名門お嬢様学校・月ノ森女子学園に通う長崎そよ。
バラバラになったバンド・CRYCHICを、もう一度やり直すため。
すれ違ってしまったみんなと、また元通りになるため。
ずっと頑張ってきたはずだった。
しかし、元メンバーから冷たく放たれた言葉に、彼女の淡い期待は打ち砕かれる。
「CRYCHICは壊れてしまいましたわ。復活は絶対にありえません」
一人、前に進めないまま、戻りたかった居場所は、もうどこにもない。
一生なんてそんなもの――
信じるほうがどうかしてる。
それなのに。すべて終わったはずなのに。
迷子の少女に伸ばされた手は、彼女の手を強く握って離さない――。