実在(?)した人が登場人物というのは好みが分かれそうです。私は詳しくなかったためか、違和感なく読めました。文学モチーフなだけあって、詩や小説の一文がでてきたり、繊細な絵と綺麗な色づかいも相まって独特な世界観です。背景まで美しい。
全体的にゆったりとした雰囲気で、おもに主人公ジュリアの目線で進みます。自身の病気や両親の不仲、悩みの多い少女に訪れたファンタジーな出会い。途中の展開は堂々巡りだったり、落ち込んだりでわりと暗いですが、私は最後まで読んでよかったです!
相手の言動に一喜一憂してしまう、そんな片想いが長く続く作品を最近読んでいなかったので最高でした✨
若干、手と体のバランスが気になるときもありますが、星には影響しないくらい他が素晴らしいです。気になった方はぜひどうぞ。