このレビューはネタバレを含みます▼
右に進むタイプの横読みが苦手なのでタテヨミで完結まで読みました。
かっつりネタバレな事を書くので注意してください。
主人公の女騎士が成り上がっていくストーリーですが、わりと序盤(戦争のあたり)は話があっさりとサクサク進んでいく印象があります。
主人公が女性という理由で理不尽な扱いを受けるんですが、それに対しての主人公の対応が強い。女のか弱さなどは一切出す事なく、実力と苛烈さだけで周りと戦っていきます。
最初、主人公を認めているのは皇帝だけですが、そのため皇帝への忠誠心が非常に高い。世界で唯一自分を認めてくれた人なので当然といえば当然。そんな主人公の皇帝への高い忠誠心を見て周りも少しずつ主人公を認めるようになっていく感じが良かったです。
女で理不尽な扱いを受ける事が多々あっても、女を武器にする事が一切ないのも良かった。両親に愛されず戦死するように戦場に送られたなかなか不幸な生い立ちなのに、その事で同情を誘うような発言もほぼありません。(弟分にポロっと溢した事があったくらい)
恋愛展開もあるんですが、ヒロインと呼ぶのは主人公に失礼だと思うほど。
なんなら皇帝がヒロインで、主人公がヒーローだと思います。笑
実は私は途中で一回心が折れかけました。
皇帝が三人の女性と結婚して子供まで作り、主人公は金目当てと公言する微妙な男と結婚しようとしてて…。確かにそこまでの関係性(一緒に風呂に入っても無関心…笑)から皇帝と主人公が恋愛展開になるのは難しいと思っていたけど、皇帝はある時から主人公が好きだと内心に抱えているのにそんな感じで進むの…??と。そりゃ全く恋愛に関心がなく、騎士に誇りを持っている主人公に告白なんて侮辱にもなりえる行為だし、不妊を公言する主人公だけを妃にできる訳ないけど。
なんだかんだあって微妙な男と幸せになりましたオチ?最悪だ…と思ってたんですが、安心してください。ちゃんと皇帝との恋愛に発展します。恋愛と言うと若干違和感がありますが。
最後まで読めば、皇帝が三人の皇妃を迎えたのも必要な展開だったな…と。
恋愛というより主人公が愛を知る話で、女性が子供を産むための物でなく人として生きる権利を獲得していく物語です。