作者様買いです。鬼シリーズ『野良鬼拾いました(未読)』『鬼が慕うは祟り神』に続く第三弾。またしても泣いてしまいました。いや、泣けるんです。純粋に愛を求めて、愛を与えて、ひたすら愛で埋めつくす。ただ人外に好みが分かれるだろうなぁ、という気がし
ますが、レビューされてるフォロー様が「愛しかない」と書かれていて共感出来る事が、ホントに嬉しいです。
今作品は、ドロドロとした身体を持つ『バケモノ・ぎん』と、ヤクザの妾腹の息子として辛い子供時代を過ごした虎牙の至高の愛。
ヤクザの取引を決行中、ぎんの力で異世界に飛ばされた虎牙。ぎんの見た目で引く方もいらっしゃるかもしれませんが、でも!ぎんの一途に尽くすとこや、たどたどしく片言で一生懸命に話すぎんが、堪らなく可愛いんです。何故、虎牙を『嫁』認定しているのか、以前にいなくなった嫁がいるのか?ぎんの正体が見えてくると共に、虎牙への一途な想いの全容が見えて来た時、堪らなく切なくて、美しくて、泣かずにはいられませんでした。ぎんが虎牙にこだわる理由も、虎牙が兄貴分に失恋しても、ぎんに心を奪われた事も納得です。この二人は、離れても信じる強さがありますね。こういう事が尊いって事ですね。何度出会っても、コイツだけしかいない。そういう愛に心が全部持ってかれました。
とにかく、ぎんが可愛くて、可愛くて、愛おしいんです。
本編読んだら、必ずカバー下も読んで下さいね。ラストから続く二人のその後です。末長くお幸せに。
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