24,8/18。 シーモア20周年のキャンペーンで最新16話まで読ませていただきました。
単行本の方を購入進めていますが、最新刊までは辿り着いていなかったので、今回読む事ができてありがたかったです!
レビューで皆さんが「切ない」と沢山書き込まれていますが、本当に、物語とはいえ、どんな回避の方法があったでしょうか!?
両親を早くに亡くした主人公が、引き取ってくれた優しい家族に対して、義妹が『未明の地』への生贄に選ばれた事を、黙って見過ごすなどできる訳も無く、ましてや、愛する人の視線の先には義妹がいる事を知ってしまっては尚更。
哀しさが募るのは主人公の体質が瘴気に耐性がある事。『未明の地』に送られても、直ぐに〝大竜樹〟に呑み込まれてしまったなら(勿論、それではお話は続きませんが)、こんなにも哀しく苦しい思いはしなくて済んだのだろうに・・・と。
聖剣「サルティス」を手にする為に『未明の地』に乗り込んできたヒーローと、23年もこの地で生きながらえてきたヒロインの出会いは、あまりにも、恋した人に似ているその息子の顔を見るたびに、あの想いが蘇り、切なさが増してきてしまいます。
物語は、二人のそれまでの背景を遡りながら紡がれていきます。
魔物との戦闘など闘う場面も多いのですが、絵師さまの迫力ある画は見劣りすることもなく、見目麗しいヒーローの顔もカラー画が特に美しく、ストーリー、作画伴に続話が楽しみな作品です。