タイトルと内容が微妙にズレてるものもHQには多々あるだけに、体を表して余分でも不足でもないこのストーリー、HQなら、さもありそうな内容、こういうもの、という想定に収まる。絵は細部も描き込まれ濃密。二人の描写もそれに合わせるかのように少しムン
ムンとしている。。。
内容が、愛人になるとのものだけに、避けられない面はあるが、それにしても、結構、そこばっかりで、彼ラファエロさんはストーリー中、仕事をほとんどしていることがなく、この二人の毎日、周辺の事情、そこに愛はあるのかといった自問自答の繰り返し。ヒロインが彼を愛してると自覚してるのに、耐えられないと飛び出し、その直後にはこの時間を大切にしようなどと、クルクル目まぐるしい。
ラファエロのお父さんがほぼ終始ストーリーの展開を決めている。
親子とはいえ、年齢とか、もう少し、この父子がしっかり描きわけがあると良かったとは思う。
家政婦の意味深な言葉も、言葉がヒロインの心をざわめかせただけで、結末に繋がる回収場面はない。
最も、彼女なら色々知っている、という立場を、表すには充分だが。
あと、これは因習でそんな言葉があることは否定しないけれど、「でかした、男の子だぞ」の台詞は、やっぱり、フィクションなのにやっぱり、これ、来るのか、と、落胆した。
昔のいわゆるレディコミばりの場面が、電車内では読めないな、と思った。
しかし、頁数多い二人のそのシーンより、丁寧な情景、よく描き込まれたその他のコマの深い味に対して星数を決めた。3.5と思って欲しい。
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