜として見えながらも自身のジェンダーに葛藤し続けた朔、彼が最終的に選んだ道。
    ただただ切ないですが、時代背景も相まって、私はこの物語にはこの結末がしっくりくる気もしました。

    また、それぞれの巻の表紙の絵を見比べてみると、その時々の朔の心の内がしっかりと表に描き出されている気がします。
    特に1巻と3巻の表紙は一見似た表情ですが、軍服姿の1巻よりも、女性服姿の3巻の方が顔つきがずっと柔らかい。やはり、そういうことなんだろうな…。

    カテゴリはBL漫画ですが、少し特殊な設定のため、BLかというと微妙に違うような…。強いて言えばブロマンスのような雰囲気でしょうか。
    幸せな結末でないと!という方には強くおすすめできませんが、何とも儚く美しく、いつまでも余韻が残る作品でした。
  • マトリの推し事 芸能人の家宅捜索をやりたくて

    清家孝春/廣畑徹(元厚生労働省麻薬取締部捜査第一課長)

    主人公に生理的嫌悪感
    ネタバレ
    2025年9月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他の漫画サイト様で初めてお目にかかり、気になっていた作品。警察物好きなので手に取ってみました。
    マトリの主人公はオタク気質で、唯一の癒しは芸能人の推し活。そんな中、彼女が推している若手俳優に薬物使用の疑惑が。そこからストーリーが進んでいきます。

    オタクなマトリということで、珍しい設定だなー可愛めなお話なのかなーと思って読んでいったのですが…。何だか想像していたよりもかなりぶっ飛んでおりました。

    主人公がオタクなんていう可愛いレベルじゃなく、マニアを通り越してもはや異常というレベル。
    推している芸能人の自宅を家宅捜索する場面、そこでの行動がストーカーレベルでヤバい。証拠品という名目で私物をくすねようとしたり、“別の目的”でゴミを漁ったり…。
    もう生理的に気持ち悪く、お前が犯罪者じゃん!とドン引き。そしてもう一つドン引きしたのが、あれだけ推していた芸能人なのに、逮捕後はまるで忘れ去ったかのようにアッサリ次へ乗り換えていること。そしてその芸能人も薬物使用で逮捕されると、また次へ…。

    何だコイツは、推してる相手に対して何の思い入れもないただのミーハー女じゃないかとイラッ。主人公に一つも感情移入できる面がなく、それどころか嫌悪感が膨れ上がるばかり。
    ストーリーの流れ上、ある程度仕方ない設定なのはわかるんですが…。主人公の考えや行動に対してストレスが溜まることが非常に多く、純粋にストーリーを楽しめなかった。

    本当は(主人公のせいで)星1にしたいところですが、作品のテーマ自体は面白いと思うので、甘めの採点で星2にさせていただきました。
  • デビューマン

    吉本蜂矢

    DK三人のおバカな共同生活😂
    2025年9月8日
    こんなマニアックな漫画がシーモアさんにあるとは驚き😲知る人ぞ知る作品ではないだろうか…。
    もう20年近く前に単行本を買い、腹が捩れるほど笑った作品です。当時ですら、紙の本さえほとんど出版されてなかったのではないかな(私は運良くコンビニで手に入れました)。懐かしすぎて思わず電子にも手を出してしまった😅
    主役は三人のDKたち・トビ、千代彦、アサヒ。金もないし彼女もいない。そんな彼らのアパートでの共同生活やスクールライフが描かれる、メチャクチャおバカでちょっとお下品なコメディです。

    時代的には1990年代後半~の高校生たちが描かれるので、私は世代ドンピシャ。おそらく作中のキャラたちの年齢は私の一個上くらい(当時)?と想像できます。コギャルやルーズソックスが流行った時代のお話です、懐かしい…。

    自由を謳歌するために親元を離れ、共同生活を送ることにした主役の三人。ですが行き当たりばったりな計画がそう上手くいくはずもなく、トラブル続出。
    お年頃なDKたちの生態が開けっぴろげに描かれ、ハチャメチャなテンションで進んでいく物語。なので、はっきり言ってかなり読む人を選ぶと思います。
    またDKが三人もいるからにはBL風な雰囲気もあったり!?と思いきやそんなこともほぼなく、しっかり女子も登場するし、何なら軽く絡みもある。
    しかし作品のノリやテイストが私のツボにはぴったりハマったらしく、何度も読み返してしまうほど。読むたびに高校生時代を思い出し、懐かしくなってしまいます。

    2巻まで出版されていますが、おそらく打ち切りと思われる終わり方。それゆえか、2巻目の最後の方はちょっとグダグダ感が否めないことだけが残念。

    アラフォーの方だったら、当時の髪型やファッションなどでニヤッとしてしまうこと請け合いの作品です。
  • 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~

    日向夏/倉田三ノ路/しのとうこ

    中華系作品の中で一番好き
    2025年9月7日
    だいぶ前から拝読している作品ですが、まだレビューを書いていなかったので遅ればせながら…。

    ライトノベルは未読で、漫画から入りました。以前はスクエニ版も読ませていただいておりましたが、今ではこちらのサンデー版一本。話の構成がよりわかりやすく、スッキリしていて凜とした絵柄が魅力です。

    初めて出会った時は無料分まで…と思っていたのですが、めちゃくちゃ面白くて止まらず、結局購入😅ミステリー・謎解き物大好きなので、どハマりしてしまいました。
    ヒロイン猫猫のキャラクター性が何ともニクいんですよね。媚びず、へつらわず、我が道を行く。
    美男子の壬氏さえも邪険に扱うところがすごく好き😊あと、今まで女性に邪険にされたことなど一度もない壬氏の反応に笑った😂まさかそう来るとは…!

    そして言わずもがなストーリーも素晴らしい。複雑に入り組んでおり読みごたえたっぷり。中華系作品でここまで面白いと思ったのはこの作品が初めてかもしれません。
    未読の方いらしたらぜひ読んで欲しい作品。某お菓子のように止まらなくなります(笑)。
    私は“今日は一旦ここまで”と思いつつも、ついつい続きを読んでしまっていました…😓
  • 大正曼殊沙華~未亡人は参謀将校の愛檻に囚われる

    無憂/白井粥

    ヒロインは子持ち未亡人
    2025年9月6日
    歴史カテゴリでお目にかかり、表紙の軍服を見て「わぁ~大好きな陸軍将校が登場するお話!?」と早速クリック。
    原作小説があり、そのコミカライズ版なんですね。数話無料だったので、まずは試し読み。作品のジャンルとしては女性漫画になっています。

    開始早々ヒロイン史乃たちの濡れ場が挟まれたので、これ女性漫画というよりTLなのでは…?と疑問が。
    私は濡れ場が見たいんじゃなくて“物語”が読みたいんだよな~とページを閉じかけましたが、せっかく無料分があるのだからと読み進めることに。
    舞台は大正十年。祖父の生まれ年だ…、百年以上も前ですね。実際の出来事である“尼港(ニコラエフスク)事件”を下敷きに、物語は展開します。
    取材のためロシアへ渡った新聞記者の夫。幼い娘とともにその帰りを待ち続ける妻と、思わぬ理由で彼女に接触してきたエリート陸軍少佐とのお話。

    おこがましい言い方になってしまいますが、こういったジャンルではあまり見られない重厚な設定でびっくり。当初は舐めてかかっていました、申し訳ありません。
    本格的な帝国陸軍の描写、そして史実をしっかり絡めた物語だったことが、私的にはすごくポイントが高かった。この系統の作品には軍人さんが付き物でもありますが、そのほとんどが“架空の軍”という残念すぎる設定ばかりなので…。

    また“子持ち未亡人”がヒロインだなんて珍しいなーと思っていましたが、史乃の亡夫・良平と清河少佐、二人の関係性で思わずニヤリ。それなら未亡人でも子持ちでも問題ないよね~と。

    絵柄については綺麗だとは思います。ですが、男女ともにグッとくるような妖艶さが足りない。
    作画は線が細く、あくまでも現代風な感じが否めず。欲を言えば、時代背景に合う滲み出るようなしっとりした色気が欲しかったな。

    トータルで評価は星4つ。もともと大好きでこだわりも強いテーマだったので、やや辛口にさせていただきました。
  • 百鬼調書 怪異調査はこちらまで

    倉一ひや

    キャラのビジュアルは物凄く好み
    ネタバレ
    2025年9月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリーのカテゴリでお目にかかった作品。あらすじを読むと、ミステリーというよりはホラー・オカルト的な内容でしょうか。
    分冊版の方の1話分が無料になっていたので、ひとまずそこまでを拝読してみました。

    とある市の怪異専門の調査機関に出向することになった榊。実は彼は超怖がりなのだった…。だがそんなことを言っている暇もなく、先輩の椚とバディを組んで忌み地の調査に向かいます。

    とにかく主役二人のビジュアルがドンピシャで好みでした。作画もすごく良い。個人的に満点。
    しかし…。メインテーマである怪異について、根本的に何も解決しないまま終わるんですよね。“調査機関”だからなのか、文字通り調査するだけでおしまい。
    読者の私からすると、「あれは一体何だったのでしょうか…」的な終わり方でモヤモヤが過ぎる😣私はまさに“何だったのか”を知りたいんだよ~😵
    こちら単行本版のレビューを読ませていただくと、その後のエピソードも同じような感じで続くらしく…。
    私は怪異→真相→解決までのお話を求めていたので、申し訳ないのですが購入までは至りませんでした。

    絵柄は非常に綺麗なのですが、ストーリーがちょっと惜しい。評価は中間を取って星3つにさせていただきました。
  • サイケデリア【電子限定描き下ろし付き】

    高橋秀武

    高橋先生の刑事物は間違いない
    2025年9月3日
    青年漫画の“トクボウ朝倉草平”の頃から大大大好きな作家様。“トクボウ”含め“雪と松”、“スティグマタ”、“花と銀”を拝読しましたが、この作品だけなぜか漏れており、未読だった…!何てこと😵早速手に取らせていただきました。

    新米刑事の溝尻(ミゾ)の憧れの人は、外見も内面も非の打ち所がない先輩刑事の日野。しかも、性的な意味でも彼のことが好き。
    ある日、二人で発砲事件の容疑者を追う中、溝尻が目を離した隙に日野が撃たれ意識不明に。自宅謹慎を命じられる溝尻だが、そこで思いも寄らぬ事態が…!

    過去作の“トクボウ”や“スティグマタ”はもちろんのこと、生き霊がテーマの本作も、高橋先生が描かれるバディはどれも魅力的で引き込まれます。
    刑事物という一つの括りの中でも、(言うまでもありませんが)全てが異なった世界観で、露ほども内容が被ることがない。+骨組みがしっかりしたストーリー。素晴らしい…。

    そして唯一無二の独特な絵柄も堪らなく好きなんです。この作品では日野先輩の美しさにノックアウトでした。
    美男子にはなぜこうも流血が似合うのだろうか…。まさに自分が幽体離脱しミゾに乗り移ったかのような状態で読ませていただきました。

    そのミゾも、長身ながらワンコ系で何とも言えない可愛さ。180センチの大型ワンコです。先輩を思ってメソメソ泣いているシーンでは、不覚にもキュンとしてしまった…。

    また高橋先生はBL作品での方が知名度がおありだと思いますが、ちょっとマニアックでハチャメチャな刑事物の“トクボウ”も物凄く面白い。とっても癖の強いバディが登場します。
    BLではないうえ絵柄も青年漫画寄りの作品ですが、興味がある方はそちらもぜひ読んでいただきたいな。オススメです。
  • もっけの万々歳!

    伽奈茶井子

    妖怪の父親が三人も…!?
    2025年9月2日
    ピックアップで初めて表示され、表紙で一目惚れしてしまった作品。
    その雰囲気から勝手に「BL…!?」と思ってクリック。…が、あらすじを読むと、BLではなくファミリー物のコメディでした😅
    しかしその風変わりな内容に思い切り惹かれ、まずは試し読み。

    14歳の女子中学生・宝子には、何と父親が三人いる。しかも彼らはそれぞれ大天狗・死神・河童という正真正銘の妖怪。
    娘が可愛すぎて目に入れても痛くない!と思っている父親たちと、人間の子である宝子。川沿いのボロアパートで四人仲良く暮らす彼らの、ちょっとオカルトチック(?)でハートフルなコメディです。

    まず父親が三人も、しかもみんな妖怪ってどういうこと~!?と気になりすぎて手に取りましたが、そんな疑問さえ吹っ飛ぶほどキャラが魅力的。
    三人の父親たち(妖怪)、みんな違ったタイプのイケオジです。ミドルエイジ好きでもある私にはパラダイス😆
    大天狗の慈楼坊、死神の鎌一、河童の珊平。1巻表紙にメインで描かれているのが慈楼坊なんですが、私はまず最初に彼のビジュアルに心を撃ち抜かれました👺
    そしてページをめくればジト目のインテリ・鎌一と垂れ目のミーハー・珊平。…全員好き!三人ともそれぞれの良さがあり、誰か一人だけなんてとても選べない…(笑)。
    そんな妖怪三人組がなぜ人間の女の子の父親をしているかというと、それにはある深い事情が。読み進めると明らかになってきます。

    娘の宝子もめちゃくちゃ良い子。彼女を猫可愛がりする三人組の気持ち、わかります。あと宝子の髪型が“○子ちゃんカット”なのがちょっとだけツボだった😅

    宝子と父親三人組のわちゃわちゃした日常が、他の妖怪たちも交えながらほんのりユルめに描かれます。もののけ・あやかし大好きな自分にとってすごく好みの作品でした。
  • 悪魔の花嫁

    あしべゆうほ/池田悦子

    オムニバス作品として読みました
    2025年8月30日
    小学校低学年時代、親戚のお姉様に譲っていただいた漫画の中の一つがこの作品。懐かしい…!
    当時はちょっと難しくて敬遠していましたが、中学生くらいになった頃に読み返したら面白くて止まらなくなった思い出。少女漫画ながらダークな世界にハマっていました。
    引っ越しの際に単行本を整理してしまったのですが、シーモアさんに無料分が。本当に久々に拝読しました。

    ヒロイン美奈子は悪魔・デイモスの恋人であり花嫁だと一方的に告げられ、彼に執着されることに。その日から、美奈子の周りでは不可思議で恐ろしいことが次々起こり始める。
    各話に美奈子やデイモスが関わってくるも、毎回ゲストキャラが登場する一話完結スタイルでストーリーは展開します。

    私は主役二人のしがらみは一旦置いておいて、ホラーでミステリアスなオムニバス作品として楽しみました。
    どのエピソードも全く異なった恐ろしさ。スカッとする内容とは程遠く、仄暗い余韻がずっと後を引いている感じ。ですが、それがまた癖になるんですよね。悪魔も人間も怖い…、そんな風に思わせてくれるエグいお話ばかりです。

    絵柄や台詞回しはさすがにちょっと古いかな、と感じますが、今でも十分楽しめる内容だと思います。
    基本一話完結で進むので、ホラーが苦手でない方はぜひ。
  • 蒼究の十字架

    大竹直子

    花のように、儚いながらも美しい物語
    2025年8月26日
    作者様買いです。“しのぶれど”~“白の無言”の帝国陸軍が舞台のお話がとにかく大好きだったので、こちらも。
    本作は陸軍の特攻兵が主人公となっています。もともと非常に興味があるテーマだったこともあり、手に取らせていただきました。
    そして青年漫画にカテゴライズされているとおり、BLではありません。ほんの少しブロマンス風味を感じますが、全年齢の方が読める内容だと思います。

    英(はなぶさ)省吾は花屋の息子。かわいらしい容姿や家庭の事情から、近所の悪ガキに絡まれることもしばしば。
    幼馴染みの正平兄ちゃんは、陸軍士官学校に首席で合格し、今は飛行将校を目指すエリート軍人。そんな彼に憧れ、ともに戦いたいと省吾は自らも陸軍の飛行機乗りになることを決意します。

    省吾たちの搭乗機として一式戦闘機・隼が描かれ、実在の著名なエースパイロット・加藤建夫陸軍少将の名前も挙がります。本当に偶然なのですが、とある博物館で加藤少将機仕様の塗装が施された隼を見学してきたところ。すごくタイムリーだった…。
    また特攻隊の取材をライフワークにされているという大竹先生の作品ですので、当然のごとく陸軍の航空兵の装備等もしっかり考証が成されています。素晴らしい。

    美麗な絵柄も相まって、ただひたすら切なくて儚く、そして美しくもある物語です。
    生き残ろうと思えば生き残れるチャンスがあったにも関わらず、祖国や戦友を思う心・軍人としての矜持がそれを許さない。もはや勝ち目はないと薄々感じながらも、死地へ赴く気骨ある若者たち。
    現代に生きる私にとっては、それが歯痒くて堪りません…。

    読みきりのためか、お話の進み方はだいぶ駆け足。なので、欲を言えばもっと長尺で省吾と正平の関わりを追いたかったです。
    ですがとにかく作画が素晴らしい。かわいい省吾と男前の正平。大竹先生が描く凛々しい飛行機乗りが見られたことはとても満足でした。
  • 白の無言

    大竹直子

    それぞれの運命に呑まれる二人
    ネタバレ
    2025年8月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 五編の読み切りのうち、表題作“白の無言”について。
    シリーズ作品である“しのぶれど”、その番外編“貴様と俺”を先に拝読し、ようやくこちらにたどり着きました。随分と期間が開いてしまった…。
    微笑ましくて可愛らしくもあった前述の二作品。それらと大きく違い、本作は“幸せな結末ではない”。先にそう知ってしまったがゆえに、読みたい気持ちはあれど覚悟が決まらなかったのです。
    寝かせて寝かせて、やっと読むことができました。

    時代は昭和初期。陸軍士官学校の同期で良きライバル・親友同士である高橋と桐島。“しのぶれど”では、この二人の日常風景と淡い恋心がコミカルに描かれました。
    本作では陸軍の青年将校らが起こしたクーデター、二・二六事件を背景とし、彼らはそれぞれの運命に呑まれていく。
    官僚と軍人。己の信念を貫くため、道を分かつ高橋と桐島。そして二・二六事件は起こり、“敵同士”とならざるを得ない二人…。

    まさかのラスト。しばらく茫然…。“しのぶれど”での二人を見ているからこそ、切なくて切なくて。
    できるなら“しのぶれど”のほんのり緩い世界を永遠に繰り返して欲しいと思ってしまう。
    後ろ髪を引かれるような別れ方をしたまま五年、一度も顔を合わせることがなかった二人。桐島は高橋が置いていった軍刀で…という描写、それが高橋に対する桐島の想いの全てですよね。
    二人とも確かにお互いを想い合っていたはずなのに、五年前の最初で最後の交わりが幸せに満ちたものではなかったのが悲しい。
    そんな中でも耽美さと背徳感を感じてしまう濡れ場は美しくてゾクッとします。ただモブレのシーンもありますので、苦手な方はご注意を。

    “しのぶれど”・“貴様と俺”を読まずとも理解できる展開になっている本作ですが、未読の方はぜひその二作とも読んでいただきたいです。高橋と桐島の人となりがより深く窺い知れ、より深く物語に入り込めること間違いなしです。
    ※出版年は本作が一番早いですが、時系列は“しのぶれど”→“貴様と俺”→本作となっています。
  • 碧のかたみ

    尾上与一/近江谷/よこやま/

    作画に対し呆れと失望
    2025年8月19日
    自身がたいへん興味を持っている戦時中の海軍航空隊の物語である上、人気BL小説シリーズのコミカライズだということも存じ上げています。ですが、作画に対して多大な嫌悪感があり、こちらだけはどうしても受け入れられない。親類に当時の飛行機乗りがいたことも相まって、内心腹立たしい思いでいます。

    主人公が飛行服・飛行帽姿なのに、常に鬱陶しい長い前髪を垂らしている。これは100%有り得ません。
    飛行機乗りにとって目は命。視界を遮るような姿や行為は絶対にタブー、即刻生死に関わります。当時の写真や映像で一目瞭然ですが、誰一人として前髪を垂らしている方はおられません。

    飛行帽から長い前髪(=視界不良の元=死に直結)、現実世界なら主人公は飛行機に乗る資格ゼロの大馬鹿者。そんな噴飯物の描写が平気でされていることが許せないんですよね。ファンタジーならともかく、実際の戦争がテーマでしょう。
    あぁこの作品は最も曲げてはならない基本的な史実を無視し、取るに足らないビジュアル面を重視するのかと。それと同時に、飛行機乗りという存在が軽んじられているようで気分が悪くなりました。

    主人公の搭乗機は“月光”だそうですが…。私は実在の撃墜王で同じく“月光”を愛機としていた海軍中佐と、その方の壮絶な最期を存じ上げています。この作品の原作者様も、知らないはずがないと思う。
    だからこそ余計に許容し難いのです。作品紹介での“生き残りをかけた戦い”という文言を見た時に、口汚くて申し訳ないですが「ふざけんな」と思ってしまった。文字通り命を懸けて戦い散った、前述の海軍中佐が思い浮かんだからです。

    以前は小説の方にも興味があり、いつか読んでみたいと思っていたのですが。このコミカライズ版の作画を見たことで、一気に熱が冷めてしまいました。
    その後試しに一度だけ小説版をクリックしてみるも、予想はしていましたがこちらとキャラデザが同一。思わず落胆の溜め息…。

    きちんと考証が成された作画なら間違いなく手に取っていただろう作品。本当に残念でなりません。
  • だんドーン

    泰三子

    “ハコヅメ”同様面白いですよ~👮
    2025年8月18日
    “ハコヅメ”の作者様の作品ですね。前作がとても面白かったので、こちらにも興味を持ちました。
    “ハコヅメ”は現代の警察官のお話でしたが、今回は幕末。“日本警察の父”と謳われる川路利良を主人公に据えたサクセスストーリーです。
    ひとまず無料分の一巻のみ拝読。

    ガチガチの歴史物かと思いきや、ページを開いた瞬間拍子抜け。さすが泰三子先生、面白いですコレ😂
    初めは「川路さんてどなた…?💦」の状態だった私。無知でお恥ずかしい限り…。ですが私と同様の方でも本編を読むには全く問題ありません。
    その他、誰もが知っているような有名人物も数々登場。主人公・川路と西郷吉之助(後の隆盛)の凸凹コンビをメインに、ゆる~いギャグテイストで当時の歴史の流れが描かれていきます。
    お堅い内容もゆる~く噛み砕いて描写されているので、学生時代日本史の授業で???だった内容も本作では理解しやすい。「あぁそういうことだったのか!」と今更腑に落ちることも多々。
    またギャグメインで進んでは行きますが、締めるところはしっかり締めている。その緩急の付け方も、前作同様に絶妙。

    歴史物は評価が分かれると思いますが、私は好きです。よく知っているような表だけでなく、その裏側もわかりやすく描かれ、興味深く読ませていただきました。
  • うどんの女

    えすとえむ

    何うどんがお好きですか?
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ だいぶ前に別サイトさんでお見かけし、タイトルからして「シュール😲」と興味を惹かれた思い出。
    そちらでは無料分しか目を通さなかったのですが、シーモアさんにもあったのでこの機会に手に取りました。
    ただ2巻からは別カップルのお話になっているようなので、1巻キャラに思い入れが強い私は今のところ1巻のみの拝読です。

    1エピソードの内容に必ずうどんが織り交ぜられたお話になっています。なぜうどんなのか…ということは深く気にしてはいけません。そういう物語なのです…(笑)。

    大学の学食(うどんコーナー)で働くバツイチの村田チカ。そんな中、毎回うどんばかりを頼む学生・木野のことがだんだんと気になり始めます…。

    何と言ってもこの作品はモノローグが秀逸。その中でも私がふと反応してしまったのが、学食に訪れた木野が、いつものうどん(チカのところ)に行くかと思いきやまさかのA定食に!?…の場面。
    別に木野とはどういった関係でもないのに、“一方的にフラれたような…”という感覚にちょっとだけわかりみがありました😅
    そんな二人の心理描写(お互いに関する妄想)がシュールで面白く、静かに笑えます。爆笑ではなく、“フッと吹き出してしまうような笑い”ですね。
    噛み合いそうで毎回噛み合わない。くっつきそうでなかなかくっつかない。それが私好みでもありました。
    また決して突拍子のない設定ではなく、もしかしたら実際有り得るかも…と思えてしまうリアリティさが良い。
    うどんが二人を結びつけるラブコメディ。唯一無二の世界観でした。

    ちなみに私はうどんの中では武蔵野うどんが大好物です😋
  • あれよ星屑

    山田参助

    生々しく描かれる戦中戦後のリアル
    2025年8月15日
    この作品に出会ってすぐに思ったことは、「あぁ私はまさにこういうのが読みたかったんだよ…!」。
    絵柄もストーリーもひっくるめて、全てにおいて硬派で骨太な戦後が舞台の物語です。

    終戦から約一年、まだまだ戦禍の爪痕が残る東京。そこで再会したかつての戦友同士である二人の男たち・川島と黒田が紡ぐ人間ドラマ。

    戦後の川島の荒んだ生活から始まり、黒田との邂逅・同居生活、直視し難い戦中の出来事も織り交ぜつつ描かれていく本作。フィクションだと理解してはいても、拝読するのにかなりの気力を要する内容でした。
    当時のダークサイドがしっかり描写されている。見てきたかのような生々しさです。綺麗事だけで済まない日常を、どんな立場の人々も泥水啜る思いで必死に生きていたんですよね。

    そんな悲喜交々な物語はもちろんのこと、作者様の画力の高さも凄まじい。もはや命が吹き込まれているような生き生きとした登場人物たち。試し読みの数ページだけで感動を覚えてしまいました。
    作風にぴったりとマッチし、まさにこの作品のための絵柄じゃないかと感じるほど。自分は語彙力が乏しいので、ただただ素晴らしいとしか言えないのがもどかしくて堪らない。

    久々に心に衝撃が走った作品であるとともに、これはもう自分にとっては傑作だなと。
    焼け跡の中を藻掻きつつ泥臭く生きた彼らを、そして戦中戦後のリアルを。願わくば多くの方々に目にしてもらいたいです。

    八十回目の終戦記念日に合わせ、レビューさせていただきました。
  • 昭和ファンファーレ

    リカチ

    戦禍の中を生きる歌姫
    2025年8月15日
    戦前から戦中を主な舞台として描かれる本作のレビューを、八十回目の終戦記念日に。
    昭和初期、トーキー映画で歌うことを夢見る少女・小夜子の成長と激動の時代を描いた物語です。

    私は本格的に昭和初期や太平洋戦争について興味を持ち始めてから、それに関連する様々なタイプの作品を拝読しました。
    その中でこれは許容し難いと感じた事柄があります。戦時中の人々が史実に反した姿で、ビジュアル重視のいい加減な描き方をされることです。
    特に髪型・髪色が派手な現代人のように描かれたものを見た時は、呆れと怒りを覚えたほどでした。過酷な時代を生きた方々を馬鹿にしているのかと。

    本作を知った時も、正直言うと舐めていたのです。こんなキラキラした絵柄で、戦時中の様子がしっかりと描けるのかな?前髪垂らした茶髪の日本兵とかが登場したりしそうで嫌だな…と。
    そんな風にすら思いつつ、お手並み拝見とばかりに試し読みして完全降伏…。冒頭から引き込まれてしまった。
    確かに絵柄は可愛い少女漫画風。しかしながら、私の懸念が消し飛ぶほどにストーリー作りが巧み。そして何より、戦前戦中の日本についてしっかりと調べ上げられていることが窺える。これには脱帽でした。

    当時の映画界と、次第に苛烈さを増す戦争。その戦争に翻弄されていく登場人物たち。戦禍の中での恋愛、悲しい別れもあります。
    当初は完全に見くびっていたこともあり、その反動で余計に心動かされてしまった感じ。一気読みでした。さすが“星降る王国のニナ”等の人気作を生み出されている作家様です。

    私は戦争物の中でも軍人さん・兵隊さんがメインのものをよく読む方なので、“歌”や“映画界”というこの作品のテーマはとても新鮮でした。
    遠い戦地の兵隊さんたちも、歌に癒され、活力をもらっていたんですね。もちろん市井の人々も、主人公たちも然り。

    切ないながらも、一筋の優しい光が差すような物語でした。よくありがちなご都合主義な終わり方でなかったことにも拍手したい。
    絵柄で敬遠せず、手に取ってみて良かったです。
  • あくまでクジャクの話です。

    小出もと貴

    これは面白い!オススメの作品
    2025年8月13日
    タイトルがあまりにも気になり、思わずクリックしてみた作品。
    生物学がテーマか…、ちょっと難しめなのかな?と思いながら拝読してみたのですが、これがビックリするほど面白い!ページをめくる手が止まりませんでした。
    “男らしくない”という理由で彼女にフラれてしまった高校教師・久慈と、彼に生物学部の顧問になれと熱烈に迫る女子生徒・阿加埜。この二人がメインとなって織り成す学園コメディです。

    ジェンダーレス男子(?)の久慈先生もカワイイけれど、何よりヒロイン阿加埜ちゃんのキャラが立ちまくり。まず外見と内面のギャップ。超絶美人で成績優秀で引くほどのオタク気質という…。
    そして、その台詞には有無を言わさぬ説得力(!?)がある。彼女の口からは、様々な自然界の生物についての薀蓄が飛び出してきます。
    生物の生態になぞらえて、生徒たちの恋愛の悩みやゴタゴタを次々解決(!?)。何はともあれ、ほほ~、なるほど~と思わされることがたくさん。
    初めて知ったりためになる話ばかりで、すごく興味深かった。台詞回しや構成が巧みなので、内容がスイスイ入ってくるのだと思います。
    それと校長の孫・羅美ちゃんの喋り方がファブルみたいだと思ってたら、阿加埜ちゃんがまさにそこを的確に突っ込んでくれてて笑った😅

    めちゃくちゃ面白い作品です。作画も綺麗ですし、かなりオススメ!ぜひ!
  • 妹は知っている

    雁木万里

    ある一コマが地雷だった
    ネタバレ
    2025年8月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ランキングを見ていて何となくクリックしました。
    あらすじも兄と妹のゆるーいシュール系コメディっぽくて、好きかも!と試し読み。…正直やめとけば良かった。

    最初は普通に読み進めていたのですが、妹が兄貴の前で平気で胸を露出してるシーンがあり(しかも兄も平然としてる)、瞬時に「気持ち悪ッ!」となりました。
    あれは私的には絶対無理!兄と妹のヘンな関係すら連想させられてしまう気がして(実際には無くても)、鳥肌😱
    あの一コマ、一体どんな層に需要があるのか…。と言うかわざわざあのような描写にした理由は何なのか、私には理解不能。ただただ気持ち悪い。
    軒並み評価が高かったので期待していたのですが、完全に地雷を踏みました。兄の目の前でも妹が性的な雰囲気で描かれ、兄妹のコメディなのにそこはかとなくイヤらしさを感じる。これが他人同士である彼氏彼女の設定なら、引っかかることなく読めていたんだろうな…😩

    前述の理由で、その後の展開がどんなに面白かろうと、もう読む気にはなれず…。試し読みの途中で終了。
    私同様そういった雰囲気が苦手な方はお気を付け下さい…。
  • きゃっつ ~四畳半ぶらぶら節~

    羽生山へび子

    江戸っ子猫たちの人情時代劇
    2025年8月11日
    すごい、歌川国芳の浮世絵から飛び出してきたかのような猫たち!それがこの作品に出会ったときの第一印象です。
    前述の通り、このお話の登場人物は全て猫(例外もいる)。擬人化…と言っていいのか…。猫そのものが着物を来て二本脚で歩き、人間同様の生活をしているという。まさに国芳の世界観そのもの。
    舞台は江戸時代。“愛すべきろくでなし”の弥源治、そして仕方なしに(?)彼を養う魚売りの清二。長屋で同居する二人(二匹)の青年猫が主役の人情物語。

    猫+時代劇という大好き要素!江戸時代の町人の活気ある日常が、人間から猫にそのまま置き換えられた感じです。
    猫だけどみんな表情豊か、顔立ちも一人一人ちゃんと違う。私は清二が好きです。ちょっと目が鋭いべらんめえ口調の青年猫、可愛いぞ…。

    人間の姿にケモ耳が生えたタイプの擬人化はよく目にしますが、猫そのものの姿のBL作品というのは初めて。というかBL作品にカテゴライズされてはいますが、ほんのりブロマンス風に留まります。それがまた物語の優しい世界観に合っている。

    江戸っ子猫たちが送る、のんびり穏やかな時代物。彼らが話す江戸弁も心地良く染み入り、すごく私好みのお話でした。
    あぁ続きを読みたい…!と思いましたが、作者様は2020年にご逝去されているのですね、残念でなりません…。心よりご冥福をお祈りいたします。
  • 地獄先生ぬ~べ~

    真倉翔/岡野剛

    大好きでした👻
    2025年8月10日
    めちゃくちゃ懐かしい!無料キャンペーンに釣られて思わずページを開いてしまいました。小・中学校時代に大好きだった作品。
    あらゆるものを無に還す“鬼の手”を持つ霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、教え子たちが巻き込まれる悪霊や妖怪がらみの事件に挑んでいきます。

    物語開始当初は昔から伝わる花子さん系・都市伝説系のエピソードが多く、少しジメッとした仄暗い雰囲気も醸し出していました。
    ですが回を重ねるごとに、メインキャラに匹敵する魅力的な妖怪たちも登場。エピソードの幅も広がって、単に霊や妖怪だけでなく超常現象などについても取り扱われるように。どのお話も興味深く読ませていただいていた思い出。
    その中でも私は14巻♯187の“龍宮童子”のエピソードが今でもすごく記憶に残っています。泣いた…😢
    逆に怖かったのは15巻♯194の“海難法師”。とある描写で心臓止まるかと😱海に行くたび思い出してしまう…😵

    また作中はかなりお色気シーンやグロシーンが多いので、きっと苦手な方もおられるはず。ですが、教訓になったり感動を禁じ得ないエピソードの数はそれを上回ります。もちろんゾッとさせられるものもたくさん👻

    普段はダメダメなところばかり目立つ主人公ぬ~べ~も、教え子たちがピンチに陥ればビックリするほど格好いい一面を見せてくれます。まさに理想の先生😆でも、結構イケメンなのに全くモテないんですよね。いつも霊の話ばかりしてるから😅

    懐かしすぎて、リアルタイムで拝読していた時のことを思い出してしまった…😌季節も丁度夏、久々にじっくり読み返して涼しくさせてもらおうと思います🎐
  • 金の絵筆に銀のパレット

    ARUKU

    美しい台詞とモノローグの数々
    2025年8月9日
    あらすじを読み、自分が興味を持っている終戦直後が舞台ということでずっと気になっていた作品。
    肺病のため学徒動員を免れ戦争を生き延びた桃里。そして戦時中は海軍航空隊の所属だった青年実業家・烏羽のお話。

    ちょっと癖のある絵柄の作家様だな、というのが第一印象でした。はっきり言ってしまえば、どちらかというと苦手な方だったのです(申し訳ありません…)。
    ですが本編を読み進めるうち、この物語だからこそ、この絵柄がすごくマッチしてるんだ!とすぐに思い直すことに。どこか童話を読んでいるようなファンタジックな物語の流れと世界観、すぐに魅了されました。
    全ての台詞やモノローグが心に沁みます。拝読中、何だかジワッと涙が滲んでしまった。

    戦争から生き残ったがゆえに、心に罪悪感を抱えた二人が織り成す優しくて温かいストーリー。
    絵柄で選り好みせずに拝読して良かった。終戦の月とも重なり、ふと当時に思いを巡らせてしまいました。
  • 鬼滅の刃

    吾峠呼世晴

    きっかけは伊之助
    ネタバレ
    2025年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もはや説明不要の人気作品。私が興味を持ったきっかけは、たまたま覗いたアニメ第一期公式サイト。そこで目にした伊之助の姿でした。
    何これ、イノシシ?人間?そして敵なの!?味方なの!?謎すぎる~!…そしてアニメから入って漫画の方も読み始めたのです。

    彼の素顔もツボで…。被り物の下からはゴツイ男が出てくるかと思いきや、まさかの女の子みたいな美少年。なのにガッサガサの低い声&ムキムキの身体。
    ギャップに弱い私にはまさにドンピシャ。自分の干支が亥年ということも拍車をかけ、すぐにお気に入りキャラになりました。

    そんな伊之助含む鬼殺隊メンバーや味方は、もちろん個性的で魅力あるキャラばかり。ですが敵対する鬼にも悲しい過去を持つ者がおり、それが物語をより奥深くしていると思います。人間だった頃の猗窩座のエピソードはボロボロ泣きました。

    また本編で共に生きることが適わなかった伊黒と蜜璃ちゃんが、来世でちゃんと夫婦になっていて感無量。子だくさんで幸せなようで何より😢

    漫画は大団円で終了しましたが、アニメもあるので人気は下火になるどころかまだまだ継続中ですね。
    ここまで来たのなら、同じジャンプ作品のドラゴンボールのように長く愛されるコンテンツになって欲しいなと思います😊
  • 寿々木君のていねいな生活

    ふじもとゆうき

    幸福感でいっぱいになれます✨
    2025年8月6日
    無料漫画を検索していてお目にかかりました。見た目はコワモテだけど、とっても心優しく家庭的な趣味を持つDK・寿々木くんが主人公。
    見た目で怖がられ、大好きな花の世話やお菓子作りを気持ち悪いとからかわれ、中学まではずっと辛い目に遭ってきた寿々木くん。高校の入学式に向かう電車の中で、クラスメートとなる春名くんと偶然知り合います。彼との出会いがきっかけとなり、寿々木くんの毎日はキラキラした明るいものに変わっていくことに。

    ガタイが良くてちょっとだけ顔が怖い寿々木くんですが、実は優しくて癒し系な上に料理上手、裁縫も得意、植物の世話も大好きな完璧男子。一家に一人欲しい…!
    そして彼の親友・春名くんも実は外見と内面が裏腹。小柄で美少女のような美少年ながら、実は柔道が強いという…。この二人にギャップ萌えしてしまった。
    女子力高めなDKの、ゆるふわでホンワカした日常系のお話。好きなジャンルなので、同系統の別作品もいくつか拝読しています。
    このお話も可愛くて癒されるのですが、心が荒んだオバハンである私が読み進めると、展開が少ーしご都合主義かなー?と思うことも無きにしもあらず。何しろ寿々木くんの周りの人々が、ほぼ欠点が見当たらない良い人たち過ぎるんです。
    ただ中学時代までの寿々木くんの辛さを思うと、そんなことはどうでもよくなった!これからは楽しく幸せに学校生活送るんだよ、良かったねぇ~😭
    それと、寿々木くんと春名くんが二人並んだ絵面が何だか堪らなく良いんですよね。外見も内面も正反対だけど、相思相愛の親友(変な意味ではなく)😊彼らの友情はきっと一生もののはず✨

    とにかく読んでいて幸福感でいっぱいになれるお話。嫌なことがあった時でも忘れさせてくれるような、あったかいキャラたちも魅力です。
  • 日本陸海軍機英雄列伝

    野原茂

    戦後八十年の節目の年に
    2025年8月5日
    八月といえば終戦の月なのでこちらのレビューを。戦争にまつわる事柄の中でも、私が取りわけ興味を持っている航空隊についての一冊です。
    当時の日本の陸海軍の名機と謳われる航空機の数々。それらが写真やイラスト・図面付きで、機体の戦史や関連する人物の逸話等も織り交ぜられ解説されています。今でも人気が高い有名な航空機は全て網羅されているはず。

    陸軍航空隊におりました私の大伯父のかつての搭乗機・四式重爆(飛龍)についてのページもあり、嬉しい限り。当時の貴重なモノクロ写真とともに以下のようなエピソードも。
    四式重爆は前述の通り陸軍の爆撃機ですので、搭乗員は当然のごとく“陸軍の重爆隊”に所属するメンバーたち。
    しかし戦争末期になると(一時的にですが)その中の一部が海軍航空隊の指揮下に置かれることに。ハイスペックな四式重爆を雷撃機としても使用することになったため。
    搭乗員たちは爆弾の代わりに魚雷を吊り下げた愛機に乗り、“雷撃隊”としての訓練を行っていたそうです。
    日々のルーティンは全て海軍式に切り替えられて、陸軍メンバーはてんやわんやだったのだとか。慣れた陸→慣れない海、敵機や敵艦と戦いながらの彼らの苦労を思わず想像してしまった。
    大伯父も海軍と共同で任務に当たった中の一人だったらしく…。現在私の手元に僅かに残っている当時の資料から、うっすらとそれが窺えるのです。本人が元気なうちに、その頃の話をもっと詳しく聞いておくべきだった…。物凄く後悔しています。

    大伯父や祖父然り、当時戦争に行った方々は多くが鬼籍に入ってしまわれているはず。
    もう生のお話を聞きたくても聞くことが出来ない。その方々のお陰で今があることを、忘れずに心に刻みたいです。

    当時の空に思いを馳せながら読ませていただきました。戦後八十年の節目、平和への祈りも込めて。
  • ひらやすみ

    真造圭伍

    じんわりと沁みます
    ネタバレ
    2025年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分があって面白そうな漫画は…と探していて見つけた作品。表紙やタイトルから日常のほのぼの系かな?結構好きなジャンルなんだよなーと手に取ってみました。

    主人公は29歳のフリーター・生田ヒロト。30歳目前ですが何に対しても特に焦ることなく、ゆるーく日々を生きている。
    そんな中、親しくしていたおばあちゃんが亡くなり、ヒロトは平屋を譲り受けることに。その小さな家で、大学進学のため上京して来たいとこのなつみと二人暮らしを始めます。

    これ、当初の予想通り、特に何でもない日常系のお話ではあります。
    しかし予想以上に沁みて、読んでいるうちに何だかジーンとしてきてしまった…。どこか優しくてホッコリするエピソードばかりです。
    他のレビュアー様も書かれておられますが、“白いアジサイ”のエピソードは泣いた…。ラストでヒロトがおばあちゃんに教わったと言ってチラシで作っていた屑入れ、私の祖母もよく作ってました。
    作中では食べた後のさくらんぼの種を入れていましたが、うちではよくミカンの皮や落花生の殻を剥いて入れてたなぁ。すごく懐かしいです。思い出させていただいて感謝…👵

    拝読してしみじみ思いましたが、どんな人でも大なり小なり何かしらの悩みを抱えているんですよね。
    ヒロトの“のほほん”とした性格や言葉は人によってはイラッとするかもしれないけれど、私はだいぶ前向きにさせてもらえました。
    心が疲れている時、ほんのり元気をもらえるような温かいお話。ぜひ読んでみて欲しいです。
  • ちらん -特攻兵の幸福食堂-

    魚乃目三太

    征く者、残される者
    2025年7月30日
    作者様の“戦争めし”を興味深く読ませていただき、別作品も拝読してみようと検索したところ、この作品と出会いました。
    特攻隊のお話も描かれておられたのですね。戦中が舞台の作品のうちでも、私がとても興味を持っているテーマの一つです。
    この物語にメインで登場するのは、鹿児島県の知覧にある陸軍指定の食堂の一家。“特攻の母”として名高い鳥濱トメさんの“富屋食堂”がモデルだそうです。
    そして食堂の常連である、陸軍の飛行学校で学ぶ少年飛行兵たち。ただ純粋に飛行機乗りに憧れていた彼らですが、戦争末期になると、敵艦への特攻というとてつもなく重く過酷な運命を背負わされることになります。

    私の居住地から一番近い陸軍航空隊関連の施設が桶川飛行学校平和祈念館なのですが、昨年訪れた際に職員の方とお話させていただく機会がありました。
    桶川の飛行学校を卒業した飛行機乗り、彼らの多くも特攻兵となり、知覧や万世の飛行場から飛び立って行ったのだそうです。
    中でも少年飛行兵たちはまだ十代、現代の高校生くらいの年頃です。その若さでお国のためにと散っていった彼らを思うと言葉になりません…。
    そして、この物語では特攻兵たちを見送る立場の人々も描かれます。昨日まで笑い合って会話をしていた相手がもういない。親しくなるほどに、耐え難い辛さだと思います…。ヒロインである食堂の娘・栄子に感情移入してしまい、ボロボロ泣きながら読みました。

    “戦争めし”同様、この作品は優しいタッチの絵柄と物語。戦争物初心者の方や苦手だという方にも、ぜひ読んでいただきたいと思えるお話です。
    兵士である前に一人の少年であった彼ら。その屈託のない笑顔が心に残り忘れられません。
  • 戦争めし

    魚乃目三太

    戦争と食事
    2025年7月29日
    八十回目の終戦記念日が近いこともあり、ここ最近は戦争関連の作品を多く読んでいます。
    この作品も以前から気になっていて、2巻分が無料になっていたこともあり、丁度良い機会なので拝読してみました。

    陸軍・海軍ひっくるめて、第二次世界大戦を戦った日本の軍人さんや兵隊さんたちが口にしていた、様々な戦地での様々な食事。そんな、ちょっと珍しいテーマのオムニバス漫画です。
    コミカルでデフォルメされた絵柄、そしてテーマが“食べ物”でもあるので比較的読みやすくはありますが、戦争物には違いない。心にズシッと響く結末のお話も。
    そして、“美味しいものを食べること”がどれほどの活力を生み、どれほど重要なことか深く考えさせられる作品でもあると思います。

    作中に満州の餃子のエピソードが出てくるのですが、自分の祖父が同時期の昭和十七~十八年まで満州チチハルに駐屯していたこともあり、じーちゃんも餃子食べたりしたのかな?などと想像してみたり。
    そしてこれは余談なのですが、そのエピソードの兵隊さんが後にパラオへ配属になり…ということまで当時の祖父と全く同じ状況で、完全に重ねてしまいました…。

    本編第1話のテーマであるカツ丼にしても、今はスーパーやコンビニなどで手軽に買える食べ物でもあります。
    あまりに簡単に手に入るので有り難さを忘れてしまいがちですが、この作品を読むことによって、物が溢れる今の時代がどれほど幸せか身に沁みました。
    また当時の方々がどのような場所でどのような物を食べていたのか初めて知ることも多く、改めて勉強にもなりました。
    この作風や絵柄ならお子さんでも抵抗なく読めるのではないかと思います。戦争から遠い世代の方々にもオススメの作品です。
  • 赤紙がきた猫

    矢野満月

    2巻を読む覚悟ができずにいる…
    2025年7月7日
    戦後八十年の節目の年に出会った作品。タイトルで何となく内容は予想できましたが、まさに…。
    戦時中、飼い犬を毛皮のために供出させられたというお話は聞いたことがあります。そして、本作は猫までもがその対象になるという流れ。
    二十年近く猫たちと暮らしている自分にはかなりキツいはず…と思いましたが…。祖父母が生きた時代でもある戦争当時については非常に興味があり、詳しく知りたい気持ちが強くて手に取りました。

    舞台は太平洋戦争末期。東京生まれの“たまさん”が、縁あって北海道は函館の史郎さんのもとに嫁ぐところからお話は始まります。
    第1話冒頭の印象から切なくしんみりした物語と思いきや、まさかのコメディタッチ。良い意味で拍子抜け…。
    時折吹き出しそうになりながら、しかし考えさせられるところもしっかりありつつ。意外にもサクサク読み進められました。
    身一つで嫁いできたたまさんに対し、姑はもれなく意地悪。旦那さんの史郎さんも素っ気なく、このまま寂しい新婚生活が続いていくのかと。
    しかし雪の中、たまさんは思いがけず仔猫を拾うことに。そこから少しずつ、彼女と史郎さんの生活がほんのり温かいものに変わり始めます。

    コミカルで可愛らしい絵柄も相まって、読んでいてあまり強く悲痛さを感じさせない、どちらかというと面白おかしく進んでいく物語です。
    だからこそ、たまさんや史郎さんや猫のチャペがどうなるのか怖くて、実はまだ2巻には手を伸ばせていません。
    知りたい気持ちはあるけれど、悲しい描写があったとしたら耐えられる気がしなくなってきて…。
    もし自分が戦時中の人間で、猫を飼っていたとしたら。お国のために猫を供出しろと命令されたら、果たしてどうするだろうか。
    ふと思い巡らせてみたものの、考えるだけで辛く、ただただ涙が出てしまった。今の時代に生きていることが、いかに幸せか…。

    読みたいけれど、未だ読めていない2巻。しっかり覚悟ができたら、必ず手に取りたい…!
  • シバつき物件

    大森えす

    猫派なんだけど…やられた!
    2025年7月7日
    ジャンプ系漫画の特集でお目にかかった、睨みをきかせた柴ちゃんの表紙。そのインパクトに、猫派の自分も手に取らずにはいられませんでした。

    転校のため、部屋を探していた女子高生の氷ちゃん。彼女はホラー音痴、幽霊等を全く怖がりません。
    新築1LDKで家賃4800円という破格すぎる物件を見つけますが、そこは事故物件…というか、柴犬の地縛霊・むうちゃんが憑いた“シバつき物件”で!?というお話。

    ストーリーはほのぼの系コメディではありますが、氷ちゃんの転校理由がなかなかハード…。ホラー音痴が災いし、まさかの事件が起こってしまったせい。
    そしてアパートにいる地縛霊、何とむうちゃんだけじゃないんです。他の部屋にもたくさんの柴犬の霊が。
    なぜ柴犬ばかりなのかというと、そのわけが辛すぎる。泣いてしまった…。生き物の辛い話には本当に耐性がなく、すぐ泣いてしまうよ…。
    生きている間には叶わなかったけれど、地縛霊となった柴ちゃんたちは、今は優しい住人たちに愛でられて面白おかしく過ごしています。
    むうちゃんはじめ、みんなそれぞれ個性的。顔付きも性格も違う上に、それぞれが可愛い。猫派であるはずの私も魅了されてしまいました。
    犬好きの方ならもっとハマるはず。愛くるしい柴犬たち(霊)に癒されます。ぜひ!
  • 雨宮兄弟の骨董事件簿

    高里椎奈/夜空のうどん/モノサカ糸

    アンティーク品にまつわる推理物
    2025年7月2日
    ミステリーのカテゴリで興味を惹かれた作品。原作小説があり、そのコミカライズ版なんですね。
    小さな骨董品店を舞台に、そこに持ち込まれるアンティーク品がキーとなって繰り広げられる推理物。骨董品店のディーラー雨宮陽人・海星の兄弟、そして刑事の本木(ほんもく)がメインとなりお話が展開します。

    陽人と本木の間柄がどことなくブロマンス風味…?と少しだけアヤシイ目で見つつ読了。前述の通り、店に関わることになったアンティーク品にまつわる事件を描いた物語です。
    中でも陽人の弟・海星は“不思議な目”を持っているらしく、数多の贋作の中にあるたった一つの本物を見抜くことが出来る。
    兄の陽人は彼を“妖精に愛されている”と言いますが、それがどういった意味の表現なのかはまだ未知数…。

    絵柄は綺麗で繊細、ストーリーは人死にが出ないライトなミステリーです。
    推理物は本格的でも軽めでも好きなジャンルなので、私はなかなか面白く読めました。
  • 俺、つしま

    おぷうのきょうだい

    このふてぶてしさが可愛いんです
    2025年6月26日
    つしまとの出会いはネットの漫画紹介記事でした。そしてテレビでのCMも拝見。
    表紙のデカい顔のインパクト!これは修羅場を何度もくぐり抜けてきた貫禄ある雄猫の顔!
    いるいる、こういうボス猫っぽい野良ちゃん。このふてぶてしい表情好きだわ~と思いながら試し読みし、見事ハマりました。
    猫のつしまと人間のおじいちゃん(実は女性)を中心とした、まさに猫好きのためのゆる~い日常系コメディ。

    全編カラー、色鉛筆での優しいタッチで描かれている本作。つしま以外にもたくさんの個性的な猫たちが登場します。
    お顔や被毛の柄や性格の違いも見ているだけで楽しいし、その独特なネーミングセンスが何だかツボ(笑)。悪役ばりに目つきが鋭い子もおりますが、逆にそれがたまらなくイイ😻
    そして写実的な猫たちの絵に対し、おじいちゃん(女性)の作画のテキトーさ😂その対比も面白いです。

    つしまやおじいちゃん(女性)や猫たちが織り成す、ちょっとシュールで、笑えて、そしてちょっとだけ切なさもあるお話。猫好きの方は買って損ナシだと思います!
  • ツレ猫 マルルとハチ

    園田ゆり

    みんな幸せになってくれ!
    2025年6月24日
    まん丸で可愛すぎる猫ちゃんたちの表紙で、以前からずっと気になっていた作品。
    猫好きの猫飼いなので、少しでも猫が辛い目に遭う描写があるものはなるべく避けていたのですが…。
    可愛い猫ちゃんたちに完全に負けてしまい、手に取ってみました。

    飼われていた家の窓から脱走してしまい、迷い猫となってしまったマルル。家への帰り方がわからず、仕方なく野良猫生活を送ることに。そんな中、目つきの悪いハチワレ猫・ハチと出会います。

    絵柄は本当に可愛くて癒されますが、本編は野良猫の厳しい現実もしっかり描かれます。その可愛い絵柄で過酷な状況が描写されることで、余計にズシッと来る。
    辛いシーンは覚悟していたけれど、やっぱり泣いてしまった。これだけはいつまで経っても耐性がつきません…。
    猫ちゃんが登場する作品とたくさん出会いたい気持ちはあるのですが、あらすじを読み、辛いのが嫌で二の足を踏んでしまうことも多々あります。しかし、そういった作品こそちゃんと目を通すべきなんだとも。
    どうか彼らみんなが優しい人に出会って、安全なおうちでお腹いっぱい食べて、一人残らず幸せになってくれと願わずにはいられない。
    ホッコリするシーンもたくさんある作品ですが、まず一番にそう思ってしまいました。
  • あかね噺

    末永裕樹/馬上鷹将

    真打を目指すヒロイン
    2025年6月24日
    ドラマジャンルのピックアップで表示された作品。タイトルから落語がテーマのお話だと推測できました。
    正直あまり自分の興味あるテーマではなかったのですが、なぜか表紙に釘付けになってしまいクリック。
    幼い頃のヒロイン朱音が、落語家の父・志ん太の稽古を覗き見ているシーンから物語は始まります。

    ページを開いた瞬間から、作画がドストライク。レトロでノスタルジーを感じる線に一目惚れでした。
    小学生時代から喋りが巧みで、喧嘩相手やその親さえやり込める朱音。さすが落語家の娘というところ。
    それもありますが、何よりも大好きな父の“魔法の落語”をいつも側で見て育ってきたからなんですね。
    そんな中、父・志ん太は真打昇進試験を迎えます。しかし終了後に審査委員長の口から出たのは、そこにいる誰もが一切予想だにしなかった言葉でした…。

    まず物語のさわり部分である1話目からグイグイ引き込まれてしまった。…が、私は落語については本当に知識が浅く、作中に出てくる“芝浜”のタイトルくらいは知っている程度。
    ところがストーリー自体が非常に面白い。知識がなくても無理なく着いていけます。それどころか夢中で読んでいました。
    父の昇進試験会場でのまさかの“大事件”のあと、本格的に落語家を目指し始める朱音。次々登場する魅力的な登場人物を交えてのサクセスストーリー。
    落語わからない!という方も、まずは読んでみて欲しいです。私もそうでしたが、それでもしっかり楽しめる。
    絵柄とテーマもマッチしており素晴らしい。噺を披露している時に描かれる演目の中のキャラたちも味があってすごく好き。オススメの作品です。
  • 黒崎さんの一途な愛がとまらない

    岡田ピコ

    黒崎くんが無理だった…
    2025年6月23日
    ピックアップで表示され、表紙の黒崎くんのイケメンぶりにまんまと釣られてしまった…のですが。
    まず試し読みで、うわ~…と思いつつレビューも拝見してみたら、やはり結構否定的なコメントが…。
    成人男性と女子高生の恋愛に拒否反応を示す方々が多いですね。私もその一人ではありますが、うわ~となってしまったのは別の理由もあります。
    私には黒崎くんが無理でした。ストーカーみたいで気持ち悪い。
    インパクトのあるキャラクター性を持たせたいのはわかりますが、相手の言葉を全く聞かずに自分の言いたいことだけベラベラと…。何しろ気持ち悪い上に不快。
    イケメンは好きではありますが、イケメンであれば何でも許されるようなストーリー展開は苦手。
    カテゴリを確認せずに読んでいたのですが、少女漫画だと後でわかって納得。若い子向けの作品ですね、合わないわけだ…。

    ということで試し読みのみで終了です。絵はすごく綺麗なだけに残念でした。
  • どくだみの花咲くころ

    城戸志保

    最高に面白かった
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ピックアップで何度か表示されていた作品。気にはなっていたのですが、積読の山の中、ずっと後回しになっていました。
    やっと拝読することが出来て、その面白さに感動…。何ですかこれは!ちょっとシュールな世界観がめちゃくちゃ好み…!ページをめくる手が止まりませんでした。

    優等生である清水くんは、何でもソツなくこなす少年。ただ優秀さを妬まれ嫌われるのを恐れ、あまり目立たないように過ごしている。
    クラスメートの一人、信楽くん。彼は他者よりだいぶ過敏な面があるらしく、たびたび癇癪を起こしたり変わった行動をとる浮いた存在。
    信楽くんにはあまり関わらないようにしていた清水くんですが、ひょんなことから二人は交流を持つことになります…。

    信楽くんの魅力に気付いてしまった清水くん。怒濤の勢いで彼の観察を始めます。
    今まで平坦な毎日を過ごしていた清水くんですが、その宝石を見つけたような目の輝きと言ったら!
    特に彼の大袈裟なリアクションが物凄く面白い。下手なコメディアンよりずっと秀逸ではなかろうか。
    その上、落ち着きがないと思っていた信楽くん当人に「だいぶ落ち着きないんだな」と言われてしまうという…。思わずコーヒー吹きそうに😂飲み物を片手に読むのは危険です(笑)。

    当初は絵柄的にホラー系なのかなと思いましたが、どちらかというとコメディ寄りです。
    何事にも冷めていた清水くんが、信楽くんをきっかけとして活力を得ていく描写がすごく面白かった。まさに水を得た魚。
    これは今までに出会ったことがないタイプの作品かもしれない。文句なしに満点です!
  • 僕らには僕らの言葉がある

    詠里

    野球に懸ける“ろう”と“聴”の高校生
    ネタバレ
    2025年6月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 野球一筋の高校生・野中と、ろう者である真白。“野球”という共通項がなければ、関わることさえなかったかもしれない二人のお話です。

    高1の真白はろう者でありながらも、入学したのは聾学校ではなく一般の高校。しかも野球部のピッチャー希望者。“聾学校の野球部”ではなく、“一般高校の野球部”にろう者が入部するという目新しい設定です。
    野球意外に興味のない野中は、そんな真白を最初は煙たく思うのですが…。真白の投げた素晴らしい球を見て、その意識を変えざるを得なくなり。
    “ろう”のピッチャー・真白と、“聴”のキャッチャー・野中。彼らの家族や野球部員たちも交えながら、二人を主役とした物語が始まっていきます。

    やはり設定が新しいと思いました。一般高校の野球部、しかし真白はろう者。
    最初は野中のように関わるのが面倒だと思っていた他の部員たちも、主役二人に感化されて徐々に変わっていきます。真白が受け入れられていく様子が嬉しかった。

    青年漫画のカテゴリの作品ですが、初見では表紙の印象からBLっぽいのかなと。ですがBLというよりはもっと軽め、ほんのりブロマンス風味です。
    絵柄は独特ですが、どことなく優しい雰囲気が感じられて私は好き。
    また、真白も野中も特段優れた容姿で描かれてはおらず、それが逆にナチュラルで良い味を出している。
    可愛いめの真白と、イカツめの野中。対照的で、どちらも魅力的な主役たちだと思います。
  • 大正野郎

    山田芳裕

    シュ…、シュールすぎる😂
    2025年6月20日
    “へうげもの”の作者様の作品。表紙のインパクトにやられてちょっと尻込みしましたが、あらすじに興味を惹かれてしまいました。

    平徹(たいら・てつ)は大正時代が大好き。芥川龍之介と竹久夢二をこよなく愛する青年。
    できることなら大正時代に生まれたかった!と、下宿先での生活の全てを大正風に送ることをモットーにしているのですが…。

    何なんだこのシュールすぎる作品は…😂ページを開いた瞬間から、ぶっとい線だな~が第一印象の作画、登場人物は一筆描きで描いたようないい加減さ(褒め言葉)。ユルすぎる!
    下宿先の部屋を大正一色に染め抜いている徹、デートの誘い方も大正風、そして毎回フラれる…。当たり前(笑)!
    そんな中、今まで特に意識しなかった下宿先の娘・由貴ちゃんが気になり始めて…!?

    自分が大正浪漫大好きなせいか、なぜか妙にハマってしまいました。何度も言ってしまうけれど、絵もストーリーも本当にシュール!詳しい説明が難しすぎる…。
    正直多くの方にオススメはできません。しかしこの世界観、ハマる人はハマりそう。気になった方はぜひ!
    よく見たらタイトルも右読みだ…!
  • へうげもの

    山田芳裕

    舞台は戦国時代だけど…🍵
    2025年6月20日
    時折無性に読みたくなる歴史物。ふと、以前別サイトさんで無料分まで読んだこの作品が頭に浮かびました。
    確かめちゃくちゃ面白かった記憶が残ってる。シーモアさんでも検索してみたらありました!ちょっと前にアニメにもなっていたな…。

    主人公は古田織部。戦国時代、かの有名な織田信長・豊臣秀吉に仕えた武将。歴史の第一線にはほぼ出てこないですが、何となく名前は聞いたことがあるかな??程度。
    お話の舞台は前述の通り戦国時代です。しかし焦点は戦ではなく、茶器や美術品という珍しい作品。
    その魅力にすっかり取りつかれた織部の人生が、コミカルに描かれていきます。

    織田信長を筆頭に武将たちが居並ぶ会議のシーン。物語冒頭から人様の甲冑を勝手に品定めし、心の中でディスりまくる織部。あの織田信長に一喝されても全く懲りる気配はありません(笑)。
    どうしても貴重な美術品にばかり目が行ってしまい、人の話など上の空。もはや変態の域…。彼が美術品を解説する際の独特な言い回しがクセになります。

    歴史上の有名な出来事も描かれていく本作ですが、それがかなり大胆で独自の解釈、「そんなのアリ!?」とビックリさせられることも。
    でも織田信長の最期については、実際に手を下したのはあの人物だったかもしれない。有り得るかも…と思ってしまった。

    美男美女は登場しないし、クセのある絵柄。そして歴史の独自の解釈。読む人を選ぶ作品だと思いますが、私はかなり楽しめました。
    それと作中の千利休デカいな!と思って調べたら、彼は身長180センチもあったらしい…。色々と勉強になります。
  • ベイク・ベイク・ベイク

    吉近イチ

    コワモテ男子と焼き菓子のギャップ!🍪
    ネタバレ
    2025年6月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 集英社の新刊キャンペーンのバナーになっていたので目を惹いた作品です。
    お菓子がテーマ?でもコワモテ男子が!?可愛い女の子もいる!…などと気になることが満載。無料の1巻を拝読してみました。

    羽澄トロは焼き菓子作りが大好き。味も最高なのに、念願叶って開いたお店は一年で潰れることに。
    実は彼、接客が壊滅的に苦手。コワモテで目つきが悪いため、お客さんたちに誤解されて怖がられてしまうのです。
    閉店当日、一人の女の子・みくるが来店。彼女はトロを怖がらないどころか、その口ぶりは昔からトロを知っているかのようで…。

    トロがあまりにも生きづらそう😭見た目で誤解される上、クラスメートからはお菓子作りの趣味をからかわれ、甘い物が嫌いな家族にはお菓子を捨てられ苦言を呈され…。私ならグレる。
    唯一トロを怖がらないみくる。実は十年前にとある場所でトロと出会っており、ちょっとした縁があります。彼女と再会したことで物語は動き始め、トロは再び焼き菓子作りの情熱を取り戻していくことに。

    コワモテ男子と美味しそうな焼き菓子というギャップにノックダウン。ヒロインみくるはすごく可愛いし、お洒落でポップな絵柄も好みでした。デフォルメ絵も絶妙なゆるふわ加減。
    みくるの叔父さんの潰れそうな古民家カフェ。それを立て直す救世主は、何とトロの焼き菓子!?
    みくるが大事にしているその場所を守れるかどうかは、トロの腕にかかっている!
    読み進めていくと、魅力的なキャラたちと焼き菓子が次々登場します。
    夜中に読んではいけないスイーツテロ漫画でした💦😅
  • 日に流れて橋に行く

    日高ショーコ

    星10個付けたい
    2025年6月17日
    ドラマジャンルの高評価ピックアップで初めて表示された時、なぜか惹かれてしまい初見ですぐにクリックした作品。
    直感に従った自分を褒めてやりたい。これは本当に傑作。近代という時代背景含め、ストーリーもキャラも、好みの要素が全て詰め込まれていました。
    明治末期の日本橋、傾きかけていた老舗呉服店・“三つ星”。その再建に心血を注ぐ虎三郎たち若者のサクセスストーリーです。

    一言で言うとめちゃくちゃ面白かった。もっと上手く言い表したいのですが、語彙力がなさ過ぎてもどかしい…!
    この時代の物語が大好きなことも相まって、ページをめくる手が止まらない。お話が進むごとに鳥肌とワクワクも止まらず…!
    当時の日本橋の街並みはもちろん、和と洋が入り混じる華やかな時代の描写が実に巧み。ずっと眺めていても飽きないほど。
    登場人物たちも魅力たっぷり。真っ直ぐな虎三郎も闇を抱える鷹頭も良いですが、時子ちゃんがお気に入り。
    通り一辺倒のお洒落に疑問を持ち、自分好み・自分に似合う格好を理想とする新しい感覚の女の子。自身のスタイルを大事にする、私が大好きなタイプのヒロイン。

    まさに朝ドラや大河ドラマのようと言っても大袈裟ではないほど、緻密に練られた素晴らしい物語。
    当時の流行についても知識を得られ、髪型含め、お洒落な着物・ドレス・装飾品など、見ているだけでも楽しい。
    長編ですが中弛みなく、近代が好きな方なら拝読して絶対に損はない作品です。本当にオススメ!
  • 聖闘士真理矢

    霜月星良/車田正美

    こんなスピンオフがあったとは!
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ “聖闘士”の文字に思わず反応してしまい、クリックしてみたら…。まさかの現代版聖闘士星矢ですか!?しかも女の子が主人公とは。
    オリジナル版が好きだったので、気になりすぎて無料分のみ拝読。

    大まかな設定はオリジナル版と同様。冥王ハーデス軍と地上を守るアテナ軍の戦いが描かれ、女神アテナの戦士である聖闘士・女子高生の真理矢が本作のヒロイン。聖衣に認められた者が聖闘士になるので、性別は関係ないようです。
    ただ聖衣の設定が、現代に合わせてなのか物凄くお手軽に。カード一枚になっている…。あのランドセルみたいな聖衣ボックスを背負わなくてよくなったのか😅カードをインストールで装着できるようになりました。しかも装着者に合うように形状が変化するというハイテクなものに。
    それとオリジナル版では聖闘士の女子にはかなりの制約があったけれど、それも取っ払われたようです。あの設定の数々は現代向きではないもんな😓
    そして何と言っても貴鬼の登場。本作では教皇になっています。イケメンに成長し感無量…。でも麻呂眉じゃない!羊一族は麻呂眉でないと!そこはマイナスポイント。

    吹き出しの描き方などはオリジナル版と同じで懐かしかったです。
    ペガサスの聖闘士であるヒロインの必殺技も“ペガサス流星拳”。これも変に現代風にされてなくて安心しました。
    ただ、何しろストーリー展開が早い。オリジナル版を全く知らない方は着いていけない気がするのですが…。どうなんだろう。
    そしてヒロインをサポートするマスコット的存在がいたり、聖衣の形状といい、ちょっと“プ○キュア”を意識してるのかな?と率直に感じました。

    私としては、無料分のみの読了なので可もなく不可もなく。ですが聖衣の新しい設定については、ご都合主義だなぁと感じた部分はなきにしもあらず。
    そんな中でも、他の聖衣の形状がどうデザインされているのかは、ちょっと興味あります。
  • 日本軍用機事典 海軍篇 1910~1945[新装版]

    野原茂

    海軍機を網羅!🛩✈
    2025年6月14日
    こちらの事典の陸軍篇を拝読し、たいへん満足だったので今度はこの海軍篇を。
    表紙は有名映画にも登場した零戦五二型、そして一式陸攻一一型ですね。どちらも群を抜いて大好きな機体なのでテンション上がります٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
    陸軍篇と同じく、第二次大戦終了までに海軍で使用された航空機が、機体の解説・諸元・写真やイラスト付きで網羅されています。

    海軍の航空機の分類は、似て非なるものが数多あって結構難しい…。
    例えば“陸攻”と“艦攻”と“艦爆”など、紛らわしいし何が何やら。しかしそんな時は、こちらの事典を見ればスッキリ解決(笑)!
    また、これも陸軍篇と同様に海軍航空隊の基礎知識も載っております。やはり海軍ですので、陸軍にはない魚雷や空母についても記述あり。

    そしてここからは余談になるんですが、日本国内にたった一機しか現存しない一式陸攻の実機を見に行ったことがありまして…。
    胴体部分のみの展示でしたが、想像していたよりずっと大きくてビックリ。両翼が付いたら物凄い迫力だろうなと。
    百年近く前、このデッカイ鉄の塊が実際に空を飛んでたとは。そう考えると感慨深いものがありました。

    軍用機事典・海軍篇も大満足。私にとって永久保存版です!
  • いつか死ぬなら絵を売ってから

    ぱらり

    絵画の価値とは
    2025年6月12日
    以前高評価ピックアップで表示されたのですが、その時は別段興味を惹かれずスルー。
    そして再び表示されたことにより、何だか気になり始めてしまいクリック。1巻無料だったので拝読してみました。
    以前スルーしたことを激しく後悔しています…。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!早く読めば良かった…!

    絵を描くことが唯一の趣味である、ネカフェ暮らしの清掃員・一希。ある日資産家の青年・透と出会い、「絵を買わせて欲しい」と頼まれる。それが一希の人生の転機となります。

    一希や透、キャラたちのやりとりが何しろ好き。透の突拍子のない行動に思わず吹き出してしまうシーンもあれば、ゾクリとするようなシーンもある。飽きの来ないストーリーで、どんどん読み進めてしまった。
    そしてお話自体が面白いのはもちろん、どうやって絵画の市場価値が生まれていくかが理解でき、目から鱗が落ちました。
    私も美術館などで特に抽象画を見た際、何だこれ?私の方がよっぽど上手く描けるよっ!と生意気にも思ったことが幾度かあります。
    しかし上手いか下手かではなく、“需要”があれば、それを欲しいと思う者がいれば絵は高く売れる…。なるほどと思いました。
    そう言えば絵に限らず、一つしかないものをどうしても手に入れたい人間が二人いるだけで、その価値が釣り上がると聞いたことがあった。深い…。
    思いがけず良い作品に出会えました。もっと読み進めていこうと思います。
  • 無名戦士の物語

    渋染かずき

    もしかしたら、どこかの戦場で…
    ネタバレ
    2025年6月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価ピックアップで表示された作品。戦争がテーマの作品が表示されるのは珍しいな、と思いつつクリック。試し読みで気付いたのですが、以前pixivでお見かけしたことがある作家様でした。
    主な舞台は第二次世界大戦。日本だけでなく、様々な国の名も無き兵士たちを主人公に据えたオムニバス作品。私は日本兵がメインで登場する第1話と第2話をまず拝読してみました。
    一つのお話が100ptですので、かなり短めのショートショートのような感じかな?サクッと読めそうだな。
    そう思い、1話目を始業前の空き時間に読んでしまい本当に後悔!朝から鼻水出るほど泣いて顔面グシャグシャになってしまった…。

    1話目は『一兵卒と猫』。南方の戦地で一匹の迷い猫を拾った日本陸軍の兵隊。何と上官が猫好きだったために特別に許されて、“めばちこ”と名付けられたその猫は隊のマスコット的存在になります…。
    2話目は『孤島録』。日本軍の攻撃で輸送艦が沈没し、ひとり孤島に流れ着いた米軍の衛生兵。そこで、機体の故障で不時着していた日本海軍の零戦パイロットと出会います。やがて二人は敵味方の垣根を超えて打ち解け、互いに友情すら抱くように…。

    両方とも、この穏やかでいとおしい時間がずっと続いてくれと願ってしまうような物語。
    短いけれど、心をギュッと掴まれるような切ないお話です。フィクションですが、もしかしたらどこかの戦場でこういった出来事が起こっていたかもなぁと思いを馳せてしまった。
    また、軍の装備等もしっかりと調べた上で描かれておられるのがわかります。そこも素晴らしいと感じた点の一つでした。
  • ウィッチウォッチ

    篠原健太

    文句なしに面白い🧙‍♀
    2025年6月9日
    オススメで表示された作品。こちら“SKET DANCE”の作者様の作品だったんですね。最初は気付かなかった…。
    このお話は鬼の力を持つDK・モリヒトと、幼馴染みの魔女・ニコを中心とした(ラブ?)コメディ。

    これは文句なしにめちゃくちゃ面白いです。絵柄もとっても可愛い&綺麗だし、何よりギャグセンスが絶妙。
    あまりにもハイテンション過ぎると逆に萎えたり白けてしまうんですが、実に丁度いい塩梅で笑わせに来る…!
    上手く説明できないんですが、流れが早すぎず遅すぎず、その上滞ることがないというか、次から次へと凄くテンポが良い。面白すぎて怒濤の勢いで読んでしまった。
    モリヒトやニコ、キャラたちも魅力たっぷり。とにかくニコの天然ぶりが可愛い。あざとさが全くない。そして容赦なくツッコミを入れるモリヒト…。この二人の夫婦漫才(違)に腹がよじれました😂好きすぎる…!
    大満足の作品でした。オススメ表示に感謝しなければ…!
  • 日本軍用機事典 陸軍篇 1910~1945[新装版]

    野原茂

    陸軍機を網羅!🛩✈
    2025年6月8日
    この表紙を見たとき、思わず武者震いしてしまいましたよ。まさにこれだ、私が求めていたものは…!
    まさかこのようなご本さえ取り揃えておられるとは、シーモアさん侮れませんね…。
    私の大好きな旧日本軍機の事典・陸軍バージョン。海軍バージョンもあるようですが、大伯父が陸軍航空隊所属だったので、まずはこちらの方から拝読させていただきました。

    第二次大戦の終わりまでに使用された陸軍機が、機体の解説・諸元・写真付きで網羅されています。なので物凄い数!最初期なんてほぼハンググライダーみたい。知らなかった航空機もたくさん載っている…。
    そんな中で、私が最も興味があるのは戦中に活躍した航空機です。順番をすっ飛ばし、どうしても大伯父の搭乗機のページに一番に目が行ってしまった。完全に身内贔屓…。
    爆撃部隊に在籍していた大伯父の愛機は、大戦前期~中期までは九七式重爆撃機(本書の76頁)。後期になると、当時最新型だった四式重爆撃機・飛龍(117頁)へと機種改変になりました。
    陸軍最後の爆撃機である飛龍は、見た目も格好良い上にハイスペック、大型機なのに機動性が凄い。陸海併せて私が最も好きな機体の一つです。
    それと本書では陸軍航空隊の部隊編成や兵装をはじめ、航空機以外の基礎知識にも色々触れられている…!これは資料としてめちゃくちゃ有り難かった。

    やはり一度は検索してみるものですね。本屋さんでこういったジャンルを探しても、なかなか見つけられないでいたので…。
    こちらを隅々まで堪能したら、次は海軍バージョンだ!
  • 秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘 新装解説版

    松本良男/幾瀬勝彬/野原茂

    三式戦・飛燕の操縦者のノンフィクション
    2025年6月6日
    陸軍パイロットだった大伯父の影響で、旧日本軍機が大好きな自分。何となくダメ元で検索窓に“飛燕”と打ち込んだら、期待通りのこちらがヒットした…!凄いぞー、シーモアさんでもこういった作品を扱ってるんですね!
    第二次大戦中、陸軍航空隊の三式戦闘機・飛燕の操縦者だった方のノンフィクション。

    ワクワクしながらページを開き、まず1ページ目でズッコケた。まさかの“四式戦闘機・飛燕”という誤表記、思わず目が点に。
    オイオイ飛燕は“三式戦闘機”だよ、四式戦闘機は疾風(はやて)ですし、全くの別物です。初っぱなからこんなミスがあるなんて、大丈夫かなぁ…。
    不安になりながら次ページをめくってみたら、そこからはちゃんと“三式”になっておりました。どうやら、間違いの部分は本編とは無関係の単なる作品紹介文らしい。
    とは言え、掴みの1ページ目で誤植だなんてビックリですよ。作品に泥を塗ることにもなりかねません。しっかりしてくれ…。

    気持ちを切り替え、まず無料分まで拝読してみました。ノンフィクションだけあって当時の様子が非常にリアルに書かれており、やはり臨場感がある。数ページ読むだけでも総毛立つ感じです。
    海軍の零戦・紫電改などメジャーどころの空戦記は度々目にするけれど、陸軍の空戦記はほとんど見かけないので嬉しい。
    こちらの作品にメインで登場する飛燕は、外見もスタイリッシュで凄く格好良い戦闘機です。
    ミニ模型を持っているんですが、他とは一線を画したワイルドな迷彩柄の塗装で、良い意味でのエグさがあってかなり目を惹きます。独特の形状も相まって、実に魅力的な機体。当時の日本軍機には珍しい液冷エンジン搭載なんですよね。

    まさに大伯父が在籍していたということもあり、常日頃から興味を持っていた陸軍航空隊。一部分ではあれど、その詳細な記録が拝読できるなんて至福…。当時の戦況に思いを馳せながら、心して読んでいこうと思います。
    星1つ減らした理由は、肝心の戦闘機名に1ページ目で誤表記があったため。いくら本編とは無関係と言えど、見過ごせないレベルだった…。
  • ファントムバスターズ

    ネオショコ

    合わないかな?と思ったけれど…
    2025年6月5日
    ジャンプ系漫画の特集でお目にかかりました。ホラー・オカルト系大好きなのでクリック。
    鎌倉を舞台に、四人のDK“ファントムバスターズ”が悪霊に挑んでいくお話。無料分の1巻のみ拝読してみました。

    1話目を読んですぐに思ったことは、あーこれ若い子向けの作品だなぁと。
    ギャグのノリがちょっと合わなかった。テンションが高すぎて、例えるなら“売れないお笑い芸人のコントを見ているよう”。「…ハハッ……」という乾いた笑いしか出てこなかった…。お情けで笑ってあげてる気分というか。
    しかし読み進めていくとモガリの実家の闇深さが見えてきたり、お話に動きが出始めた。そこから、何だ意外と面白いじゃない!と感じられるように。
    私の個人的な好みで言ってしまえば、怒濤の勢いのギャグがもう少し抑えめの方が読みやすかったかな。
    でもDKたちのわちゃわちゃが可愛らしくて、それこそ“アオハル”だなぁ~、いいなー!とニマニマしてしまった😊
    鎌倉が舞台というところも良い。SLAM DUNKネタがフツーに飛び出してた😅集英社繋がりですね(笑)。
  • この世界の片隅に

    こうの史代

    語り継いでいくべき事
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマ・映画・舞台など、様々な媒体でメディア化もされてきた本作。戦後八十年の今年こそ、絶対に拝読したいと思っておりました。
    私が今まで手に取った戦争がテーマの作品は、ほとんどが軍人さん・兵隊さんと戦場がメインに描かれたもの。市井の人々が主役となるお話を腰を据えて拝読するのは、こちらが初めて。
    軍港の街・呉に嫁いだ主人公すずと、その夫の周作。彼ら二人、そして取り巻く人々の戦時中の日常が綴られていきます。

    戦争には似合わない可愛らしい絵と、優しいタッチで描かれる当時の街並・素朴な暮らし。実際の都市や建物が登場することもあり、まるで実在の人物の人生史を見ているような気分に。
    ホンワカでおっとりしたすず始め、作品全体の印象はほのぼのでホッコリ。しかしながら、次第に戦争は容赦なく激化していく。
    すずたちが暮らす呉の上空に現れるB-29。化け物のように巨大な米軍の爆撃機…。愛らしいキャラたちとは非常にミスマッチであり、その恐ろしさを印象づけるには十分すぎました。
    そしてすずは空襲によって目の前で親類を亡くし、自身は右腕を失うことに。その中で様々な葛藤がありながらも、彼女は周作とともに前を向いて生きていくのです。
    作中で考えさせられた描写の一つが、あまりにも人が死にすぎて、次第にそれが異常だと思わなくなっていくということ。慣れというのは実に恐ろしいですね…。当時を思うと、現代の生活がどれほど幸福なのか身に沁みます。
    やはり辛いから、怖いからといって戦争について語り継ぐのをやめてはいけない。ご存命の戦争経験者がごく僅かになった中、こういった秀逸な作品がもっと生まれていくといいなと思います。
    この作品は、もちろん戦争が背景にあるけれど、その悲惨さ暗さをただ描き連ねたものとは少し違います。人との密な関わりや、その上での心の動き、夫婦の愛が繊細に描かれた温かい物語でもありました。
    拝読できて良かった。
  • SLAM DUNK

    井上雄彦

    名台詞・名シーンが盛りだくさん
    2025年6月2日
    ついにシーモアさんでもこの名作が拝めるのですね!小学生時代コミックスを集め、アニメもリアルタイムで観ていた世代です。
    SLAM DUNKといえば名台詞や名シーンがたくさん!その中でも私にとって一番印象深いのは、安西先生とミッチーのあのシーンですね…😢今現在でも鮮明に記憶に残っています。
    あと、リョーちんの髪型を改めて見てちょっと感動を覚えた。連載当時の平成初期から30年以上経っているのに、令和になった今見ても全く古さを感じない。それどころか逆にスタイリッシュで今っぽい!流行は巡るんですね(しみじみ)。
    そんなキャラクターたちもそれぞれに個性があり、その誰もが魅力的。湘北だけでなく、他校のメンバーも粒揃い。
    本当に懐かしい…😌ノスタルジーに浸りながら、ゆっくり読み進めていこうと思います🏀
  • まんがグリム童話 廓源氏

    板東いるか

    刮目せよ、圧倒的画力!
    2025年6月1日
    紙の本でも持っている作品。板東先生は、女性ジャンルの“寒がりメイド”の作画担当もされていらっしゃいますね。
    もう試し読みの段階で圧倒的画力に魅了され即買い。かの有名な源氏物語の世界観を引用し、江戸時代の遊廓に置き換えた物語になります。

    舞台は新吉原、通称“源氏屋”・“源さん”などと呼ばれている美青年がひとり。
    彼は問題のある遊女を抱える妓楼から依頼を受け、彼女たちを一人前に仕上げていく“仕込み師”である。

    この主人公源さんがまごう事なき超がつく美青年です。源氏物語の光源氏に相当するキャラで、その美貌はもちろん“寝技”でも数多の遊女たちを虜に。
    原典での主要人物である葵の上や六条御息所も、大見世の筆頭花魁として登場。
    葵は気が強いながらも真っ直ぐな女性、六条はプライドが高く美しい女性。源氏の事となると嫉妬で我を忘れてしまうのは原典同様です。
    全体的に男女の愛憎の物語なので、基本覚悟して読まねば心をグサッとやられるのですが…。第一話の“葵の上”、第三話の“源典侍”、第七話の“末摘花”はその中でも比較的安心して読めるエピソードになっています。
    私は原典でもそうなのですが“末摘花”が一番好き。ラストはちょっとだけホロッとしてしまう。辛いのが苦手な方はこの三つのエピソードだけでもぜひ。分冊番なら一話ごとに購入可能です。
    作品ページの紹介文が何だかおどろおどろしいことになっておりますが…、逆にマイナスイメージになりそうなので書き換えて欲しいくらい。
    遊廓が舞台ゆえに濃厚な濡れ場も描かれるけれど、変なイヤらしさを全く感じず純粋にエロティック。画力がとんでもない作家様なので、嘘偽りなく素晴らしいです。イケメン源さんと併せて目が大喜び間違いなし!
    ただ残念なのは、未完のまま終わっていること。今後がすごく気になるところだったのですが…。それでも私は芸術的な作画とエロスを拝めるだけで大満足でした。
    板東先生って、東洋人も西洋人も本っ当に凄まじいほど美しく魅力的に描かれるんですよね。眼福の極み…!
  • 美食探偵 明智五郎

    東村アキコ

    セリフ回しが秀逸
    2025年5月31日
    明智小五郎…ならぬ“明智五郎”の、食をテーマにした推理物。
    この作品、まず明智さんとその助手(?)・小林一号(苺)のコントのようなやりとりが好きすぎて…!見た目紳士なのに何かと理由を付けてお弁当代をツケにしてる明智さん…🙄
    と言うか明智さんの独白も他の登場人物たちとの会話も、全てセリフ回しが面白い。明智さんの昭和っぽさ全開の独特な喋り方も癖になる。
    …と、まるでコメディのようでもありますが、前述の通りきちんと推理物。犯罪をコーディネートする美しくも恐ろしい“マグダラのマリア”との駆け引きには、緊張感が漂います。
    おもしろシーンと真面目シーンの温度差で風邪ひきそうでした…。
  • だんだん街の徳馬と嫁

    藤見よいこ

    色々と衝撃が…
    ネタバレ
    2025年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前別の漫画サイトさんで無料分があり、途中まで読んだことがあった作品。こちらでも見つけたので、最後まで拝読してみました。
    舞台は終戦直後の福岡県、八幡製鉄所で働いている徳馬。兄の義一が戦死してしまい、独りになった兄嫁・万火子(まほこ)と結婚することに…。

    戦後、残された者同士が新たに結婚というのは意外と多かったと聞いたことがあります。
    兄嫁だった万火子は以前から徳馬の憧れの人。しかし、彼女は死んだ夫を忘れられないでいる。この二人がゆっくりと夫婦になっていく様子を描いた微笑ましい物語…。
    というわけではなかったのです。このお話、前半と後半でびっくりするほど印象が違います。
    戦死したと思われていた兄・義一。何と彼が復員してきます。そこから雲行きが変わっていき、次第に不穏な空気が漂い始める。そして、まさかの事件が…。
    ラストまでの流れは衝撃です。“鉄の街”だからこその展開が待ち受けており、エグい上に切なくて苦しい。元々は誰が悪いわけでもなかったのに…。
    と思ったんですが、よくよく考えれば元凶は徳馬なんですよね。なぜなら兵隊になるのを泣いて嫌がった彼の代わりに、義一が出征していたからです。
    そんなエピソードが冒頭でサラッと描かれていたのですが…。いやいやちょっと待て。気付かないフリして最後まで読んだのだけど、やはりおかしい。その設定だけはどうしても無理があります。
    赤紙が来たら泣こうがわめこうが健康体なら従うしかないし、そもそも身代わりなんてもってのほか。徴兵逃れは処罰の対象で、家族共々誹られる。作者様はそんな当たり前のことをご存知なかったのだろうか。もうそこは完全なるマイナスポイントでした。
    ただ、そのおかしな展開に目をつぶって物語全体を俯瞰で見てみると…。徳馬も義一も万火子もみんな、戦争がきっかけで人生を狂わされてるんだよなぁ。やはり戦争は良いことなど一つもない。
    始めのうちは完全なハッピーエンドだと思っていただけに、その分余計に心を抉られたお話でした。結末はある意味メリバと言えるかもしれません…。
  • てんある【単話版】

    蜂煮

    あぁぁ~待ってました!
    ネタバレ
    2025年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ “うみのお城”と“ゆうちゃん”ですっかり蜂煮先生の虜になってしまった私。新作を待ちわびていたところ、キター!!もう早速拝読。冒頭の舞と、それを目撃した彼の「何あれ気持ちわりぃ」という容赦ない一言からすでにツボでした😂
    拠り所を失い絶望の淵にいた青年・朝陽、そして突如降臨した守護天使様のお話…。今回もありそうでなさそうな(?)トンデモ設定ですね!
    相変わらず朝陽たちメインキャラは緻密な作画なのに、モブたちはゆるふわでキモカワ(笑)。朝陽を騙している時の詐欺教祖、その憎たらしいほどあくどい顔で吹いてしまった😅
    そして1ページ目から背景のモブに混じって端っこに登場し、2ページ目で「気持ちわりぃ」と発していた彼こそが実は…!

    もう何と表現したらいいのか…。蜂煮先生の作品は全て私の心を深く深くぶっ刺してきます。絵柄はもちろん、唯一無二のストーリーはどれも文句の付けようがない!これからもずっと追いかけさせて下さいませ…🙇
  • ウスズミの果て

    岩宗治生

    廃墟の描写と深すぎる物語に感動…!
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 検索でお目にかかった作品。あらすじを見ると普段あまり読まないSF作品のようでしたが、表紙に一目惚れしてしまい拝読。
    物語開始より50年前のこと。“結晶病”と呼ばれる不治の病が蔓延し始め、地球上の人類の大半が死滅。その特異な病の原因は、突如出現した異形の存在が撒き散らす瘴気。
    そんな中を生きる一人の少女。彼女の任務は異形によって穢れた土地の浄化、そして生存者の捜索であるのだが…。

    まずページを開いた瞬間、廃墟・廃墟・廃墟!生命活動を感じない無機質な建造物群の描き込みが素晴らしい。圧倒されました。
    この緻密な作画を眺めるだけで結構な時間を割いてしまった。眼福の極みです。
    そんな廃墟の一棟で謎の生物クーと暮らす少女・小夜。彼女は“丑三技研機関”の臨時調査員。退廃した世での生存者の捜索・保護、感染力が非常に強い結晶病ウイルスの浄化というハードワークを淡々とこなしています。
    なぜ小夜が不治の病を一切恐れず活動できるのか。それは彼女が“永遠の子”であり、研究によって生み出された改造人間であるからなのです。
    捜索中に発見した遺体の火葬・埋葬も小夜の仕事の一つ。一面に広がる墓地のシーンで思わず絶句。
    そして彼女が調査に訪れた場所で出会う、生身の人間ではないコピー人形やアンドロイドたち。彼らが語る“生き続ける目的”には胸が締め付けられます。
    さらに捜索を続けていくうち、やっとのことで生存者の一人を見つけられたのですが…。

    荒廃した近未来の描写が圧巻で、当初はある意味それ目当てで読み進めていました。
    そんな中で徐々に明らかになっていった小夜の任務や正体、様々な出会い。それが予想以上に深く掘り下げられており、心がゴッソリ抉られたかのよう。あぁ苦しくて切ない…。
    SF好きの方や廃墟好きの方にはとにかくオススメ。特別そうではなかった私でも、頭から爪先までどっぷり世界観に浸かってしまいました。
  • わたしのママは真野くんです。

    三津キヨ

    途中までは良かった
    2025年5月26日
    絵柄とあらすじで、あっこれ絶対好きなやつだ!と思い試し読み。
    途中まではすごく良かったんです。
    しかし…、会社の飲み会で瑞希が酔い潰れてあろうことか男性社員(真野くん)に抱きつき、粗相までするシーンで一気にないわ~と思ってしまいました。
    現実的な話で申し訳ないんですが、お酒の加減がわからず飲み過ぎたり人に絡んだり、変な酔い方をする人が大嫌いなんです。私も会社の飲み会でそういう人をたびたび見かけ、ドン引きしたり気分を害したことがあるので。
    それと、酔い潰れて真野くんに粗相してしまったからって、なぜ彼の家に運ぶ必要がある?ただの同僚の男性ですよ。女性社員もいるのに、誰一人として介抱しなかったのだろうか。家を教えてくれなかったからって、それでもちょっと…。
    同僚でしかない女性を簡単に家に上げるなんて、色んな意味でリスク高すぎ。あらぬ誤解を招く可能性があるので、今の時代、普通なら避けるはず。瑞希が真野くんを意識するきっかけにしたいのはわかるけど、少し展開が強引すぎ。
    あと、真野くんの「甘えたくなったらいつでもおいで」のセリフ。あれはおそらく瑞希や読者をキュンとさせるための殺し文句なんだろうけど、私はぞわっと鳥肌がたち、ページを閉じました。
    彼女でもない女性にさらっとそういうことが言える男、私は引く。きっと萌える方は萌えるのでしょうが、私はダメでした。
    多分若い頃だったら純粋にハマっていただろうなと思えるお話。今はある程度人生経験を積んだので、リアリティのなさすぎる展開はつい厳しい目で見てしまう😣すみません…。
  • 隣の席の変な先輩

    うすくち

    何これ面白い
    2025年5月25日
    表紙が独特で最初はスルーしていましたが、なぜかどうしても気になってしまい拝読。
    ヤバい面白い!スルーしなくて正解でした。会社でイケメンだらけの部署に配属され、パラダイス状態の芽吹まゆみが主人公。毎日がウハウハだけど、よりによって隣の席に苦手な先輩が…。

    気付かずに読んでいたのですが、この作品てジャンル的にはTLなんですね。怒濤のギャグでめちゃくちゃ笑えるせいか、全くそうは思わなかったです。
    セリフや独白が多いのでちょっとゴチャッとして見えますが、内容が面白いので全然気にならなくなりました。
    絵も綺麗な上、まゆみの一人コント(?)がツボすぎる…!それと何と言っても色んなタイプのイケメン!彼ら全てが目の保養✨朝日向さんはちょいブキミだけど…、実は彼もイケメン!執着されるまゆみが羨ましいようなそうでないような…💧
    ギャグ+イケメン+エロな展開と盛りだくさんで、予想以上に良かったです!
  • 結ばる焼け跡

    雨瀬シオリ

    当時について深く考えさせられる
    2025年5月24日
    好きな作家様の一人、雨瀬先生が描く終戦直後の物語。
    家族全員を失った戦災孤児・兼吉と、彼が出会った謎の青年・金井田がお話の中心人物です。

    この先生が紡ぐ泥臭いながらも美しいヒューマンドラマは、いつも心に突き刺さる。別名義の作品を拝読した時も、狂おしいほどの衝撃とともに、人生観が180度変わるほどの影響を受けました。
    ジットリと仄暗く、重くて辛く、しかしそれでも必死に生きようともがく人々の群像劇。独特の絵柄も相まって、息遣いさえ聞こえてきそう。
    孤児、復員兵、ヤクザ、パンパン…。たとえ世間的に悪と誹られるような行為でも、食べていくための手段は人それぞれ。作品の舞台は戦後半年にも満たない頃、まだまだ戦中の痛手を引きずった世の中です。
    そんな時代をひたすら逞しく我武者羅に生きる兼吉、そして彼を取りまく人々。自分だったらすぐ野垂れ死んでいるだろうな…。
    そう考えると、やはり戦中戦後を生き抜いてきた祖父母を尊敬してしまう。いや祖父母だけでなく、当時を生きた全ての人々が純粋に凄いと私は思います。
    もし平和ボケした現代人があの頃にタイムスリップしたとしたら、生き抜くことが出来るのはほんの一握りなんじゃないかと。戦争を経験した先人たちには本当に頭が上がりません。
    色々と考えさせられる、実に深く心を抉ってくる物語でした。

    それと別名義での新作も、いつか出していただけたら嬉しいな…。
  • 猫と紳士のティールーム

    モリコロス

    コーヒー派だけど大好きな世界観!
    2025年5月24日
    別の漫画サイトさんでお見かけしてから、表紙の猫ちゃんがずっと気になっていた作品。
    傍らのおじさまの怪しげ(?)な出で立ちから、当初はミステリーかホラー系の物語かと…。でも全く違いました!本格的な紅茶をテーマにした作品です。
    街角にひっそり佇む紅茶専門店の店主・瀧さん。初見は無口なクール系おじさまかと思いきや、実は極度の人見知りなのでした。
    彼が心を開くのは愛猫の“キームン君”だけ…ではなく、紅茶のこととなると急に瞳が輝きだし、滑らかな語りが止まらなくなってしまいます。

    実を言うと私はコーヒー派でして、普段紅茶を飲むことはほぼほぼないのです💦ごくたまに午○ティー(ミルクティー)を嗜む程度…。
    しかしそんな私でも十分楽しめたお話。それぞれの事情を抱えた人々が瀧さんのお店を訪れ、身も心も癒されていくホッコリなストーリーです。
    お客さんに合わせて瀧さんがセレクトしてくれる、様々な紅茶とスイーツ(または軽食)が毎回登場。目にも楽しい上にどれも美味しそうで、思わずヨダレが…(´¬`)作中では私と同じコーヒー派のお客さんも虜になっています。
    そして忘れてはいけないのが猫のキームン君!人間の言葉や感情を理解しているんじゃ!?と思うほど賢い子。あぁモフりたくてたまらない…(´¬`)
    表紙の雰囲気で敬遠する方もいるかもしれませんが、ページを開けば可愛い猫ちゃん+紳士+紅茶の癒しの世界が広がっておりますよ😺
  • 右頬のきずな【電子合本版】

    あすかむ

    ぬいぐるみが繋ぐ恋🧸
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様の描かれる世界観に物凄く惹かれたので、“心音”を拝読後にこちらの方も。
    この作品も同性が恋愛対象である男性たちのお話ですが、やはりBLではなく青年漫画にカテゴライズされています。そして想像通り、BLの枠に収まらない素敵なお話。

    会社員の本間は前日に自転車で転び、右頬に絆創膏を貼って出勤する羽目に。通勤途中に通るアパートの窓際に、色々と突っ込み所満載のおかしなクマのぬいぐるみが飾られているのを見つけます。
    そのぬいぐるみの右頬は、今の自分と同じように傷が付いているのでした…。

    ぬいぐるみが自分と重なり、親近感を覚えたのか通勤のたびに話しかける本間。
    端から見たら怪しさ全開ですが、特に何事もない普通の日々が過ぎていく描写がとてもほっこりして好きでした。朝と夜、そして冬から春への季節の移り変わりが、温かみのある作画で描かれています。
    三月には同僚が結婚し、「俺も大切な人が欲しいなぁ」と寂しそうにぬいぐるみに話しかける本間。そのシーンには何だか胸がギュッとなりました。
    ある日ぬいぐるみがなくなっており、「?」となっているところにそのぬいぐるみをゴミに出そうとしていた男性が…。ここから二人が知り合い、深く関わっていくことになります。

    おかしなぬいぐるみが二人を繋いだ、ちょっとロマンティック(?)で人情味溢れるお話。
    この作品もオールカラー、読み応え十分です。作者様の体格の良い男性の描写が私にはドンピシャでした。
  • 心音【電子合本版】

    あすかむ

    瑞々しく描かれる主人公
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は普通のBL作品かと思ったのですが、どうやら少し違いました。カテゴリも青年漫画です。
    もう何というか、やはりBLの枠ではくくれない、言葉で上手く言い表せないような素敵な作品でした。

    学校の健康診断で出会った男性医師にかけられた一言、「とてもキレイな心音だね」という言葉に感銘を受けた久瀬くん。聴診器まで買ってしまい、自分はもちろん姉の心音まで聞きたがる始末。
    これは相当な変わり者!と思いつつも、その純粋さが憎めない。豊かな情緒が瑞々しく、かわいらしくさえ感じました。
    そんな久瀬くんだからこそ、クラスメイトの早川さんも彼にだけは“同性が好き”という秘密を打ち明けたくなったのかも。そして久瀬くんも、実は早川さんと同様なんですよね。健康診断でのお医者さんの言葉が、彼にそれを自覚させたきっかけです。そして初恋も。
    やがて彼は研修医となり、勤務先の病院であの時のお医者さんと偶然の再会。ゲイ仲間からはアタックしてみろと言われるも、当のお相手は既婚者で子供もいるのです…。
    ※ここから完全なネタバレ↓

    結果的に久瀬くんが自身の気持ちを伝えることはありませんでしたが、読後の余韻は実に清々しくて心が洗われるようでした。絵柄も独特なタッチで味があり、オールカラーも相まって生き生きとしています。
    たまたまオススメで表示されたのですが、出会えて良かったと思える魅力ある作品でした。
  • 岩元先輩ノ推薦

    椎橋寛

    軍服は素敵ですが…
    2025年5月21日
    旧日本軍の軍人さん&軍服大好きな私が、まず表紙で惹かれた作品。
    これは大日本帝国陸軍の軍服ではないか!ワーイうれし~久々の軍物だ~ヽ(^o^)丿
    ワクワクしつつ、ふと作者様名を見たら、こちら“ぬらりひょんの孫”の椎橋先生の作品なのですね。
    そしてあらすじを読んでみると、どうやらホラーやオカルトっぽい。陸軍+ホラーなんて読まずにいられない!まず無料分を拝読。

    時代は一九一〇年代。地図には載っていない軍用島に存在する陸軍栖鳳中学は、軍事利用可能な超常現象を収集・研究する機関。
    三年生の岩元胡堂は学長の命令を受け、超常現象が起こると噂のある地域へ調査に向かいます…。

    ん~、ちょっと思っていたお話と違いました。軍人さんが遭遇するしっとりとしたホラー物かと思いきや、特殊能力全開でかなりファンタジー色が濃いめ。どうやら純粋なホラーやオカルトとは違うようです。
    そして私が評価を下げた最大の理由が、舞台を帝国陸軍にした意義が全く感じられなかったこと。登場人物の容姿や能力の奇抜さもあり、これならいっそオリジナルの組織を設定した方が断然よかったと思う。
    それと十代半ばの学生さんたちがメインキャラなので、私の大好物であるガタイが良くて屈強な大人の軍人さんがいない…。oh…😵
    自分にとって魅力に感じる要素が全て消し飛んでしまったため、数話目の途中で飽きが来てページを閉じました。
    絵柄はとっても綺麗です。軍服の描写も緻密。それだけに期待しすぎてしまった感が…。
    様々な特殊能力を持つ個性的なキャラがたくさん出てくるようなので、ハマる人にはハマる作品かもしれません。
  • 写らナイんです

    コノシマルカ

    笑えるホラー👻
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルを見て、あっ以前目にしたことがある作品だなぁと思い出しまして。あらすじを読み、ホラー大好物なので早速拝読してみました。

    生まれた時から幽霊を引き寄せてしまう超霊媒体質の黒桐くん。そしてオカルト部なのに霊感ゼロ、視えないどころか一切の霊を寄せ付けないみちるちゃん(心霊写真すら一枚も撮れない)を中心としてお話が展開していきます。
    霊媒体質のせいで辛い思いをしてきた黒桐くんですが、転校先で関わることになったみちるちゃんに除霊(?)の能力があるらしいと気付きます。黒桐くんに付きまとう霊たちを、無意識のうちに片っ端から滅してしまうみちるちゃん最強(笑)!
    天真爛漫なみちるちゃんですが、お父さんを早くに亡くしてしまっているのだと。心霊写真を撮り始めたのは、大好きだったお父さんに会いたいがため。
    でも前述の通り彼女は“ゼロ感”。未だにお父さんとは写真を通しても会えないまま…と思いきや。実は霊となってめちゃくちゃ側にいた!しかし娘に近付いただけで必然的に滅せられてしまうので、一定の距離以上は近付けないでいるのでした😅
    ホラーなストーリーではあるけれど、そこかしこにギャグが挟み込まれているので、ゾッとしながらも笑えます。
    みちるちゃんも明るく元気で可愛いので、黒桐くん同様自分も癒されました😊
  • 茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~

    高瀬わか/石田リンネ

    “ファンタジー”という言葉は最強の免罪符
    2025年5月19日
    高評価レビューのピックアップでかなりの頻度で表示されていたこの作品。表紙のどアップの女の子といつも目が合ってしまうのです…。それがあまりにも頻繁なので、じゃあちょっと試し読みでもしてみようと。

    後宮の女官・茉莉花のサクセスストーリー&恋愛を描いた中華風ファンタジーといったところでしょうか。
    レビューを拝見すると、「後宮女官の衣装がミニスカ、有り得ない」という意見がたくさん…。拝読すると、確かに。件の衣装の女官たちが勢揃いしたシーン、現代の飲食店のホールスタッフに見えなくもない…。
    私も最初はさすがにナシかなぁと思ったんですが、こちらの作品は言ってしまえばファンタジー。あくまでも“中華風”、実際の歴史物ではないので、まぁこの物語の世界ではこれがスタンダードという設定なんだろうなと思い直しました。
    きちんとした歴史物の場合は時代考証が甘いと物凄くイラッとするのですが、“この物語はファンタジー”と言われてしまえばそれ以上何も言えないです。“ファンタジー”という言葉は最強の免罪符…。
    肝心のスートーリーと絵柄は可もなく不可もなく。特に飛び抜けた魅力は感じなかったので、続けての拝読はないかな…。
  • うみのお城【電子新装版】

    蜂煮

    センス抜群🏰
    2025年5月19日
    “ゆうちゃん”で心をガッツリ掴まれたのでこちらも拝読。
    そして、またしても例えようのない面白さに見事してやられましたよ😊

    未読の時点ではタイトルだけだと内容が想像できませんでしたが、“お城”とはそういうことだったんですね。ヤマめちゃくちゃいい男だ…!
    そしてとても絵がお上手なのに、マネージャー始めモブたちの描写の何とも言えないユルさとテキトーさ(褒め言葉)😂
    緻密に描かれているイケメンのウミ&ヤマと対比させるかのような奇抜なデザインのモブキャラたち。彼らも見ていてすごく楽しかったです(笑)。

    笑えるのに泣けるストーリー。美麗な絵から振り切ったギャグ絵まで秀逸でセンス抜群。蜂煮先生の作品ドストライクで、一気にファンになってしまいました。
  • ゆうちゃん

    蜂煮

    何だこれぇ~最高!
    2025年5月18日
    タイトルと表紙と皆様のレビューでずっと気になっていた作品。あまりにも気になりすぎて拝読した途端、転げ回るほど笑いました😂
    中身を知るまでは表紙の男の子(かける)が“ゆうちゃん”だと思い違いをしていた私。本物の“ゆうちゃん”は物凄いインパクト!自分的に、BL作品の主要キャラで初めて見るタイプでした(笑)。新鮮!
    本っ当に面白かった。何だか元気になれました😄作者様、素晴らしい作品をありがとうございますm(_ _)m
  • おいピータン!!

    伊藤理佐

    意外と刺さる
    ネタバレ
    2025年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちら、別の漫画サイトさんで見つけて内容が気になっていた作品。不思議なタイトルと表紙、ピータンて中華料理のピータン?でも表紙にはカレー…。
    あらすじも掴み所がなくていまいちピンと来ず、取りあえず読んでみようと。
    そしたら何とあらすじそのまま、恋と食がテーマの人情物のオムニバスでした😅かなり短めのお話が一冊にたくさん詰め込まれています。
    まず第一話がすごく刺さったこともあり、サクサク読み進めてしまった。
    主人公が嫌な相手に憂さ晴らしをした後、鏡の中の自分を見て「今日すごいブス…!」と呟くシーン、私自身も似たような経験あるんです。イライラしている時にふと鏡を見たら、「ぎゃあぁ妖怪が映ってるぅ~😱」…と。←お前の顔だよ😩
    “意地の悪いことを考えていると顔がどんどん鬼みたいになっていく”といつだったか聞いたこともあり、あぁやっぱりそういうもんなんだなぁと納得。教訓にもなっております。

    この物語は毎回登場人物が変わるので、刺さるお話もあればそうでないものも。でも色々な人生観が見られてなかなか面白かったです。
    それとタイトルの“ピータン”とは、中華料理屋でいつもピータンを注文するサラリーマンのあだ名でした。謎が解けた…。“ピータン”はお話をまたいで作中にたびたび登場します。
  • ララの結婚

    ためこう

    世界観と絵柄はすごく良いのに…
    2025年5月16日
    こちらの作品、世界観はとても好き。絵柄もものすごく綺麗。
    あらすじを読んで期待して拝読してみたのですが、多くのレビュアー様も書かれているように、ラムダンが完全に女性にしか見えない。顔立ちは女性っぽくても全然ありだけれど、体型までもが…。
    個人的な好みになってしまうのですが、女性のような体型の受けが最大の地雷なんです…。BLのはずが、まるでTLを見ているような気分になるし、それならいっそのことTLでよくない?と思ってしまうので。
    お尻が丸くて腰がくびれた男性キャラは私的にはNG。それは女性の身体の特徴なので。
    やはり男性キャラであるならば、可愛い系であっても多少は男性らしい硬質なシルエットで描いて欲しいと思ってしまった。
    あくまでも私個人の意見です、好きな方申し訳ありません…。
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