死を望んでいた騎士は王女に全てを捧げる—
大陸で一番強力な国、王国「テロッサ」。そして強い力を持ちながらも差別される存在「ホーン」。一番強いホーンに生まれ、総司令官として責務を全うした「レサリック」は最後の戦闘を勝利に導いた後、王から死を命じられる。
「なぜ私を生かしたのですか。」「そのまま死ぬのは悔しいだろうと思ったので。」
他の王族とは違う、変な王女「デルモーレ・キス」。レサリックは彼女が何か危険なことを企んでいることに気づく。そして彼女の眼を見るたびに、その心に理性とは程遠い感情が生まれる。
「私を使ってください。」
遠い過去からつながれてきた王女の願いと、彼女のためだけに飛び込んだ騎士の物語。
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