絵柄は独特なのですが、ストーリーの運びとか台詞とかに惹かれつい読みたくなる作者様なのですが、今回は今までとすこし違った感じがしました。
絵柄はマイルドになりましたね。ストーリーはあらすじで思っていたよくある片想いとかの話かと思っていたら、
あれれ??な流れが微妙にあっての三角関係的なお話でした。
個人的には今回はキュン要素が少ないので(これを読む前に『ハッピーエンドが〜』を読んでいた影響が少なからずあるかもですが汗。なんせあちらはキュン要素盛り沢山)気持ち的に星4かな?と思ったり、でも冷静に客観的に観察すると星5かな?と思う部分もあり迷います。
意外だったのが、透と笹本がシーソーのように読んで行くと好感度が逆転して行くところ。当初クズさ乱暴さもありトゲトゲしていた透。反して友達思いの普通に良い人笹本。まさかこれがああ変化するとは…。
個人的に笹本の匂わせる変化描写が好きになれなかったのも作品に対して微妙になってしまった1つですが、透が笹本のことを自己中野郎と言ってたシーンがありましたが、同感。最初は見えてなかった笹本の隠れた部分や考え方がちょっとなぁな感じです。でもそんな笹本に対して最終的に羽鳥がキチンとケジメをつけるのでスッキリしてホッとしました。
出会い方も途中経過も色々ありつつも実は素が出せる自然体でいられる透と出会えて羽鳥は本当に良かったと思いましたし、ハピエンで良かったです。イチャ甘がもう少し補給できたら尚良かったのですが笑。
残念ながら羽鳥が好きで片想いしていた笹本は、友達としてなら良い関係性を保てたけれど皮肉にももしタイミング良く想いが通じ合ったとしても恋人関係では次第に齟齬は生じ、破綻したんだろうなぁと読み終えるとしみじみ思いました。これが友情関係と恋愛関係での違いなのか??特に性癖も絡むとより難しいですね。そこの辺りのシビアさにも少々ピリっと感じたお話でした。
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