新刊表紙タイトル買いです。今まで読んだ作者さんの作品の中では一番好き。トンボだったりホテル王だったり引き出し多い作者さんの新作はゲイのためのセイフルームが舞台。子どもの空手教室経営とセイフルームの管理をしている自称ネコのボスの片桐がルーティ
ンのランニングに出た早朝、セーフルームのマンションの前に佇んでる葵を見つける。訳ありだという葵を住まわせることにしたら、かなり年上の自分を知っているといいだして。。タイトルがいいんですよー。寄る辺のない、どこにも行き着くところがない恋が漂って吹き寄せられる感じ。悲しい過去をもつ片桐が逃げてしまって、また引き寄せられて戻ってくる。脇役のりんママや余川さんも素敵な人たちで、辛いことが多い世界でも安心できる温かな場所がある。ほんとうにあってほしいな、こういう住処。
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