「ユアレバンナ王国」で第二の妻の子として生まれたアメリアは、特別な力を持つ母と共に王族から忌み嫌われていた。
その力とは【毒の魔力】
母はユアレバンナの兵力増強のためにその力を利用されて衰弱、間もなく亡くなった。
その後、一家から凄まじい仕打ちを受けながらも、アメリアは死んだ母の「どんなことがあっても挫けないで」という言葉だけを胸に過酷な人生を生き抜いてきた。
ある日、謎多き北の帝国「サウーベルカ」の皇帝が妻を探しているという情報が流れ込む。
突如暗殺された先代国王に代わって王位についた腹違いの兄・クレイグは帝国を我が物にすべく、政略結婚を企んだ。
そして冷徹無慈悲で有名な皇帝、ノアムのもとへアメリアを送り込む。
そこで待ち受けていたのは、美しい皇帝による冷遇だった。
自身の人生を嘆きながらも、国を出て初めて「母に対する仕打の真相」を知り、怒りに燃えるアメリア。
母の仇を打つべく、祖国への復讐を誓う。