5年間、音信不通の夫。デミアの命を狙う姑。そんな環境に耐えかね逃げ出してたどり着いた先は、幼なじみであるエヴァン・ヘスワードの邸宅だった。「夫が家にいないからって、他の男のもとを訪ねてもいいのか?」久しぶりに出会ったエヴァンはたくましくなりさらに整った顔は5年という歳月を実感させた。「…あなたに返したいものがあって来たの」デミアは口ごもりながら、エヴァンの顔色を疑う。そんなエヴァンは、突然訪ねてきたデミアが気に入らないのか冷めた顔で見つめていた。「そんなものは必要ない」「デミア、俺は今もお前を恨んでいるんだ」果たしてデミアは嘘と真実が複雑に絡み合った彼との関係を取り戻すことができるのか。