いわゆる「王道的な喪女から令嬢へ転生もの」です。(コミックが面白かったので小説版も最新巻まで読んできました)
流れとして、何の裏切りもガッカリもなく、むしろ裏切られないからこそ安心して読める転生しました系です。
ストーリー内で性
別や年齢問わずに、どんどん好かれていく主人公は現代喪女からの転生なのもあり、貴族として当たり前にもっているだろう利害優先思考を持ち合わせておりませんで天真爛漫でピュアな思考・行動・発言をします。
頭の切れる堅物イケメン貴族男子たちは、「どういう意味!?なんでそうなるの?」という感じで、発言や行動に振り回されていつの間にか彼女に夢中になっていきます。
また各キャラクター達は主人公におおよそ夢中なので、主人公が様々な災難や問題に首を突っ込む、巻き込まれる展開の中で「あなたに災いがあるのは望まないから助ける!」という感じで進んで彼女の為に問題解決に参戦していきます。
漫画家さんに画力や表現力があり、各キャラは生き生きとしていて、それぞれ登場してくるキャラクター達は小説版でも描写されているそのままに誰も彼もがとても魅力的です。
もはや主人公の周りには、選び抜かれた美男美女キャラしか登場せず、モブはいないだろうという徹底ぶりです(最新巻3まで)。
小説版も最新5巻まで読んできましたが、あちらの活字版の方が主人公はもう少し大人びていて、所々華美であったりコミック版より高飛車発言もあり貴族令嬢っぽい気がします。
これからコミック版では加えられるのか、どうなるのかは解りませんが、コミック最新3巻までの話と小説版の同じ内容までの話と比べると、コミック版は本筋の話以外の各キャラからの目線話や息抜きのような本筋から外れた寄り道話が少ないように感じます。
小話や別キャラ目線話はとても魅力的な話が多いので、コミックで好きなキャラがいる人は小説版を読んでみるとよりそのキャラを好きになるかもしれません。
最新3巻までは大貴族・名家の方々それぞれ出てきていますが、よくありがちな「皇太子殿下とのアレコレ話」は出てきておらず、皇太子殿下は主人公のことは「鬱陶しい令嬢なのになんで従兄弟は急に夢中になった!?」という顔をしているだけの(輪の外)キャラ状態です。
きもちよーく気をもまずに恋愛漫画を読みたい、そういうときに読むと思いもよらずときめきますよ。
もっとみる▼