BLではありません。
男子×男子の人間ドラマですが、エロどころか恋愛要素も皆無です
お気をつけ下さい。でも、こういう作品があるからBLを卒業できないんです…困ったもんだ
【1〜7話】少年かおると彼を取り巻く人々の『キス』にまつ
わる人間模様。かおるの目の前を通り過ぎていく日常を小学生、中学生、高校生の順で淡々と追いかけた物語。恋に気付く一歩手前で終わってます。
【8〜9話】連続放火魔少年と目撃者の高校生。放火の先に見えた少年の想いに惑ううちに事態は思わぬ方向へ。
【10〜11話】通りすがりに出会ったマネキン男との1日。夢か現か幻か…正気と狂気の境界線を描いた物語。
最後の2話は…妙な余韻が残るスッキリしないラスト。でも、当方はこの終わり方嫌いじゃないです。物語の展開から見ると納得のいくラストかと。
表題三編は、もの悲しいのにどこか温かい…色んな想いをもてあまして苦悩する人々の姿と、空気のように淡々と彼らを見つめるかおるの瞳…。彼等の交差する想いに惹き付けられます。
モノローグのほとんどない会話劇。白と黒のコントラストが美しいシンプルな画。
読んだ後、良質のショートフィルムを見た気分になりました。
BLを読まない方こそ読んで頂きたい、ジャンルの枠を越えた素敵な作品です。このテの作品がもっと日の目を見ればBLの認識も変わると思うのですが…ホント勿体ない。
但し、好みは相当別れると思います(BL的な面白味はないので)。でもこれもアリだと思います!BLにエロを求めない方、よろしければ是非
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