「東京で夢を叶えて、こんな何もない島には二度と戻らない」
そう思っていたのに…。都内の医大でくすぶっていた水珠(みたま)は、祖父の体調不良を理由に久しぶりに島へ帰ってきた。
懐かしい、のんびりとした空気。美しい海。広すぎる空。
そして、高校卒業以来、久しぶりに再会した幼なじみの倫太郎。
島に残り、陶芸家となった倫太郎は、離れていた時間もずっと、水珠のことを想い続けていた。
この機会を逃したくないと、不器用ながらも真っ直ぐに気持ちを伝えようとする姿に、
友人として接していた水珠も何かが少しずつ変わっていくーー。
「おかえり」と「ただいま」が恋になる、離島ラブストーリー。