話の中身としてもタイトルとしても、どうしても某漫画を彷彿とさせてしまうけれども(自分もそれで興味をもって、言い方は悪いけども「炎上案件の直後によくやるなあ(笑)」という見物気分でいた)、あくまでそれは読者の目を引くためのキャッチーさであり、
本質はそこではないんだなあと思いました。
異世界に召喚され、上の存在(女神)に認められ力を与えられ、それにより(他者を救う)崇高な使命を得て、これらだけでも自分の承認欲求と自己顕示欲は極限まで満たされるわけで。
そこにさらに、その救った相手から感謝され称賛を浴び続ける。
己の元から持っていた力ではなく、あくまで与えられただけの物であるのに、ここまで(過剰に)称賛されてはたして普通の人間は歪まずにいられるのかどうか。結果は読んで一目瞭然。大惨事もいいところ。現地の人間からしたら災厄意外のなにものでもない。
人間は慢心すれば簡単にここまで堕ちるのだという話で、そこにそら恐ろしさがあるなあと。
屍姫の作者さんなので、その辺りの描写は絶大な安心感があるし、まだ2話なので諸々謎な部分もこれからきちんと解明していくのだろうと思うと、これからがとても楽しみです!
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