人の世に降りた悪魔のルースは、神ととある賭けを計画していた。それは、エリヤという人間の清らかな魂が堕落するのかどうか、ということ。しかし、賭けの前にエリヤに正体を見破られてしまったルースは、賭けを断念しようとするが…。「僕のことを諦めないでください」エリヤのそんな言葉に興味を持ち、彼の後見人となって成人を迎えるその日に取引することを決めた。後見人と孤児、悪魔と人間…立場も種族も違う二人の交流は、毎年贈られる誕生日プレゼントと共に積み重なっていく。そしてエリヤが成人を迎えた誕生日、ルースはエリヤの思わぬ願いを聞くことになる――。