単話の試し読みからまとまるのを心待ちにしていました。
ごみを捨てられなくなる人は大勢いて、いつ自分もそうなるかわからない世知辛い世の中。別にこれという理由がなくても人には伝わらない理由があったとしてもその人の心は疲弊して縮こまり固く乾
いてしまっているような気がします。
そこに一滴の声?光?もしくは思いやる眼差し?何かが沁みてそこから広がってほぐれて自分を大切にすることを思い出す。蓋をして俯いて隠していた感情が動き出す。
お話が進むと片方だけの問題ではなく、汚部屋でなくても、人ときちんとコミュニケーションをとれる好青年でも薄暗い冷たくなった心があること、知らず知らずのうちにSOS信号を両手を広げて出していることが語られていきました。
とても丁寧に。
優しく。
画風がシンプルなためさらりとした印象があるけれども、二人の表情からは暗さも熱さも重量を感じました。
そして、攻め受けともにとても好みのキャラ。
攻めは色素薄いわんこ系。
受けは黒目黒髪やるときゃやる系w
二人ともしなやかで美しい。
そもそもの性傾向は想像するしかないのですが、詳らかに明かさないのも好き。
だってリアルに自分がどう言う好みかなんて言わないもの。
先生の作品。
これからもとっても楽しみです。
追いかけちゃう先生がまた増えてしまった〜。
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