このレビューはネタバレを含みます▼
なかなかボリュームのあるお話なのですが一気に読み切ってしまいました。
直情的なウンタクが全く考えの読めないドジェに振り回される1部もドラマティックで大変楽しく読めるのですが、2人が付き合いだした後の2部(34話~)がスーパー熱いです。
2部では個々人の感情の捉え方や処理の仕方にフォーカスされていて、共感や感情表現がものすごく苦手で他人の意見はてんで気にならないドジェと、人の気持ちに常に寄り添いそれゆえ「自分がどう見られているか」にも敏感なウンタクとの対比が非常に面白いです。お互いにクソデカい愛をぶつけながらもコミュニケーションの作法が違い過ぎるがゆえに摩擦が起きっぱなしで、ラブラブなロマンスなのにハラハラしてしまうという不思議な感覚が続きます。(神経多様性の話としてもとても面白く読めると思います)
ずっと2人の摩擦はありますが、ちゃんと2人の行動原理や思考の癖が作中でしっかり示されているし、それぞれの愛ゆえだということもわかるので「話を伸ばしたいので喧嘩させます!」みたいな感じは全然せず、むしろこのぶつかり合いが恋人関係を築く/継続するうえで大事なんだなーというのが伝わるのも推しポイントです。
個人的にドジェのウンタク愛が文字通りアクセル踏みっぱなしで全く減速しないのがめっちゃ好きです!重すぎるぐらい重いですがそれがいい!クールな人間が付き合い始めてから急に豹変してしまったという雑な感じではなく、作中の描写を考えれば確かにここまで愛デカくなるわと納得しながら読める感じなので、安心して愛の重たさをエンジョイできました。
いい感じのサブカプもしっかり登場しますし、こちらはウンタク&ドジェほどケンカップル感がないので比較的安心して読めます(当然すったもんだはありますが……)。サブカプにもそれなりに話数を割いてくれるので、とりあえずもう1カップル成立させました~という感じもなく、本編を食うほど主張が激しいわけでもなく、個人的には非常にいい塩梅で展開してくれてるかなと。
ちなみに濡れ場の量は多くて激しめです。1話をまるまる濡れ場で使うことが度々あります(ウンタクは普段タチという設定ですが、ポジションは常にウンタクがネコ固定です)。