これはとても面白い。巧みに作られたスカッとするマネーゲームとブロマンス。でも非常にくたびれる。夥しい文字数の吹き出しと怒涛の疾走感で、一冊読了するまで時間はかかるし息切れするほどクタクタに。これまで長い間、惚れ惚れする「漢とロマン」を描き続
けてきた池上遼一氏が、なぜこの原作の作画を担当したのか、往年の池上ファンとしてはちょっと不思議でならないが、そうだからこそ購入を決意したのも否めない。この作品は原作重視でロマンや美男美女を全面に出さない方がいいということ?じゃあなぜ池上先生なんだ!もちろん登場人物の魅力は十分に描かれている。でもね、欲を言えばやっぱ池上男子の肉体美や哀愁のある漢の佇まいをもっと盛り込んでもらえたらいいなぁと。
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