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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPBL(ボーイズラブ)マンガBL(ボーイズラブ)マンガ KADOKAWA B's-LOVEY COMICS サマー・ボーイ・ブルーサマー・ボーイ・ブルー【コミックシーモア限定版】
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サマー・ボーイ・ブルー【コミックシーモア限定版】

760pt/836円(税込)

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228pt/250円(税込)

作品内容

【コミックシーモア限定の描き下ろしマンガ&電子書籍版限定の描き下ろしマンガを収録!】

友達だったのを僕が壊したんだ──

性行為を親に目撃されてから
疎遠になってしまった潤とミチル。
彼らは偶然、17歳の春に再会する。

やっと忘れられそうだったのに……
必死で逃げるミチルを潤が
初体験の時と同じ台詞で呼び止める。

なし崩し的に関係を続けるミチルは
潤にどうしようもなく惹かれていった。
けれど環境の違いやトラウマから
胸がどんどん苦しくなっていく。

「僕はこれ以上 君の人生に踏み込んじゃいけない」

だからこれで最後とミチルが決めても
潤はもうミチルを離してはくれなかった──

持て余した思春期と、初恋の再燃と。
心の第二次性徴を描いた若葉色ボーイズラブ。

※本作品は配信中の『サマー・ボーイ・ブルー』#1~#5を加筆修正し収録したものです。ご購入の際は予めご了承ください。

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レビュー

サマー・ボーイ・ブルーのレビュー

平均評価:4.9 24件のレビューをみる

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高評価レビュー

予防線を張りながらも手繰り寄せる恋心
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めて体を重ねる、不安と緊張と湿った熱さの大事な大事な場面…親に見つかり突然の別れを経験した苦く重い中学生時代。
好きな気持ちのまま、罪悪感を抱えたミチルと潤の物語。
好きだった絵を描くことも、進学も、潤への想いも、見えないようにそっと閉じ込めて重たい鎖で縛り付け、海の奥底に沈めたように見えた。その宝箱は痛々しくも呼吸をしていて、ブクブクと酸素と後悔を吐き出し浮上を夢見てる。
そんな中、偶然の再会でまた時が動き出す。
会うのを拒めないのは、まだ気持ちがあるから。記憶の中の君と目の前にいる少し大人になった君。どうしたって気持ちは止められないし、薄く射し込んだ光に希望を見てしまった宝箱を騙せない。
性別とか関係なく「生まれて初めて 人を好きになる」ことの尊さと儚い輝きを大切にして欲しいのに、偏見や理解の難しさ、まだ親元から巣立てない多感な時期の影響、自分たちの弱さと歯痒さもきっちり詰め込まれている。

背景も手書きで温かみがあり、短編映画のように何気ない日常をゆったりと背景やセリフに落とし込み、彼らを取り巻く環境や日々の積み重ねが丁寧に伝わってくる。
実家から通うつもりだった志望校の変更やミチルの予防線を張りながら手繰り寄せてしまう恋心、「明日にはまた会えなくなってるかもしんないだろ!」という悟り、台風の日でもドラッグストアに駆け込みむリアルさ、2人とも同じ痛みを抱えながら心も体も一途でいたこと、欲に溺れずお互いの道を切磋琢磨するところ…
全部好き。

琴子と神原さんのこと、琴子を憂う店長の眼差しと変化、潤母の不安定さと剥き出しで暴く弱さ、ミチル母の伸びやか育て方と考え方含めて、2人がどういう日常を過ごし自分たちなりの恋の紡ぎ方を見出していく感じが好き。宝箱はキラキラと輝いて未来地図を手にしたんだと思う。
いいね
6件
2025年7月20日
愛する才能
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ あろうことか…同性愛に理解のない母親に未成年同士のイチャイチャを見られ、好きなのに離れざるを得なくなった2人の再生物語。
人が人を好きになれる奇跡、誰かを愛せることの素晴らしさを、家族や友人との間に生じる葛藤と共に描いた名作なのではないかと思います。

ミチルや潤のように愛する能力のある人間が愛を止めた時、人は地獄を見るのかもしれない。
リアル世界を基準に考えて、国内人口1億2000万。その中でたった1人を見つけられるだけではなく、相思相愛である確率はどれほど奇跡的なことなのかわかるかい…そういったわけでどうか2人を見守ってあげて…と、何かといえば「わたしがいないと何もできないくせに!」と家庭内権力を振りかざす潤の母親につい懇願したくなる切ない展開が目白押しでした。
倫理観全無視で突っ走れなどと無茶を言うつもりはありません…けれども傷ついたミチルから一度も目を逸らさなかった潤を見てもなお2人の仲を引き裂こうとしたらどうしようかと思いましたが、そこはなんとかなりそうでホッとしました。
覚悟を決めた2人のエチはすごく尊いです。異物感で具合が悪くなるなんて正直なところを描いたら作品として盛り上がらないかもしれないのに、逆に一生懸命さが表れていてとてもよかった。2人の物語に忠実に、キラキラを盛らずに描き切った先生に敬意を表したい。
とりあえず潤のお母さんは、息子を信じて子離れすることから始めましょうか。←なんか違うレビューになってる

そしてボイコミのCVがえらいことになっています…
野島健児(潤)と河西健吾(ミチル)。確かに素敵な作品だけれども、やけに力が入っていませんか??
いいね
5件
2025年8月1日
リアルな痛みを描いた作品
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 喫茶店で働く少年・ミチルは、中学生のときの初恋の相手・潤と再会する。二人はかつて結ばれかけたものの、触れ合うところを潤の母親に見とがめられて以来、疎遠になっていた。昔と変わらぬ態度で接してくる潤だが、ミチルは過去を引きずり、一歩踏み出すことに臆病になってしまう……。という話。

近年、BL作品ではメインのカップルを描くだけでなく、彼ら以外のクィアを登場させるなどして、マイノリティと社会との関係を解像度高く描くものが増えているなと感じています。『サマー・ボーイ・ブルー』も、その系譜に位置する作品として受け止めました。
本作では、若者たちを取り巻く大人の描き方がとくに印象的でした。潤の母親は、息子の性的指向を知った混乱から、ミチルの母に残酷な言葉を浴びせたうえ、現在においても潤のすべてを受け入れられてはいない人物です。他の大人たちも、できすぎた善人ではなく、子供との距離にとまどうこともある未熟なひとりの人間として描かれています。そのあたりのリアルさはやるせない気持ちにもなりますが、自分たちの人生を生き始める潤とミチルの姿がひときわ胸を打ちます。
ところどころユーモラスでかわいらしい場面もあり、爽やかな気分で読み終えることのできる素敵な作品でした。結ばれたあとのふたりがもっと見たい、という気分になるので、シーモア版の特典は嬉しかったです。
いいね
1件
2025年10月16日
初恋の人
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 多感で真っ直ぐな年ごろに衝撃的な現実を突き付けられたふたり。
柔らかな心にどれほどの傷を負ったのか…。
心無い言葉に晒され無力でどれほどの痛みがあったのか…。
潤とミチル。
そしてそれぞれの母の心の中も傷だらけになったことと思う。

ふたりの再会からのミチルの心を中心にお話は進みます。
ミチルの傷、ミチルの悲しみ、ミチルの後悔、ミチルの恋心。
とてもとても純粋だからこそ悲しく辛い。
そして一方的にミチルが攻められる様な形に潤の心も本当は壊れる一歩手前だったのではないでしょうか。
地元を離れることが出来たミチル、地元からも離れずに崩れそうな母を傍らに置き続けた潤。
その中で凛と立ち続け、ミチルの手を離さないことを決意した潤のかっこ良さよ。
惚れずにいられるかよ。
彼の必死さがかっこ悪ければ悪いほどに惚れる。

こんなにも初夜描写が愛らしく神聖にも感じられた作品は無かったかも。
艶とかそんなものはこのふたりの一生懸命さには適わない。
ただただ繋がり溶け合う2人の美しさよ。

電子版特典いいですね~。
どうか二人の行く末が幸多からんことを祈ります。

**187ページ**
いいね
33件
2025年9月24日
これがデビューコミックス?!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品をエモいという言葉だけで片付けたくないけど
それ以外の言葉が出てこない…TT
ーーーー
過去に行為(未遂)を親に見られ離れてしまった
男子高生2人の物語。攻め潤、受けミチル。
どちらも瑞々しいお名前で
この作品の焦点となる若さをよく表しています。
遠野先生の描かれる線は滑らかで
髪や睫毛の描写が特に艶っぽくて見惚れます。
物語全体を通して静かに時間が流れていく空気感がありますが
2人が再会し、親のことや自分の置かれた状況にもがいて
向き合っていく姿は静かに燃える青い炎の様です。
サブキャラの女の子たちもいい言葉を発してくれています。
潤とミチルの母親はそれぞれ対照的ですが
どちらの親心も共感できます。
意外と子どもたちって親が思っている以上に
自分で考えて答えを出していける…
知らないうちにグッと成長していたりするものですよね。
ーーーー
まるで映画を見ているような錯覚に落ちる
遠野先生のデビューコミックス。
静かな青春物語、是非読んでみてください!
いいね
0件
2025年10月27日

最新のレビュー

BLだけじゃない人間ドラマ
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭から引き込まれました。親の庇護下にいるゆえの不条理さ。でもちゃんと親も成長している。バイト先の店長の娘の言葉にもはっとするものがあり、人間ドラマだと感じました。メインの2人が冒頭のシーンになった経緯が好きです。好きな子と部屋で2人きり、2人の温度さえも伝わってくるような感じ。再会してお互い初めてというのも尊かったです。思春期真っ只中の眩い感じ、離れてもお互い忘れられなく、片方は何とか忘れようとして少し落ち着いてからの再会。美しく心が浄化されるようでした。
いいね
0件
2025年11月23日

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